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竜王の世紀  作者: 南木
第1章:グランフォード動乱
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第25期:平和と戦場の境界で

今期の一言:過去も未来も頭の中にしかなく、目の前にあるのは今だけだ。

――――グレーシェン領主クーゼ


「カズミ様、それはきっと『エンジェル』の仕業でしょう」

「エンジェル? 天使のこと?」

「そうとも言います。下位の神族ですが、その力は絶大で御座います」



 この日竜王カズミは、自分のいない間に変わったことがないか確認するためにアルムテンに戻り、ついでに神官長セムに相談事を持ちかけたところである。

 その相談事の内容というのは『予言や占いの類がどこまで効果があるのか』というもので、こういった神秘主義的なことは神官に相談した方がいいかとカズミは考えていた。そうして尋ねた結果、帰ってきた返事が先ほどの言葉だった。



「私も詳しいことは分かりかねますが…………神族には未来を見通す力があると文献に載っていた記憶があります」

「なるほど、僕たちの行動がある程度予測できるのか」


 カズミの前世において、占いで勝敗を占うという手法は古来から用いられてきていたが、それは結局「戦えば勝てる」と暗示をかける効果があるだけで、その時点で未来の結果を覗き見ているというわけではない。もしカズミが生きていた時代に、占いで戦争の計画を立てるなどと言った日には、誰にも相手にされないはずだ。


「しかし…………果たしてどこまで本当なのだろうか? もし予言の精度がかなり高いのなら、戦術の概念は根本から覆るんだよね……」

「いずれにしろ用心しておくに越したことはありません。我ら竜族はただでさえ戦力的に劣勢です……その上行動を封じられれば」

「全く面倒な相手だよ」

「面倒で済めばいいのですが…………」



 ため息をつきながら、カズミは木竜謹製のハーブティーを一口すすると、それに合わせてセムもまた一口すすった。


 カズミがこの世界に来て約4ヵ月半……現在アルムテンは夏の真っ盛りで、こんな日には氷竜リノアンが作った氷を入れた、ミント系のハーブティーがとてもおいしく感じる。

 基本的に竜は爬虫類とは違って恒温性の生物であるが、どちらかと言えば寒さよりも暑さの方が耐えられる。しかしながら、氷竜たちにとっては厳しい季節であるし、なにより人間にとってアルムテンの盆地特有の暑さはなかなか堪える。

そのためアルムテンの城内のあちらこちらに、氷竜が術で作った特大の氷柱が立っていて、建物内の暑さを和らげていた。

 竜王の身体になったからか、はたまた士官学校時代に地獄の屋外訓練を潜り抜けたおかげかはわからないが、部屋に置かれた一本の氷柱が発する冷気だけでもカズミの身体には十分心地よく感じており、冷房が発する人工の冷気よりもいいかなと思っているのだとか。


 ふと窓の外から城下の様子を眺めると、相変わらず各地で氷竜族長ウルチの指導の下都市計画の見直しが行われていて、建設ラッシュの真っただ中。

 外の世界で暮らしていた竜族たちが増えたこともあって、アルムテンの町はカズミがこの世界にきた直後よりも活気が増していた。その光景を見ていると、今この国が興亡の岐路に立たされているなど微塵も感じない。



 平和とはある日何の前触れもなく破られるものだ。

 前世での最期の記憶は、カズミの脳裏にいまだに焼き付いている。



「ま、溜息ついても仕方ない。未来が見えるなら、奴らには敗北の未来しか見させなければいい話さ、ねぇセム」

「……ほほほ、確かにその通りではありますな竜王様」


 だが、カズミはあくまでも前向きだった。

 それがカズミのいいところでもあり悪いところでもあるのだが……


「そんなわけで、竜神官たちの動員準備をたのんだよ」

「我らは戦は不得手ではありますが…………竜王様の為とあらば喜んで力になりましょう」

「本当なら内政で使う神官たちまで動員したくなかった。けれども、君たちにしか出来ない事があるからね」



 そして最後にカズミは神官長セムに竜神官たちを何名か戦場に動員する命令を下した。

 普段竜神官たちは、竜たちの身の回りの世話から仕事の補助などやることはたくさんある。なので彼らを外に連れて行ってしまうと、アルムテンの歳活動が低下してしまう恐れがあった。



