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インスタントフィクション 慈悲

作者: 宇山一博

 奴を殺して山奥の森林に埋めた。目印になるものなんて何もない。なのに、何故か掘り返さたような跡がある。

 推測は二つある。

 一つは、山神の慈悲で奴を生き返らせた。もう一つは、森林の妖精がおもちゃにしようと掘り返した。

 後者はどうでもいい。妖精は死体を見つけては、幼い子どもが人形のように死体でお遊戯しているだけだ。ほっといてもいい。

 問題は前者だ。生き返ったとなると奴は復讐しにくる可能性がある。早急に対処せねばならない。

 まず手始めに、山頂にある山神の根倉の神社をぶっ壊しに行く。山神も自分の根倉を壊されるのは嫌だろう。そこで慈悲を与える。奴を殺せば許してやると言い放つ。すると山神は、自分の身可愛さに奴を殺しに行く。それを遠くから観るのだ。ああ、愛おしい。

 神の慈悲とはなんて軽薄なんだろうか。

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