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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

人は天使を抱くたび弱くなるよね?

作者: 秋葉竹

天使というのは、誰のこと?

いとおしすぎる君のこと?

でもね、君は笑い飛ばして、

「あたしなんか、汚ないよ」って、

「それじゃあ、天使が可哀想だよ。」

ケラケラ笑って、うつむいていた。



《見上げた宝》

高楼を

背にたゆたって音もなく

天使の降り来る 足から抱きしめ


《そのか細き腕で》

天使の背を抱き

たったふたりの世界の果てへ

その夜の心は壊れてもいい


《映画で観た》

嘘いって

純を通したセシルの生き様

そうありたいと 憧れていた


《セシルのように》

つくのなら

セシルのようなつたなさで

大人になるたび 嘘 上手くなる


《嘘はつきたくない》

セシルのよう

にはなりたくはないという

真心よりも白い嘘つく


《天使なの?》

ただそこに

見えない意味があるとして

セシルの意味は純白むすめだ


《やめてよね》

その恋の

嘘の白さも引っくるめ

純情王女と呼んじゃうか


《ハッ!》

その天使

たったひとりで笑っていた

泣いたら負けねのゲームをしていた


《ふたりバカ》

バカ天使

抱きしめたいだけ抱きしめて

世界はふたりとわからせてあげる


《心が通じた》

もう ひとりで

生きていくことしなくていい

笑顔になっちゃうわけだよね


《夕焼け公園》

逢いたくて

悔しかったが噴水の

夢幻の虹を 忘れられない


《思い出、喪失》

どう探そう

花の図鑑に載っていた

どれか忘れた 好きだった花


《星のまぼろし》

屋上で

背中まるめて聴いていた

プラネタリウムでみる星の声


《憧憬の果てに》

その夜に

スカートの裾 ひるがえし

ひとりの天使がふってきたんだ




すみれ子、ねえ?

天使というのは、誰のこと?

いとおしすぎる君のこと?

でもね、君は笑い飛ばして、

「あたしなんか、汚ないよ」って、

「それじゃあ、天使が可哀想だよ。」

ケラケラ笑って、うつむいていた。





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