未来は無いからこそ在る
掲載日:2023/11/11
何手先を読んでもなお
同じ轍を踏んでしまう
正しくないと知った道でも
歩く道ではないと予知するのに
選択を変えることはできず
抗う手段も尽く塵にされ
歩みを逸らすことはできず
足に貫く痛みを受け入れる
予想できるから耐えられる
都合の良い期待は打ち砕かれて
崩れ落ちる様を再現する
だから未来視は誰にもできない
無価値な足掻きをさせない
優しさを甘んじて飲み込み
暗闇の中へ強引に光を照らす他ない
痛みも幸福もその場限り
未来は無いからこそ在る




