第二回 ~ヴァイアランの解説~
せっかく本編に《ヴァイアラン》の元々の姿、《サジタリウス》が登場したので説明を。
サジタリウス――まあ、「いて座」ですねえ。
その名の通り狙い撃ちます。はい。
パンドラのほうは、地面に固定された砲台のようなものです。
それで単純に狙撃しても当たらないのは当然なことですが――こいつは直接ターゲットを狙わず、跳弾した弾丸でターゲットを狙撃します。
《フィシア》という名前の独立飛行ユニット(ガンダムでいうところのファンネルとかビットとかそういうの)を多数展開し、それに弾丸を当て、それの角度を調節し狙撃するのが基本。
固定砲塔は死角が多い。
その弱点を消すためのギミックが発達した結果、それで狙撃させたほうがプログラムの負担が減るので楽なのでは、ということでこういう設定になってます。
まあ、フィシアを多数展開して、しかも跳弾まで計算させてる時点で負担は半端じゃないとは思いますけど……。
んで、そんなパンドラ、《サジタリウス》がもととなった《ヴァイアラン》。
こっちは普通に動き回ります(そらそーだ)。
さすがに固定砲塔のまま戦うのもつらいし、なによりフィシアが撃墜されるとそのセンサーからの情報が得られなくなり狙撃もできないというどうしようもない弱点を解決するためのもの。
一応跳弾させて狙撃することもできなくはないですが、ほぼ隠し技みたいなもの。
ヴァイアランのプログラム(ヴァイアランとディーヴァは一応パンドラのAIを流用して、疑似人格を作っただけなので人型のただの機械みたいなものです)は跳弾させる方向にはあまりシステムを発達させてないので単純に苦手としてます。
一応はできる設定ですけど、でもまあきっと出ないことでしょう(願望)。
ヴァイアランの人格データは「クール」な感じ。
ディーヴァみたいな普通の男子高校生のノリがあるわけではない。
イヴァルヴは「進化していく」ので、人格データは存在してません。
なので叫んだりとかしてますが、感情はありません。
ここからどう進化するかによって変わっていきます。
ヴァイアランのフィシアは跳弾させたりするものというよりは、ほぼ防御兵装。
敵の銃弾をはじいたり、近接攻撃をいなすときに使うくらい。
武装もハンドガンと、スナイパーライフル、そしてフィシア。
軽量な装甲と軽快な機動力があるギア。
一応、重装甲版の狙撃機体も立案はされたものの、高機動型でなければアヴァランチについていくことができないと判断されたため却下されたという背景があります。
こんなところでしょうか(今のところは)。
今後、一部のシーンではほぼ主人公みたいなことをする予定なので、おいかけてくれればなあ、と思います。
次回(来週かそれくらい)は、《マスター》の解説をしたいと思います。