「しかし、私が言うのもなんですが……動員するのはなるべく新人でよろしいので? あまり戦力にはならないと思いますが」

「いいんだいいんだ。これからやってもらうのはどれも新しい試みだから、発想が柔軟な若い子の方がいい」

「左様でございますか。では早速そのように」



 神官長セムはカズミと一通り話し終えると、執務室から退室していった。

 彼はこの後大急ぎで遠征のための神官選びをしなければならない。退室こそ余裕そうに見せていたが、カズミの視界から離れたとたんパタパタと足音を立てて走り去っていく音が聞こえた。



「何もあんなにあわてることはないのに。僕は二日後までここにいるつもりだし、セムも歳だから走ったら危ないと思うんだけどな。ねぇリノアン」

「はい。竜王様の前で廊下を走るとはなんたる不始末、後でしっかりお叱りしておきます」

「いやいや、そこまでやらなくていいよ……」


 ずっとしゃべらずにカズミの傍にいたため、恐らく読者の方々に存在が分からなかったであろうリノアン。

 彼女はカズミとセムが話している間、ずっとカズミの横で立ちながら議事録を取り続けていた。


 最近、カズミの妻シズナが以前にも増してカズミにべったりになってきたせいか、リノアンは寝るときやトイレ、別に仕事をしなければならない時以外は、こうしてずっとカズミの傍に控えているのであった。

 働き者というかなんというか…………



「要件はあらかた終わったことだし、リノアンせっかくだからせっかくだからここで一緒にお茶でも飲まない?」

「っ!!?? わ、わたくしごときが…………か、カズミ様と、お……おおおお、お茶なんてっ!?」


 一緒にお茶と聞いた途端、リノアンの顔が瞬間湯沸かし器のように、一瞬で真っ赤に染まった。

 その大げさな反応にカズミは思わず吹き出しそうになったが、笑うのは可愛そうなのでこらえる。


 顔だけでなく、氷竜特有の長い尻尾をまるで犬のようにふりふりしているのもとても可愛い。



「ほら、セムが使ったグラスがあるから、これでも使いなって」

「…………え? ええっと?」

「いちいち厨房までグラスを取に行くのも面倒でしょ?」

「確かにそうですが……その、人様が使ったグラスを使うのはさすがにどうかと……」


 が、セムが使っていたグラスを使えと言って差し出すと、リノアンは今度は困った顔をする。

 リノアンだって女の子なのだ、他の男性が口をつけたグラスを使うのが憚られるのだろう。


「やっぱり嫌か。じゃあ、代わりに僕が使っていたグラス使う?」

「な!?……そ、それはそのそのっ……わ、私がカズミ様の!?」


 またしても顔を真っ赤にしてあたふたするリノアン。こんなかわいいリアクションを見せられたら、カズミもついつい弄ってしまいたくなる。


「僕のグラスを使うのも嫌かい」

「いえ……そういったわけでは……」

「あ、もしかして僕が飲むグラスがなくなることを心配してる? 大丈夫、かわり僕がセムのを使うから」

「あわわっ!? そ、それはあまりにも……」

「むぅ、リノアン。どっちを使うか早く決めなよ。せっかく冷えたお茶が(ぬる)くなっちゃうよ」

「あ………ぁぁぅ」



 リノアンにしてみれば、セムおじいさんが使ったグラスを使うことにかなり抵抗があり、かといってカズミのを使うのは恐れ多いし、なによりカズミがセムと間接キスをすることになるという思いから、さらに困ってしまう。

 まさに究極の選択! リノアンの頭はまさに大混乱だった!


