龍王國譚 本編~青き少年~
【真名(まな)】
――それは、魂の名前。普段名とは違う、唯一無二の己だけの能力。――
【真名】が支配し世界において紡がれる、和風ファンタジー小説シリーズ『龍王國譚(りゅうおうこくたん)』。その本編となる、とある少年の物語。
======
龍王國が末の皇子、シンリ。
彼の世界は、とても狭いものだった。
王宮の中のお気に入りの場所で、好きな本を読んで一日を過ごす。それが、彼の幸せであり、彼の全てであり、これからも続く筈の日常であった。
――どうしてこんなことになったのか。
それは泡沫のように。彼の目の前から一瞬の内にして消え去った。奪われてしまった。もう、戻ることはできない。
――どうしてこんなことになったのか。
いつも思っていた。これが神の導いた運命なのか。定められた役目なのだろうか。魂に刻み込まれた必然なのか。
迷いながらも、彼は進み続ける。
もう、元に戻ることはできない。ならば、進むしかないのだ。
彼は、刀を振り上げる。その一太刀に、沢山の者の想いを乗せて。永かった月日に、積年の想いに、別れを告げよう。
総ては、【真名】の導きのままに。
龍が守護し国、龍王國(りゅうおうこく)で紡がれる、シンリの物語。
======
◆龍王國譚公式サイト(http://utiagehanabi.webcrow.jp/ryuu/)にて世界設定・登場人物紹介などをまとめています。
◆pixiv・E★エブリスタでも同作品を公開しています。
――それは、魂の名前。普段名とは違う、唯一無二の己だけの能力。――
【真名】が支配し世界において紡がれる、和風ファンタジー小説シリーズ『龍王國譚(りゅうおうこくたん)』。その本編となる、とある少年の物語。
======
龍王國が末の皇子、シンリ。
彼の世界は、とても狭いものだった。
王宮の中のお気に入りの場所で、好きな本を読んで一日を過ごす。それが、彼の幸せであり、彼の全てであり、これからも続く筈の日常であった。
――どうしてこんなことになったのか。
それは泡沫のように。彼の目の前から一瞬の内にして消え去った。奪われてしまった。もう、戻ることはできない。
――どうしてこんなことになったのか。
いつも思っていた。これが神の導いた運命なのか。定められた役目なのだろうか。魂に刻み込まれた必然なのか。
迷いながらも、彼は進み続ける。
もう、元に戻ることはできない。ならば、進むしかないのだ。
彼は、刀を振り上げる。その一太刀に、沢山の者の想いを乗せて。永かった月日に、積年の想いに、別れを告げよう。
総ては、【真名】の導きのままに。
龍が守護し国、龍王國(りゅうおうこく)で紡がれる、シンリの物語。
======
◆龍王國譚公式サイト(http://utiagehanabi.webcrow.jp/ryuu/)にて世界設定・登場人物紹介などをまとめています。
◆pixiv・E★エブリスタでも同作品を公開しています。