表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

前編

 ※読んで頂くための注意。


 この物語はフィクションです。登場するキャラクターは実在しません。

 実際に運転する時はシートベルトを締め、ルールを守って安全運転でお願いします。

 後、この物語は警察を悪役として登場させていますが、実際にパトカーに妨害することはやめてください。

 聖市(ひじりし)……。ここはかつて、日本で唯一(ゆいいつ)公道(こうどう)でレースする(こと)(ゆる)された(まち)だった。

 しかし、聖市(ひじりし)市長(しちょう)は『自動車(じどうしゃ)なんて、つまらない。人間(にんげん)をおかしくする』と()って、ある法律(ほうりつ)を作り、(はし)()(たち)姿(すがた)()えていった。

 その法律(ほうりつ)()は『自動車運転禁止法(じどうしゃうんてんきんしほう)』と()い、この法律は政府関係者以外(せいふかんけいしゃいがい)警察以外(けいさついがい)は自動車を運転することが禁止(きんし)されている……。

 警察は、今日も聖市を走るすべての自動車を狙っている。


----


 私、小山美鈴(こやまみすず)。平安時代の女性のような前髪ぱっつんの黒髪ロングヘアで、小学生のように体の小さい女の子。年齢は16なので運転免許証持ってないけど、ドリフトが上手い程の運転テクニックを持つ。

 しかし、私は警察に追われている。なぜならクルマを運転しているからだ。

 この街は自動車運転禁止法という法律があり、一般人は車に乗ることが禁止されている。バスもトラックも同様。

 一般車が1台も走っていない高速道路で、私は愛車の青色のNB8C型ロードスターで警察から逃げていた。


「車は青のNB8C型ロードスター! 時速140km/h以上で走行中!」

「自動車運転禁止法から逃げきれると思っているのか?」


 警察は青と白のZC31S型(2代目)スイフトスポーツで追いかけてくる。数は2台。


「いまから目標の車に体当たりする!」


 警察は私の車のリアバンパーに体当たりを仕掛けた。


(ゴオン!)


「わぁ!」


 ぶつけられて、私のロードスターはスピンをしそうになった。

 しかし、私は自分のテクニックで立て直す。


「くそったれ……立ち直りやがって」


(ガタッ!)


「突撃するよぉ! ロードスター!」


 右リアフェンダーを押して、警察のスイスポをスピンさせる。


「か、怪物め! スピンさせやがって!」


 私はもう1台にもフェンダーにプッシュ。


(ガン!)


「青いNBロードスター、覚えろよ。いつかは返り討ちにしてやるからな」


 2台を片付けた後は、カーブを右に曲がって高速道路を脱出し、私は市街地に入る。

 しかし、市街地にも警察がいた。しかもさっきの高速道路より1台多い3台だ。


「また来たね! 警察!」


「高速道路で暴れたロードスターよ、ここでは負けないぞ!」


「さっきの2台の(かたき)を取ってやる」


 狭い市街地でも追跡が始まった。

 突然、デパートの窓から1台のJDM風の赤いEK9型シビックタイプRがジャンプして飛び降りてくる。

 デパートの窓から現れたEK9は警察車両1台を時速130km/hで体当たりして激しくスピンさせ、スピンさせられた車両1台は建物に衝突した。


(バン!)


「おのれ! 高速道路で暴れたロードスター……いや、赤い車め!」


「警察よ、覚悟しいや」


 あの警察の車を1台破壊したEK9は味方だろうか。

 私はあの車についていく。


「ロードスターとEK9、さっきやられた奴の仇を取ってやる!」


 警察の車2台は私のロードスターと前のEK9を全力で追いかける。

 しかし、車のパワーが無さ過ぎたせいか……。


「くそっ、相手が速すぎる!」


 警察は私たちの車についていけなかった。


「うちらについていけなかったようやな、サツ。行くでEK9!」


「後は赤いEK9はついていこう。この車はついてきてと言っている」


 警察の眼から逃げ出し、見つからないようにするために隠れ場所を探す。


「ここや! ここならサツに見つからないぞ」


 EK9が見つけたのは地下駐車場。ここは窓もなく、全体は壁や屋根で覆われている。警察からの眼には無いからいいはず!

 私はEK9について行き、駐車場に入る。

 駐車場に止まるとEK9乗りの人がやってきた。

 性別は女性。背は私より15cm(センチ)高い。肩まで伸びたセミロングの茶髪に、頭に真っ赤なバンダナをしている。服装はバンダナと同じ赤色のタンクトップに、藍色のジーパン。


「うちの後ろについてきた人、初めましてやな。名前はなんや?」


 関西弁で喋るEK9乗りの女性は私の名前を訪ねた。


「私は小山美鈴。16なので免許持ってないけど、車の運転は上手いよ。ドリフトはできる」


「へぇ~免許取っていないのにドリフトできるんやな」


 EK9乗りは自分の名前を言う。


「うちは(さわ)香織(かおり)、警察と戦っているで」


 彼女は(さわ)香織(かおり)という名前だ。


「私も警察と戦っている。ここで車が走れるようにと」


「一緒やな! さてと、ラジオで警察の様子を聞くか」


 香織と名乗る少女は警察の状況を知るためにEK9のラジオの電源を入れる。


「お知らせです。逃走車の行方が分からなくなったので追跡を急遽中止します」


 追跡をやめると発表し、これに香織ちゃんは喜んだ。


「やったで、サツが追跡中止を発表をした!」


「追跡を中止し、全車撤収してください」


「警察はもうおらんようになったから、隠れ家に行くで」


「でも、また警察に見つかるかも知れないよ」


 現在、聖市には私と香織しかいない。警察にすぐ目立つ。

 しかし、香織は……。


「見つからへん見つからへん。隠れ家はこの駐車場の正面にあるで。この隠れ家はうちが住んでいる所やからな」


「じゃあ近いね。見つかる心配はないかも!」


 私たちは駐車場を出て、香織の隠れ家に向かう。

新しく始めた小説です。

内容は走り屋VS警察で、全3話にする予定です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