 もしシズナがこの場にいたら「カズミ様のグラスで一緒に飲みたい」と言い出すだろうが……

 生真面目なリノアンにはそんな機転はどだい無理である。





 ――――コンコンっ



「竜王様、こちらにおられますかな」

「ルントウか。入っていいよ」

「今扉をお開けしますっ!」


 カズミがリノアンを弄っているところに、扉をノックするとともにルントウの声が聞こえた。

 リノアンが慌てて扉を開けに行くと、やはりそこにいたのはルントウ長老であった。



「失礼いたしますわい」

「なんだかルントウに会うのも久しぶりだね…………。ずっと留守番ばかりさせて悪いね」

「なんのなんの、それが長老の役目ですわい。ワシのような老人が前線に赴いても足手まといになるだけですからな」


 カズミが国外に赴いている間、アルムテンの内政は基本的にルントウに任せっぱなしだ。そもそもルントウは長老として、今までアルムテンの政治を司ってきたのだから、ある意味元鞘に戻ったと言えるか。


「にしてもリノアン。おぬしは何をそのような真っ赤な顔をしておるのだ?」

「いえ……その、竜王様から辱めを……」

「ちょっと待ったリノアン、辱めって!?」

「竜王様…………余裕が出来てきたからと言えども、昼間からあまりそのようなことは……ですな」

「ちがうちがう、変なことしてないってば!」


 先ほどからかった仕返しをこんな形でされるとは…………

 これ以上は泥沼になりそうだったので、カズミは手早く話題を切り替えることにした。



「それよりもルントウ、僕に何か用があるんじゃなかったの?」

「おお、そうでしたそうでした! 実はどうしても竜王様のお側で働かせてほしいと言ってきかない者がおりまして、その可否を竜王様に判断していただきたく」

「どうしても僕の近くで働きたい? 具体的に何をしたいとか言ってるの?」

「それが……出来ることであれば雑用でもなんでもかまわないとのことで。木竜なのですが」

「木竜かぁ……。それはそれで珍しいけど……うーん、どうしようかな」



 要件というのは、どうもとある木竜がカズミの傍で働きたいと駄々をこねているようだった。

 竜王であるカズミの傍で働くとなれば、責任は重大ではあるが同時に出世への最短コースであることも間違いない。それを個人の要望だけで登用してしまうと、人材を平等に扱うことが出来ず、コネでの出世がまかり通ってしまう。

 一応アルムテンはまだ国家の態勢がそれほど整っていないので、少しくらいは問題ないのだが、できれば後々の禍根を残さないようにしたいところ。



「で、その木竜は連れてきてるの?」

「もちろんです。呼んでまいりましょうか」

「そうだね、せっかくだから僕直々に面接をしよう」

「かしこまりました」



 とりあえず、その木竜に会って意気込みがどの程度か確認してみることにした。そして、ルントウが部屋の外から招き入れたのが…………



「クレア、入っても良いぞ」

「はいっ! 失礼いたします!」

「ああ……クレアか。誰かと思ったら」


 なんてことはない、カズミもよく知っている木竜クレアだった。

 


「竜王様! どうかわたしを戦場に連れて行ってくださいっ!」

「これクレア……少し落ち着かぬか。竜王様が困るじゃろうが」

「これを見てください竜王様! 竜王様のお話をもとに作った『望遠鏡』が完成したんですっ!」


 そう言ってクレアは、分厚いレンズがはめ込まれた黒塗りの筒を、カズミに差し出した。受け取ったカズミは、それを興味津々に覗いてみた。


「望遠鏡のことを話したのはそんなに前のことじゃなかったと思うけど…………よく作ったね」

「ありがとうございます! ですが、これだけではまだ満足できません、私はもっといろいろなものを見てみたいんですっ!」

「そうか」


 変わった理由があるとはいえ、あまり戦場に行きたがらない木竜たちの中で進んで前線行きを志願するクレアはとても頼もしく思えた。


「けれども、戦場は非常に危険だ。以前魔物調査に同行してもらったこともあったけど、あれとは危険度は比較にならないよ。それでも行くかい?」

「はいっ! 危ないということは百も承知です!」

「もし危ない状況になったとき、クレアはどうやって戦うのかな?」

「その時は族長直伝の眠りの胞子をお見舞いしてやりますともっ!」

「なるほど…………」



 カズミは、クレアには後方に残ってほしいと思っていた。なぜなら、彼女の知的好奇心と創造性は他の竜に比べて群を抜いており、いずれは自分が持っていいる知識をすべて再現してくれるかもしれないと見込んでいるのだ。

