第七話『魔術学』
魔術武技学が終わり、四時間目。
「皆さん。初めまして。私はあなたたちに実践魔術学を教えるフランシス・レヴィです。あなたたちの中には魔術が使えない、みたいな生徒がいると思いますが、私は気にしません。落ちていくのはその人なので。」
先生は教室に入ってくるなり、そんなことをいう。
「言われてるわよ。晴翔。」
「う~ん。たぶん大丈夫。あの先生は魔力を使えるか否かを判断基準にしてる気がする。」
古臭いローブをまとった老婆の先生は教壇に立ち、一通りの生徒を見た後、
「ふむ、確かにナーサーが今年は豊作だと言っていた意味がよくわかります。興味深い生徒が何人もいる。そこの双子とか。」
唐突に先生から目線が注がれビクッとする。
「まぁいいでしょう。まずは魔術とは何かから話していきましょう。本来はあなたたちは知っているはずなのですが一応授業ですので。
まず魔術とは、魔力を書いた式通りに変質、変形させて現象を起こす理をさします。
一方で魔法とは何が違うのか。赤銅色の髪の人。答えなさい。」
「はい。魔法とは主に魔力の扱い方が異なります。
魔術はさっき先生がおっしゃったとおりですが、魔法はその場にあるものに魔力を通し、操作する術のことを指します。魔術より場所により効力が左右されやすいですが、熟練者にもなれば魔力消費量や適性を無視して使うことができるといわれています。」
玲は割とスラスラと答えた。まあ途中であってるよねっていう視線を向けてきたんだけど...
「はい。彼が言った通りで十分です。かの魔女、闇名寒葉も適性は闇でしたが、魔法を高い熟練度で扱い、ありとあらゆる魔法に精通していました。彼が世界を滅ぼしてしまったせいで現代には魔術しか伝わっていませんが。
また、我々には当時の人間族しか持っていないといわれていた能力も所持しています。まぁこれの説明は能力学でされるでしょう。
一方で魔術にも魔法にも能力にも属さない、魔力を使い現象を起こすものがあります。
それは神代魔術と万象魔術。闇名寒葉の時代。彼の者の相方である光和灯葉が使用していたとされます。神代魔術とは世界に干渉し、そこにあると世界に認識させることにより現象を起こす術。一方万象魔術は世界の理に干渉を起こし、世界を書き換える術のことです。まぁ私たちは使えませんがね。」
ローブの奥から除く顔には苦い顔が映っていた。
「関係ない話は置いておいて、実践に入りましょう。今からあなたたちに私が作った魔術人形を破壊してもらいます。ちなみにその人形は結構な魔力を練りこんであるので、生半可な攻撃では破壊できません。それではどうぞ」
そうして阿鼻叫喚の地獄が幕開けるのであった。




