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原作開始……?です!!11

「・・・・・ん、?」

明るい日の光に瞼が刺激される。

重たい瞼を開くと、ここが白い壁で暖かい部屋にいる事が分かった。

「っ!!…エリオットは!?」

意識を失う直前、私を庇って血に塗れた姿が脳裏に鮮明に浮かんだ。

いきなり跳ね起きたからか頭がくらくらする。


「イゼリア!?起きたのか…あぁほらいきなり起きるな。…血が大分抜けていたんだ」

部屋の扉を開けて花を運んできたヒューリが私の肩を支えながら言ってくる。

どうやら魔力不足の体調不良+重度の貧血で私の身体はなかなかにボロボロだったらしい。

「ヒューリ、エリオットとレオは?ギルは無事?」

矢継ぎ早に尋ねる私にヒューリは苦笑しながら水を注いで私の元へ持ってくる。

「…エリオットは俺が先に手当をしたからな。見た目よりは重症じゃない。レオは少し寝たあと今までの事を陛下に話に行った。ギルは…そうだな一番重症だったから回復魔法を受けている」

いつもよりゆっくり話すのは私を落ち着かせる為なのか。だけどヒューリの表情からしてそこまで危険な状態の人は居ないらしい。



***


「無事で良かった!!姉様!!」

「わっ、ギル!?そんなに動いては駄目よ!?」

あれからしばらくしてギルがやって来た。

身体中至る所包帯だらけで非常に痛そうだし、藍色の瞳は涙で薄く膜が張られていた。

駆け寄ってくるように来たギルは私を見るなり安心したように表情を緩ませ抱き着いてきた。

ただそんな怪我で動いては傷が開く、と不安そうにする私にギルは

「医術師が大袈裟なんです!!」

とちょっとお怒り気味だった。


雷の最大魔法を食らったからなのかギルは髪の毛が短くなってしまった。

あぁ折角綺麗な黒髪だったのに…。

どうやら焦げてしまったのでバッサリいったらしいが…こんなに切らなくても…。

「…勿体無い気もするけど男前になったわ。ギル」

うん元々綺麗な顔立ちだったから切ったら大分…うんイケメンになった。

「…あ、ありがとうございます…姉様」

あんな小さかった子も大きくなったなぁとしみじみ思っているとギルが顔を赤くしていた。

…うんやっぱりギルは可愛いよ…。私より女子力あるよきっと…。



私達の傷が全快したら父親とカティナの裁判が始まる。カティナの両親も来るらしい。

…私の怪我、呪いの多さに見舞いにこっそり来た伯父様が…うん…、とっても冷たい目をしてらしたから…裁判きっと荒れるな…。

そう言えばアルフォンス曰く、レオは潜入捜査をしてたって事になるんだって。

この為に内内にしておきたかったんだね。



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