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Extra Episode 1 激闘

「ましろ、多国籍軍が苦戦している。東海岸の州を壊滅させてくれ」

ベッドの上から俺は支持を出した。


他の4人はペンタゴン死守に回ってもらい、同時に能力減衰装置も探してもらう。かなり厳しい戦いが始まろうとしていた。


『コズミック・バン!』

ましろはNYの高層ビル群を次々となぎ倒し、米軍は降参した。

次の仕事もあるので彼女はすぐにペンタゴンへ帰投に向かった。


「ありがとうましろ。作戦が一気に進んだよ」


これからはテロ部隊として量産型アンドロイドをここに送ってくるはずだ。全軍揃って戦えるのは大きい。看病してくれたアークトゥルスにも出撃してもらう予定だ。


「アークトゥルス、ジャグジーに行こう」

看病に付き添ってくれた彼女を指名した。


「お風呂じゃないから全裸じゃないよ」

彼女に一応釘をさしておいた。

「シャワー浴びるから脱ぐぞ。見るなよ」

スーツそのものが皮膚みたいなものなのになぜ脱ぐのか。


引き締まったお尻、小さいが形の良い乳房がチラッと見えた。

スーツを着た彼女はジャグジーに戻ってきた。

「壮太、わたしの裸見ただろう」

必至に冤罪を主張したがわが同胞は素直に反応していた。


「アークトゥルス、キスしてきみの方から」

舌を絡ませて情熱的なキスを彼女はしてくれた。

「早く俺の処女奪ってくれよな。情緒不安定になりそうだ」

それについては確約できないが善処するとお役所ことばで答えた。



「敵は降伏したが、ペンタゴンはテロリストの攻撃を受けるだろう。もちろん相手はあの量産型アンドロイドだ」

次なる戦いに備え彼女たちを鼓舞した。


「アークトゥルス、付き添いをましろに代わってくれ」

もともとが奴隷種のような彼女には断ることができない。


「きみにはいつも救われている。またリーダーとして頑張ってくれよな」

そういってアークトゥルスと同じようにキスをねだると唇だけ当ててくれた。

もともとましろは先頭にたつ性格じゃない。

甘えん坊で怯えていた彼女が毅然と敵に立ち向かっているのはそうせざるを得ないからだ。

「愛してるましろ。今でも変わってないよ」

自分の言葉に偽りがないかどうか動揺した。

だが本音でもあった。




「日本に戻る。こんな物騒なところにいられないからな」

といってもカムチャッカ半島なんだがな。

「あそこってロシアが支配してるのでは」

更紗が疑問を口にしたので高卒の俺にはわからんと答えた。


:ペトロパブロフスク・カムチャツキー海軍基地、ここを拠点に決めた。

基地の隊員には退避するよう通達したがしないという。

軍人として脅威が迫っているからと言って逃げ出さないという。


「おい、わかったぞ敵の出撃場所が」

寝ずにレーダーの様なものを発信していたアークトゥルスが叫んだ。


イラク領のどこかから敵は襲来するらしい。

感知できたということはまもなくここに襲来する。

「あなたは休んでいなさい。わたしが壊滅させるから」

蒼い髪に蒼い眼、蒼い焔を纏ったましろが言い放った。


先行したアクルックスと更紗がシールドを張っていた。

だが今回は敵の量産型アンドロイドがやすやすとそれを破って侵入した。

更紗は日本刀、アクルックスは西洋剣を装備し敵に立ち向かった。

敵を数十機倒したところで二人は疲弊した。

ポルックスは上空から重力波を放ち敵量産型を懐死させていた。

だが数が多すぎて3人とも疲弊していた。


「ましろがいないじゃない!なにやってるのあの子は」

アクルックスが叫んだ。


「おまたせ。みんなは下がっていいわよ」

そういうと大きな蒼いシールドを張り始めた。

「これで終わり」

シールドは膨張しながら敵量産型を破壊していった。

なにもすることができずに彼女たちは100機超は全滅した。


「行ってくるな、すぐ戻る」

イラクの軍事基地を破壊するためアークトゥルスも飛び立った。




当面の危機を乗り切ったアンドロメダたちとカムチャッカ半島の観光ににきた。

クリュチェフスカヤ山、カリムスキー湖、Tri Brataなど大自然を堪能した。

「ここをもらえて良かったな。庭付き一戸建てだ」

みんなの顔にも安堵感にあふれていた、今は平和を楽しもう。


「ここで言うことじゃないかもしれないが、わたしは壮太と結婚する」

アークトゥルスの言葉に誰も反論がなかった、ましろさえ。


下着姿で部屋をうろうろしていたのは俺を誘惑するためだった。

危機的状況に常に傍にいてくれたのも彼女だった。

だから俺は何も言わなかった。


アクルックスがましろを連れてなにか話している。

ましろは笑顔で彼女と話していた。

たぶんもう覚悟ができたのだろう。


俺はどうしたいのか。

東京の温泉での出来事はまだしっかりと覚えている。

ましろと付き合えた時の喜びも。

こんなにすぐに絆は崩れてしまうものなのか。

俺はいつの間にか涙を流しながらましろを眺めていた。



















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