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英雄  作者: 南高陽介
14/16

4-3.闇への挑戦

遅くなってすみませんでした。

忙し過ぎて執筆も途中です……

戦闘パートは、なるべく早く投稿します。

「遅かったね」


作戦指揮車で現場に到着した東山を西村達が出迎えた。


「お前が速いんだ」


「ところで白木さん達は?」


「中で頭抱えてるよ」


笑いながら東山が言った。


それを聞いた西村はニコリともしなかった。


東山は西村達を連れ車両の作戦室に入る。


「お疲れ様です」


白木達は敬礼で出迎える。


「お疲れ。早速なんだけど作戦を聞こうか」


「……」


「出来ないことを出来るって言った責任は重いよ」


西村の冷たい口調が白木達の胸に突き刺さる。


「あなたは何か考えたの?」


赤松が言った。この時、南野は東山がどうして赤松を呼んだかに気がついた。

赤松は東山に似ているところがある。北見は西村に似ているのだが……


東山は作戦を立てられないことを見越して、西村に対抗できる赤松を呼んだのだ。


「君達に任せたはずだけど」


「時間はあったはずよね」


「責任の転嫁はやめてくれないかな」


「そうじゃないわ!」


赤松が語気を強めた。


「立案出来なかったのは私達が悪いわ。でも、あの時点で立案が困難なことは、あなたなら分かっていたはずよ」


「だから?」


「助け合うのが仲間じゃないの?」


全員が沈黙した。


「はぁ」西村は深いため息をついた。


「東山も厄介なことしてくれるね」


「まぁな」


東山はニヤニヤした表情を浮かべている。


「気持ちだけじゃ何も変えられない。3人ともこれだけは言っておくよ」


「はい……」


「よし。じゃあ、僕から作戦を提案する」


あらかじめ全て準備してあったのか、西村が全員に向かって言った。


素早くマウスをクリックする。


「今モニターに写したのは、洞窟の内部構造」


全員がモニターに視線を向ける。


「入口から200mは真っすぐ、そこから道が3つに別れる。左は奥に100m、中央は80m、右は110m続いてる。次にこれを見て下さい」


別の画像が写しだされる。


「調査に使った遠隔式小型偵察車の熱探知の画像なんだけど、左に複数の熱源を確認。中央に大きな熱源があることを確認した」


「要救助者は左、本体は真ん中ってことですかね」

南野が口を開く。


「その可能性が高い」


西村が答える。


「情報によるとB06自体は大したことはない。問題はトラップだ」


東山が言う。


「蜘蛛の糸……」


初代が呟く。


「全員動けなくなるなんて、洒落にもなりませんよ」


南野はニヤニヤしながら言う。


「東山、3班に分けて作戦を行おうと思ってるんだけど?」


「救助、殲滅、バックアップだな?」


西村が頷く。


「俺と白木、初代は救助。西村と北見、仲里は殲滅。南野と……赤松はバックアップだ」


東山の編成に南野のにやけた顔は吹っ飛んだ。


「嘘だろ……」


「じゃあ、それぞれの手順を説明するよ」


西村は南野の声が聞こえなかったかのように説明を始めた。


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