 最前線に出れば、確かに彼女はより経験を積み、今以上に優秀な学者になれるだろう。しかし、現在は戦い自体が手さぐりで進んでいる状態であり、非常に危険が伴う。このようなところで内政向きの人材を失いたくないのだが……



「わかった、そこまで言うのなら仕方がない。明後日までに遠征の用意をしておくように。荷物はなるべく少なく、必要な物以外は持たないように、できれば鞄一つに収めておくこと」

「私を連れて行ってくれるのですねっ! やったあぁぁぁっ! では早速準備してまいりますっ!」



 結局カズミは、クレアに同行許可を出した。どうせ彼女のことだろう、カズミが駄目と言っても根負けするまで懇願してくるであろう。

 許しをもらったクレアは飛び上がらんばかりに喜ぶと、まるでバッタのようにぴょんぴょん跳ねながら準備に向かっていってしまった。よっぽど嬉しかったのだろうけど、現場ではもう少し落ち着かせようと思うカズミであった。












 カズミは、アルムテンでの三日間の滞在を終えたのち、グレーシェン領に立ち寄って準備を整える。

 その後オデッソス領を経由しファズレー領に入り、未だシエナとの戦争が続くルティック領内へと向かった。


 およそ10日かけてルティックに入ったカズミが各地で見たのは、侵略と略奪で廃墟と化した村や町、あちらこちらに転がる腐敗した死体……

 シエナに反旗を翻したルティック・オーヴァン・ファズレー・ドレスタッドの四か国連合は、2か月ほど前に行われたネン川の戦いで壊滅的被害を受け、

連合の中心的存在であったルティックの首都もかなり早く陥落した。これを見た周囲の国々(カズミも含む)はこの戦いが決着がつくのに一か月もかからないだろうと思っていた。

