梅雨入る
こんにちは会沢です。今回は詩というよりも、ちょっとした物語というか、日常です。
もう梅雨だろうか
雨はまだ止まない
カフェで雨宿りする少女も
かなり憂鬱そうな表情だ
6月に入ってもう何回目かの雨だ
人々は梅雨入りをうたう
新しい傘を買わないと、と
雨宿りの少女は思う
雨はかなしみの象徴と思う彼女だから
梅雨もかなしみの季節だと思うのだろうか
彼女は傘を忘れたから
いつになっても帰れないのだろうか
濡れている窓を見る少女の表情は
さっきとちがってひどくかなしそうだ。
注文したカフェオレはもう冷めているだろう
雨が少し弱まった
これをチャンスと言わんばかりに
カフェオレを飲み干して
会計を済ませて
外へ出て走っていった彼女は
ずいぶんと楽しそうだ
ありがとうございました。