ラドロン雑誌〜初の雨予選編〜
第2戦富士の前哨戦は晴れから予選としてはVGT初のウェットコンディションへと移り変わる中行われた。
そこでは様々な波乱、感触があった。今回はその一部を取り上げていこう。
・最後列からのスタートが確定したチャンピオンカー。ドライバーの感じた違和感
開幕戦岡山で優勝を果たしたKONは当初の予想通り大苦戦した。順位は14番手で監督である忠宏氏も「ここまで低いスターティンググリッドはチームで始めて」と漏らした。
しかしここで気がかりなのはQ1を担当した岡田大祐が感じ取った違和感である。
「40キロのおもりが全体のパフォーマンスを下げてくるのは予想通りだった。しかしそれでも100Rでは予想より挙動がひどかった。いくらハンディを積んでいたマシンでも、です。そしてQ2の間、僕は一つの仮説を得ました。ヒロと確認中ですがそれそれが本当だった場合、僕は大きな決断をせねばならないかもしれません」
と意味深な言葉とともに紺色のGT-Rの違和感について語った。
チャンピオンチームによるシーズン2連覇に早くも暗雲が垂れこめているのかもしれない。
・GT300クラスは伊・独・英のマシンがトップ3を分け合う結果に。日本車勢に反撃の機会はあるのか
2−3をNSX、RC-Fが飾った岡山とは対照的に静岡県をもしたVRサーキットの予選ではランボルギーニ、マクラーレン、BMWの海外勢が最前列から3つのグリッドを独占した。決勝では果たして日本車勢による巻き返しはあるのか。この問いに答えたのは前回猛烈な追い上げを見せたAnkGT-Rの監督、Ank氏であった。
「岡山では不運もあったうえデータがなかった。しかし今回は公式練習のデータがある。今回の終盤のレースリーダーは我々になると思う」
自信満々に回答し、ガレージへと向かっていった。
もしかするとリアルカートの経験をもつドライバーをチームに迎えた彼にはなにか秘策があるのかもしれない。
・GT500クラスQ2は雨で大混乱。そこでポールを取ったのは…
ご存知の方の方が多いと思うがGT500クラスのQ2はカオスを極めた。
開始から3分頃という微妙すぎるタイミングで雨が降り出したのだ。多くのチームは混乱の渦中に巻き込まれ、なんとしてでも雨がふるまでにタイムを出そうとしてスピンするマシンもあった。
その中でポールを獲得したのは1台のGT-Rであったが、驚くべきは彼らの着用していたタイヤにあった。なんと彼らは降雨前にスリックタイヤでコースインし、一度タイムをだした。しかしその後雨が降っても他のスリックタイヤ勢のようにレインタイヤに履き替えることはせず周回を続けたのだ。このことについてアタックを担当した杉崎綾香は
「これはインラップで得られた感触によるとっさの判断でした。元々は私もピットインするつもりでしたが、雨で濡れた路面は私達のマシンが抱えていた深刻なアンダーを軽減させドライバビリティを大きく改善させたため作戦を変更したのです」
と語った。まさに恵みの雨を得て最前列に名を連ねたGT-R。決勝ではそれは維持できるのだろうか。




