1 自己紹介
代わりのいない人になりたい。あなたじゃなきゃダメなんです! あなたにお願いしたいんです! って言われたい。
変わり映えのない毎日の中、ふとそんなことを思うようになったのは、城野アユが成功者になった時からだった。
毎日ネットで同年代の子を見て、勝手に嫉妬している。
私よりも顔が可愛い、スタイルがいい、お金持ち、家が大きい、沢山旅行に行っている、幸せそう。
同じ時代に生まれて、同じ時代を生きて、同じ時間をかけて成長したはずなのに、どうしてこうも私と他人とでは人生が違うのだろうか。
生まれて、学校に通って、高校卒業後は美容系の専門学校に進学して、でも馴染めなくて途中で辞めて、高校生の時からバイトしている雑貨屋でそのまま働いて今に至る私。
学生時代の同級生は、私が知る限りちゃんと就職して働いている。噂では、中学生の頃隣のクラスにいた佐藤さんは、キャバクラで働いて、同じクラスのちーちゃんは一昨年結婚したらしい。
二十四歳フリーター。この肩書を見て、人はどう思うだろうか。
若いからまだまだ大丈夫!
二十四にもなって、フリーター? 呆れるわ。
私は圧倒的に後者の意見だ。
二十四でフリーター。
大学院に通ってます、とか、持病があって、とか。
そういう仕方がない理由でフリーターなら、まだ大丈夫。
でも、専門学校中退のフリーターって。なんで就職しないの? そんでもって、実家暮らし。皆は、ちゃんと生きているのに、自分の人生が惨めでキモくて恥ずかしい。




