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新章開始です1

ブックマーク5000超えました!!驚き過ぎて腰が抜けそうですΣ(゜д゜;≡;゜д゜)

「貴女は話が分かる方だと聞いた。…力を貸してくれないだろうか?」

長めの深緑色の髪をポニーテールにした人が頭を下げながらそう言ってきた。


久々の休暇にウキウキしながらお茶を飲んでいたらお客さんが来た。

カティナの国より少し大きいくらいの国から来たその人は知合いが不当に虚空に入れられてしまったらしく、解放に協力して欲しいらしい。


…これはゲームの第二章が本当にあったと信じるしかないのだろうか…。

私が死んだ時は予測的な情報だったから信用なかったんだよね…。

第二章の話の粗筋としては、ノーマルエンド(つまり誰とも恋に落なかったエンドの事)で終わったヒロインは自国で穏やかに暮らしていた。ある日とある国から助けを求める男に出会う。

イゼリアのした悪事は他国にまで及ぶ。大国の大貴族に逆らえる国はそうそう無く、無実の罪でも虚空に入れられた人がいると。

そのイゼリアを裁いて見せたヒロインに力を貸して欲しいと言うのだ…。

そういう冒頭で始まるって噂だった。


だけどこの世界だとイゼリア(悪役令嬢)がカティナ(ヒロイン)を裁いてしまったから第二章の話を話も変わってしまうのだろう。


「姉様に直接協力を求めるなんて…まずは国王に話を通してから来るべきじゃないの?」

ピリピリとした空気を放つのは久々に一緒に過ごすギルだ。

「…俺が頼んでいるのは脱獄に近いことだ。あの女は忌々しい事に記憶に直接罪を覚えさせたからな。アイツの無罪を証明できない」

…それは非公式でも言えないわね…。

本来の第二章ならただの冤罪で済んだのかも知れない…イゼリアの魔力は多いわけではないから。

ただ、この世界においては魔力チートではないがチートに近かったカティナがやった事だ。

更に事態はややこしいだろう。

「…だがそれをイゼリアに頼むのは間違えているだろう。…イゼリアを犯罪者にする訳にはいかない」

今日は銀髪を横に緩く結んだオフモードのヒューリが男を見ながら言った。

ギルの髪も伸びて来たけどまだ肩より少し下くらいなんだよね…今日はこっそり編み込んでみたから雰囲気が全然変わったけど。


「…あの女を貴女は裁いてくれた。これまであの女がやってきた悪事に巻き込まれた人を助けている事を知っている。…ならば俺達を助けてくれ。もう頼れる人は貴女しか知らないんだ」

必死に縋りつく彼はよく見ると目に隈が出来てるし、服もボロボロだ。

碌に休息も取らず、記憶を操られた人達に立ち向かって来たのならば…。

「彼女がしたことなら…既に手を出してしまったようなものね。いいわ、手を貸す。伯父様には私から説明するから貴方は少し休んだ方がいいわ…えっと名前を教えてくれるかしら?」

「イゼリア!?」

驚愕に声をあげるのはヒューリだろう。

…大丈夫だよ伯父様は話を聞いてくれる人だから。

いざとなればオルシア家の権力使っちゃうから。


「あぁ、済まない…俺はイオリという。助けて欲しいのはテイカという男だ」


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