第十一話『決闘①』
「ほいで、決闘の形式は何?五本先取とか?」
僕はアインツ君に問いかける。
アインツ君は両手剣を突き付けながら、
「ずる以外有りの三本戦。これでどうだ?」
「了解。それでやるよ。じゃあ始めようか。」
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「ファナトスドール。早すぎじゃない?割と私、速度自慢だったんだけど...」
「私の子のスピードについてこられていることに驚きなんだが...」
私、ファナトスドールは新輝橋陽菜から晴翔が遅れると聞き、晴翔とアインツの決闘を見に来た。
「ちょうど始まるじゃないか。ほら、」
「もうちょっとだけ...休憩、させて...」
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「来い!!!『獣牙』!!」
「おいで。『α』『β』」
アインツ君は両手で扱う大剣。僕は片手剣を二振り呼び出し、お互い駆け抜ける。
そのまま、金属の刃がかみ合い、流し合い防ぎ合う。
「え...何でついてこれんの?」
「いやいやいや、何でそんな早いんだよ...」
お互いがお互いの速度に対して驚きあう。
いや、だって。アインツ君、両手大剣だよ。威力と重量に重きを置いてるのに、こっち片手剣なのに...
追いつかれるなんて予想外。うまい具合に受け流して、次につなげようとしても、その時にはすでに次の刃が迫ってきてる。
「じゃ、あ。せっかくなら一つ切ろうかな...」
そういって、『α』と『β』を受け流しの最中で消す。
「は?」
アインツ君が声を出しているが気にせずに手を畳み、
「おいで。『ε』」
短剣を呼び出し首のもとで止める。
「ど~お?これで一本目はこっちの点でいいよね?」
「く、くそっ!ハァ~。あぁ。そっちの点だ。」
こうして一本目は僕の点で終わった。




