4-3.闇への挑戦
遅くなってすみませんでした。
忙し過ぎて執筆も途中です……
戦闘パートは、なるべく早く投稿します。
「遅かったね」
作戦指揮車で現場に到着した東山を西村達が出迎えた。
「お前が速いんだ」
「ところで白木さん達は?」
「中で頭抱えてるよ」
笑いながら東山が言った。
それを聞いた西村はニコリともしなかった。
東山は西村達を連れ車両の作戦室に入る。
「お疲れ様です」
白木達は敬礼で出迎える。
「お疲れ。早速なんだけど作戦を聞こうか」
「……」
「出来ないことを出来るって言った責任は重いよ」
西村の冷たい口調が白木達の胸に突き刺さる。
「あなたは何か考えたの?」
赤松が言った。この時、南野は東山がどうして赤松を呼んだかに気がついた。
赤松は東山に似ているところがある。北見は西村に似ているのだが……
東山は作戦を立てられないことを見越して、西村に対抗できる赤松を呼んだのだ。
「君達に任せたはずだけど」
「時間はあったはずよね」
「責任の転嫁はやめてくれないかな」
「そうじゃないわ!」
赤松が語気を強めた。
「立案出来なかったのは私達が悪いわ。でも、あの時点で立案が困難なことは、あなたなら分かっていたはずよ」
「だから?」
「助け合うのが仲間じゃないの?」
全員が沈黙した。
「はぁ」西村は深いため息をついた。
「東山も厄介なことしてくれるね」
「まぁな」
東山はニヤニヤした表情を浮かべている。
「気持ちだけじゃ何も変えられない。3人ともこれだけは言っておくよ」
「はい……」
「よし。じゃあ、僕から作戦を提案する」
あらかじめ全て準備してあったのか、西村が全員に向かって言った。
素早くマウスをクリックする。
「今モニターに写したのは、洞窟の内部構造」
全員がモニターに視線を向ける。
「入口から200mは真っすぐ、そこから道が3つに別れる。左は奥に100m、中央は80m、右は110m続いてる。次にこれを見て下さい」
別の画像が写しだされる。
「調査に使った遠隔式小型偵察車の熱探知の画像なんだけど、左に複数の熱源を確認。中央に大きな熱源があることを確認した」
「要救助者は左、本体は真ん中ってことですかね」
南野が口を開く。
「その可能性が高い」
西村が答える。
「情報によるとB06自体は大したことはない。問題はトラップだ」
東山が言う。
「蜘蛛の糸……」
初代が呟く。
「全員動けなくなるなんて、洒落にもなりませんよ」
南野はニヤニヤしながら言う。
「東山、3班に分けて作戦を行おうと思ってるんだけど?」
「救助、殲滅、バックアップだな?」
西村が頷く。
「俺と白木、初代は救助。西村と北見、仲里は殲滅。南野と……赤松はバックアップだ」
東山の編成に南野のにやけた顔は吹っ飛んだ。
「嘘だろ……」
「じゃあ、それぞれの手順を説明するよ」
西村は南野の声が聞こえなかったかのように説明を始めた。