 しかし、人々の思惑に反して四か国連合はかなりの粘り強さを見せた。旗頭のルティックが敗北してもなお、他の国々は連携を崩そうとはせず、

首都を落とされて死に体だったはずのルティックは、領内北部の森林地帯でゲリラ戦を展開するありさま。


 そして現在も、ルティックは北部拠点で抵抗を続けており、長期戦の用意をしていなかったシエナは物資調達のため各地を略奪している。

 いつ終わるとも知れない戦いで、ルティックの領土は悲惨なことになっていた。




「恐ろしい光景だな……これは」

「これはソーニャさん、女性だからと言って作業をさぼるのは感心しませんねぇ」

「私の方は今終わったっての」


 ここはルティック領にある、名もなき小さな村。

 風竜ソーニャは夕日が照らす村を見ながらため息をついていると、同僚の地竜に声をかけられた。



「それよりもレクサント、みろよこの村の惨状を」

「ええ、それはもうこの地に来た時から嫌というほど見ていますがねぇ」

「まったく、地竜だというのに暢気だなお前は。いいか、もしボクたちが討伐軍の奴らに負けたら、故郷の町だってこうなっちまうんだぞ!」

「分かってますとも。ええ、分かってますとも。僕だって敵をこの地から追い出すまで、生きて帰らない覚悟ですがねぇ」


 二人の目の前には、火を放たれて焼け落ちた建物と無数の白骨があちらこちらに点在していた。


 レクサントと呼ばれた地竜と風竜ソーニャは、かつて魔獣調査でカズミに同行したメンバーだった。

 彼らはその活躍を買われて、今回もカズミ直参として最前線に来ていた。


 今回の相手は魔獣ではなく人間だが…………相手は自分たちの国の人口よりも多い人数を揃えているという。

 しかも、敵は何やら不可思議な術を使いこちらの動きを見通しているという。


 若く勇敢な竜たちは、誰もが敵など怖くないと言っているが、内心では少なくない恐怖があることは想像に難くない。



「それに、竜王様がいれば負ける気は全くしません。僕らは竜王様の命令通り全力で任務にあたるだけです」

「…………ああ、そうだな。このような景色を生まないためにも、頑張らなければ」




 カズミは、各竜族から1~2名若く実力のある竜を選抜し、その上各種族に対して一人ずつアルムテンから連れてきた竜神官を付けると、

大胆にも進軍中のカルディア聖王国軍の目と鼻の先に簡易式の拠点を構えた。


 現在彼らが滞在しているのは、シエナ軍によって破壊された無人の村で、ファズレー領に続く街道からやや離れたところに位置している。

 夜になる前に使えそうな建物を素早く修復し、当分ここで寝泊まりすることとした。



「さて諸君、君たちにはこれからとても危険な任務に就いてもらうから、よーく注意を聞くように」


 夜、修復された村長の屋敷の応接間で、カズミが白い布を張った木の板の前で、全員に今回の作戦の概要を説明し始めた。



「知ってのとおり、カルディアの討伐隊は現在ルティック領を北上し、現在は元ルティックの首都があったザッヘルベル近郊まで来ている。

このペースだと奴らがルティック領を抜けてファズレー領を通り、エオメルに抜けてくるまで、20日かかると予想している」


 カズミが説明している後ろで、リノアンが大雑把に周辺地図を描き、その上に赤い染料で敵の行軍経路を矢印で書く。


「20日と聞くと、まだ時間があるように思えるかもしれないけれど、彼らがルティックを通過するのに最大10日しかかからないわけだ。

つまりチャンスは一日一回とすると、合計10回しかない。この限られた時間の中で、どれだけ相手の足を止められるかが勝負になる。

…………君たちにはもう話してあると思うけれど、今回の目的は敵を倒すことじゃない。相手の実力を出来る限り見極めて、可能であれば足止めするんだ」



 そう、今回の作戦においてカズミが狙っているのは敵の実力の見極め……とくに神族エンジェルがどのぐらいの予測精度を持っているかを知るためである。

敵に対してどんな手段が効果的なのか…………何回か散発的な攻撃を繰り返し、その反応をうかがおうというのだ。

 そして、出来れば自分たちの領地に侵入を許す前にいくらか足止めを行い、時間を稼ぎたいところ。



「だから、くれぐれも無理に攻撃しないこと。敵に反撃されたら、どんな手段を使ってもいいからここまで戻ってくること。死んだら許さないよ、わかったかい!」

『はいっ!』


 カズミの言葉に、竜や竜神官たちは力強く頷いた。


「じゃあ、早速明日の行動について――――――」



 果たして、カズミの思惑はどこまで現実となるのか。


 それとも……敵にはこの行動すら知られているのだろうか……




登場人物評


クレア 木竜族6Lv

約89歳 女性 竜族

【地位】食糧庫勤務

【武器】鉄の剣

【将来の夢】森一つ丸々使った実験場を作ること

【ステータス】力:8 魔力:10技:19敏捷:8防御:5

退魔力:9 幸運:12

【適正】統率:E 武勇:F 政治:E 知識:B 魅力:D

【特殊能力】探究


 研究者肌で、知的好奇心が人一倍どころか十倍くらい強い木竜。

 興味のあることに対しては、脇目も振らず一直線で、竜王カズミに対しても全く物怖じしない胆力の持ち主。

食糧庫の管理を任されている見習い役人に過ぎない彼女だが、すでに食品の品種改良をするなどの成果を出しており、

カズミが来てからは暇さえあれば前世の技術についての話をねだり、場合によっては自分で再現することもある。

 空回りすることも多いが、木竜にしては凄まじいバイタリティの持ち主で、族長からも可愛がられていることから、

現時点で将来の出世は約束されたも同然である。しかし本人にはその自覚はなく、とにかく研究と発明に全力を尽くしている。


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