1章予告
**1章の予告です!!**
内容が今後変わる可能性が大いにあります。
存在が気にくわない人は読まないでください!
それでも構わない人は、Let's read!
崩壊した幻想郷を取り戻すために、少年は旅に出発する。
季節は初夏。青く、新緑の木々が茂る。
とある田舎で、不自然に佇む古さびた洋館。
それは、幻想への誘い───
時間が止まったような故郷。
白く霞む湖。
そこには、漆黒の異端者。
「アタイに任せなさいっ!」
「私もー」
「わ、私も頑張りますっ」
人外たちの、一瞬の戦闘。
残るは薄気味悪さ。
「なんだってんだ、コイツらは!」
紅い館を襲う漆黒の異端者。
正体不明のまま、紅魔の者とひたすら逃走を図る。
「俺に提案があるんだが、」
「それしかないじゃない。それ、やるわよ」
博打同然の賭け。
開けた可能性に、希望を託す。
謎多き漆黒は、皆の活躍により姿を消す───
少年は想う。
「あいつ等と戦える力、幻想郷を救う力が欲しい…!」
「ならば鍛え、強くなることです」
「己の弱さを知り、他の強さを見る。己の強さを見、他の弱さを知る。要は効率よ、努力も」
武術家と魔女の教えを乞う。
才能の乏しい彼は、ひたすら努力で、深い溝を埋めようとする。
努力は裏切らないと信じて───
「…ホント、愛すべきバカよね」
───とある吸血鬼のお嬢様の呟き。