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僕は君に武器を渡したい

レビュー執筆日:2019/4/25

●彼らの心の叫びがここに詰まっている。


【収録曲】


1.シーソーと消えない歌

2.一般意味論とアリストテレス

3.ウェルテルの苦悩

4.鮮やかに変われ

5.参加賞

6.パンの耳

7.水色の反撃

8.痛くない

9.焼却炉

10.テセウスの夜

11.夜を越えろ

12.スパロウ

13.カイン


 「それでも世界が続くなら」というバンドは一般的に知名度が高いとは言えません。楽曲の雰囲気に関してもどこかよどんだ空気が漂っており、少なくともフェス等で盛り上がるような感じではなく、曲調に関してもシンプルなギターロックを中心としており、分かりやすい「売れる」要素を持っているわけではありません。(ライブに行ったことがあるのですが、観客はほぼ直立不動でした)


 しかし、このバンドには他には無い強い個性を持っています。それはボーカル・篠塚将行しのづかまさゆきの書く歌詞、そしてその声でしょう。全体的に彼の書く歌詞はいわゆる「上から目線」の要素はほとんど無く、弱者の立場から自身の思いを率直につづったようなものが中心となっています。それも「強者に立ち向かう」と言うよりも、『参加賞』の「『ふざけんなよ』って言いながら泣いた」や『痛くない』の「傷つくことは痛くない 痛くないから死ぬまで治らない」のようなネガティブな感情をさらけ出すものが多く、まるで駄々をこねるかのように感情をむき出しにした癖の強い歌い方も相まって、心に強く響くものがあります。また、こういった暗い雰囲気の曲が多い中で、「君が笑うことは 反撃みたいだな」と歌う『水色の反撃』や、曲の最後で「今から始まるんだよ」と締める『カイン』のように一筋の光が差したような希望が綴られる曲もあり、一枚のアルバムの中で様々な強い思いを感じられます。


 はっきり言ってエンタメ性はほぼ無いため、決して万人に薦められるような音楽性ではないのですが、「好きか嫌いかは別として、こういうバンドがいるということを知ってほしい」と思いたくなるような一枚でした。


評価:★★★★★

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