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ちょっとした青春  作者: らしど。
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春、四月。

初めて小説書いてみました。誰もが経験したことがあるであろう、恋愛を題材にしています。現実じゃこんなのありえないだろ!とか、リア充爆発しろ!とか、そんな風に思っていただけるようなものを目指していきたいです。よろしくお願いします。

 春、優雅に舞う桜の花を仰ぎながら、僕は今日も学校の門をくぐる。今日から僕は、青葉中学校2年生だ。校舎前では、クラス発表の紙が配られる。恐る恐るのぞきみて、2-Aの欄に自分の名前を確認。すっかりやる気になった僕は、一年の抱負を胸に刻みつつ、

「よし。」

と、小声でつぶやき、2年生のフロアとなる3階の教室へと向かった。去年までは一年生のフロアである3階まで登らなくてはならなかったので、教室まで行くのも一苦労であったが、今日から少しは楽できる。来年にはもう1階下のフロアになるはずだ。思えばこの階段の昇降という朝の重労働を憂慮して、去年の同じ時期何か運動をせねばなるまい、と感じたことが、僕が陸上部に所属することになった一因であるともいえよう。3階まで登り切って、にやりとする。僕は2年生であり、これから入学式を控える少年少女たちの先輩なのだと、いい気分に浸る。そして、階段を登り切ってすぐそばの教室である、これから自分が一年間お世話になる教室へと足を踏み入れる。

 

教室に入ると、そこには同じ陸上部の佐伯さんがいた。彼女は、佐伯世美奈。僕が去年の入学後すぐの部活見学を通して、意識し始めた女の子である。陸上部に入った要因は大部分がここにある。身長は高めで、スタイルがよく、快活で恰好いいイメージだ。実は、クラス名簿が配られたとき、自分のクラスを確認したすぐ後に、彼女と同じクラスであることを確認し、ガッツポーズをしていた。

「おはよう。今年は同じクラスだね。」

と声をかけられ、一瞬硬直するも、なんとか笑顔を取り繕って、

「おはよう。そうだね。」

と、若干裏返り気味の声で返す。彼女は不思議そうな顔をして、少し笑う。しまった、と思いつつも言い直すのもおかしいと思い、そのまま出席番号で指定された自席に向かって、あまりの恥ずかしさに一瞬で机に顔を伏せる。今、佐伯さんに変な風に思われなかったかとか、もう少しいい返答ができたのではないのか、という思い等々、頭の中に多くの思いが逡巡する。僕はこうやって好きな人と話した後、目が合った後は、いつも一人で反省会を行う。そして、大体反省会は自分に都合のいい解釈をしたところで、終了する。今回は笑顔で返答できたということで及第点とした。

 そうして独り相撲を終えた直後、突然背中をたたかれて驚く。振り向いて、一瞬でその顔を判別し、速やかに元の体制に戻った。

「おいおいおい、新学年早々それはないんじゃないの~。」

僕はしばらく聞こえていないふりをしたが、後ろから抱き着いてきそうな雰囲気を感じたので、しぶしぶ返答を行うこととした。

「何、田端。」

こいつは田端遼太郎。いわゆる幼稚園からの腐れ縁というやつである。

「よかったな。」

田端が言う。

「何が?」

僕の返答。

「またまた~。言わなくても分かっているんでしょ~。」

「いやいや、わからないから…」

こいつの言いたいことを僕は察していたが、それを認めるつもりはなかった。そう、こいつは唯一僕の想い人を知る存在なのである。

「俺と同じクラスになったことだよ~。今年もよろしくな~。」

彼の冗談に、さすがに僕は閉口し、目の前の長身の腹にパンチを入れる。周りの女子たちが顔を赤らめながら、ひそひそと談義を始める。間違いなくあらぬ勘違いをされているだろう。

「ちょっと、先生にお願いしてクラス変えてもらおうかな。」

そんな風に切り返しつつも、新しいクラスにおいて、なんだかんだ信頼できる幼馴染の存在に大きな安心を覚えていた。


書いてるとどんどん長くなってしまうので、短めにおさめてみました。読書経験も浅く、語彙力も貧困、文章も下手で、小説の書き方も何もわからないのですが、挑戦してみました。正直な感想、厳しい意見、お待ちしております。

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