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1、「お前ちょっと幕末に飛んでけや。」

 「おぅ、お前ちょっと幕末に飛んでけや。」


 

 「は?」



 いやいやいや、何言ってんの、うちの親父は。

 記念すべき第1回目でこれはねーだろ。


**************************************


 えーども。赤星中学校、中学2年E組、出席番号7番、岡田瀬斗(おかだせと)

 す。あの、れっきとした女の子ですからね。結構、瀬斗って名前で間違われるんだ

 よね。まあ、剣道部だし、一応2段だし・・・

 でもちゃんと髪だってポニテにしてるよ!! あい あま があああある!!!


**************************************


 「いや、待て親父。うちんちが古ぃー家だってゆうのは分かってるが、なに?

  幕末?え、なに、それはうちの歴史の成績が1だと知っててのことですか。単な

  るいやがらせですか。」


 「え・・・お前1だったの・・?」

  ・・・しまった。

 「それよか、マジで幕末とかなに?そんな突然言われても・・・」


 いきなり自分の父親にタイムスリップしろと言われて驚かない子供も少ないだろ

 う。瀬斗もそのうちの一人である。


 「まあ、そのなんだ。ちょっとやばいことが幕末で起きてだな、お前ちょっくら行

  ってこい。ほれ、これ我が家の家宝。」


 軽い口調で瀬斗の父親、岡田籐冶(おかだとうや)はつばのない刀を瀬斗に放り

 投げた。

  

 「おわっ!!あ、あんた普通家宝を放り投げるか?!?!」

 「ま、いいんじゃね?」

  

 ・・・軽い父親である。


 「じゃあ、まず時守(ときもり)としてだが・・・」

 「?ときもり?」

 「まあいずれ分かるだろ。で、まあいわゆるタイムスリップしてるやつみたいなも

  んだな。」

 「は、はあ・・・」

 

 ・・・アバウトすぎである。


 「でも、これだけは覚えとけ。」


 刹那、籐冶の眼差しがかわった。


 「・・・っ!!」

 



 



 「絶対に歴史は変えるな。」




 



 「てことでいってらっしゃい。」

 「へ?」


 気づかないうちに籐冶の傍らにあった刀を素早く抜き放った籐冶はそのまま瀬斗を

 ずばっと斬ったのだ!!

 「がっ・・・!!!

  おや・・・じ・・・」


 そのまま瀬斗の意識は途切れた。



  

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