原作開始……?です!!5
…どうしよう何かR18スレスレ!!!
…やばそうだったら感想欄によろしくです…
「イゼリア!!レオナードを知らないか!?」
あれから3日が経つが魔力が何故かいつもよりずっと回復しない私は屋敷で籠っていた。
そんな時だった護衛も影くらいしか着けてないアルフォンスが屋敷に飛び込んできたのは。
「ちょ、レオがどうしたの!?」
「それがもう二日も王宮へ来てない。それどころか騎士団の宿舎にも帰ってきてないんだ」
レオは真面目な性格で連絡もせず、仕事を休むなんて有り得ない。
だってレオは熱が40℃を超えようと仕事を休もうとしなかったくらいだし・・・・・。
「レオナードが・・・・・有り得ないとは思うのだが裏切ったなんてことは…。」
「それこそ話すのが無駄だわ。レオは絶対にこの国を裏切らない」
もう一つの可能性…も可能性は薄いんだけど…。
拐われたって事はないわよね…。
レオは私には何だか弱ったところばかり見せているけど彼はこの国の先鋭の近衛騎士団隊長。
そう簡単に拐われるとも、信じられない。
「とりあえず思い当たるふしを当たるしか・・・・・今のところ何も出来ないわ。こんな事ならヒューリみたいに髪紐を渡すべきだった…」
手を握り締めて悔やむ私にアルフォンスが首を振る。
そして私と目を合わせて言う。
「イゼリアは魔力量が少ない…ただでさえ今のお前がそうなっているのは無茶をしたせいだろう。それなのにさらに無茶をしてみろ。レオナードは自分を責めてしまうぞ?」
ここ最近アルフォンスは近衛騎士団に行って稽古してレオと話しているからか二人は主従を超えない範囲だが仲が良くなっているのだ。
***
レオが居なくなって5日が経った。
音沙汰は全く無く、情報も全く掴めない。
ギルが魔法を使って探索をしようとしても霧が掛かったように何も見えないらしい。
「…姉様でも、僕はあの人が裏切るなんて思いません!!きっと何か…理由があるんです!!」
負担の大きい魔法である千里眼を多用しているせいでギルは瞳が赤く、遂には血涙が出るようになった。
レオはギルの面倒を見ていたからギルも必死なのだろう。目を休めるように言っても私が目を離せば千里眼を使って探索を続けてしまう。
ヒューリも自分の体力が続く限りレオが行きそうな所を探しているらしい。
持てる伝を全て使って探すヒューリも既に体力も気力も限界だろう。魔力があるヒューリが千里眼を使えないのは今私が魔力を何処かに吸われているせいだと思われる。全てを捧げる隷属の契約。
主人の私が魔力を失えばヒューリの魔力が私にいく筈なのだが。普段ならば私はそこまで空になるほど魔力を使わないし、ヒューリの魔力はギルに及ばずとも絶大なものだ。私の魔力を回復させてもヒューリの魔力は無くならないはず。
しかし私の魔力は補填される事も無くヒューリの魔力はひたすら吸い取られているのだ。
本来2人ともとっくに倒れてたっておかしくない。
だが無茶をしなきゃいけない理由があるのだ。
今2人が頑張っているのはこの件を大事にしない為だから。騎士団や陛下の影が動く事態になればレオの立場は悪くなってしまう。
レオが裏切っているならば拷問されてしまうし攫われているならば、この国の武力が疑われてしまうため降格の憂き目は避けられないだろう。
…ああ何故こんな時に限って私は使えないの!!
早くしないと2人とも倒れてしまう。
レオも日常通りに戻れない!!
「早く魔力回復してよ…!!こんな時こそ魔法を使えるべきでしょ…っ!?」




