第42話
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「どういうこと?」
「だからそういうこと。レクトが、入札に乱入してきた」
「だから、それは、どういうことなの」
「だからあんたも知ってるでしょ。レクトが何かをする時、その理由なんて大抵二つしかない。“それをしなければならない”か、“それをしたい”か。で、今回は後者」
「あ……うん」
「レクトのやつ、ご丁寧にこっちに宣戦布告までしてきた。
“エルフィがどうしても欲しかったのなら申し訳ないけど、俺もあの宝石が欲しくなったんで、買うことにした”
って」
「ああ……」
それは間違いなく、火が付いた時のレクトだ……あれ。
「そもそも宝石を欲しがってたのはガルドじゃ」
「最初はそうだったけど、今はレクトの方だって。こないだ二人で採りに行ったのはそういうこと」
「そうなんだ……」
「で、宣戦布告ついでにお金の用立て方を教わろうってんだからいい根性してるわ。まあこっちの仕掛けをそのまま流用するだけだから特に問題は無いけど」
「ああ……」
それもレクトだ。
「計画を知らせてなかったのが裏目に出たね」
「……うん」
この競売価格吊り上げは、これまでと違って完全な偽装であることから、レクトとガルドには話をせずに、ミレーヌとエルフィだけで進めることにしていた。
「それで、どうするの」
「とりあえず計画は続行。ベルト・サヴィニの競合相手が、私の代わりにレクトになる形」
「続けるの……?」
「とりあえずね。レクトが途中で降りる可能性を考えて、念の為サヴィニ側の金額の少し上を入れておけば、続きは巻き取れるし」
「止めなくていいのかな」
「こっちから計画を止めるわけにはいかない。この機会は逃せない」
「……うん」
「正直に言えば、ここは私よりレクト、それも本気のレクトであってくれる方が助かる、というのもある」
「……」
「それに、止めようったって止まらないのは知ってるでしょ。止まるべき理由があれば止まるだろうけど、これはレクトが、レクトのお金を、レクトが欲しいものに遣っているだけなんだから」
「それはそうなんだけど……」
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入札番号:0601の1
第5回入札結果
ベルト・サヴィニ 500万
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入札番号:0601の1
第6回入札結果
レクト・ヴァンフリート 600万
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入札番号:0601の1
第7回入札結果
ベルト・サヴィニ 700万
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入札番号:0601の1
第8回入札結果
レクト・ヴァンフリート 800万
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入札番号:0601の1
第9回入札結果
ベルト・サヴィニ 900万
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入札番号:0601の1
第10回入札結果
レクト・ヴァンフリート 1000万




