きゃらさくせい
最近蟹食べました。美味しかったです。
「ふむ…どうしようか…」
『アナタの名前を決めてください。』
[_ ]
「確か、アシスタントAIがいるって聞いてたんだけど…」
『はい。いますよ。』
(コイツ…!?頭に直接!?)
『そりゃ当たり前ですよ。脳波を調整して現実の体を動かさず、脳には動いているように感じされる最先端の…』
「頭痛くなるからそこら辺でやめて。」
『かしこまりました。』
「これ、どうすればいいの?」
『名前ですか?頭の中で名前にしたい言葉を思い浮かべるだけで大丈夫です。ちなみにキーボードを出すこともできますが、どうします?』
「う〜ん」
《メル…》
「?」
『どうしました?』
「メル」
『かしこまりました。』
「えっ?そうじゃなくて…」
『?…もう決定しましたよ?変えます?』
「いや…もういいや」
『それでは、次はしゅじょ…種族を決めてください。』
「噛んだ。」
『そのようになるように確率で設定されてるんですっ!!』
「ふ〜ん。」
『興味なさそうですね…』
獣人
エルフ
ドワーフ
人間
獣
「ねぇ、これってさぁ、ここに書いてある種族だけじゃ無いよね?」
『そうですね、他の種族も大量にありますよ。』
「それには慣れないの?」
『どんな種族になりたいのですか?』
「う〜ん、どんなって言われてもわからんけど…
普通じゃ無い種族がいい。」
『それなら、ランダムとか良いんじゃないですか?』
「じゃあそれで。」
『淡白ですね、自分のことなのに…』
「だってどうでm…めんどくさいから…」
『まぁ良いです。さてと、じゃあこのガラガラを回してください』
といいサポートAIはこの頃見かけなくなったスーパーのクルクル回すくじ引きのアレを取り出した
「さいきんみなくなったよねぇ、コレ」
『そうですか?作者が出不精なだけでは?』
「?作者って?」
『いえ、こちらの話ですから気にしないでください。」
「まぁいいや、ほい、引いたよ」
『はい、ありがとうございます。あと2回、回せますが、どうしますか?』
「一応、回そうか」
『どうぞ』
「はい、えっと、吸血鬼と死神、雑草?ナニコレ」
『すごいですねぇ、おめでとうございます。すべてレアですよ。追加報酬として二つ種族を選べます。』
「ぶっ壊れじゃない?それ。」
『そうですね。ぶっ壊れです。』
「いいの?」
『良いんですよ。たぶん』
「なら良いやバグでも、チートでもないもんね。なら私は吸血鬼と死神を選ぶよ。」
『了解しました。では次は固有スキルを…』
「それもランダムで。」
『…わかりました。ではこちらを…』
「もうやったよ、えっと羨望と嫉妬、救済だって」
『は?もう一度言ってもらえます?』
「いや、だから羨望とし『そこじゃなくて最後!最後のスキル!』お…おう、救済だって…」
『はぁ〜…もういいや、もうぶっ壊れだぁ〜!』
「ど…どしたの?」
『いやもう良いっすわ、もうぶっ壊れちゃったんで、もういいっすわぁ〜…取り繕うのやめやめ。』
なんかいきなりすごい無礼になったぞ、このサポートAI
『で?どれにすんの?二つね』
「なら、羨望とかっこいいから救済で」
『はいはい〜じゃあさっさと固有武器も引いて〜』
そんなことを宙に寝転びながら言い放つサポートAI
「コレも三回?」
『いやもうアンタなら一回でいいでしょ。』
「えぇ…まぁはい、出たよ無神論者の銃だって」
『ほらね、もう知ってたよ、はぁこれが主人公補正かぁ』
「?」
『はいはい、もう終わったから自分でロールプレイでもして、楽しんで来て〜。そこの魔法陣に乗ればチュートリアル、そっちはそのまんま始まりの広場に行けるから。勝手に行って。向こうに着いたらしっかりスキルとか確認すんのよ。』
「ねぇ」
『なに?めんどくさいこと言わないでよ?ただでさえ今からめんどくさい作業があるのに…』
「さっき言ってたロールプレイ?ってなに?」
『は?アンタ知らないの?そういやゲーム初心者なんだっけ。まぁ教えてあげる。ロールプレイ、日本語に直したら役割演技、簡単に言えば自分で作ったキャラになりきってゲームをするの。RPGってあるでしょ?あれはロールプレイングゲームの略でさっき言ったみたいにキャラになりきってするゲームのこと』
「へぇ、わたしもしてみたい。」
『そう、なら勝手にやれば?」
「どうすればいいかわからない。ロールプレイのキャラ、あなたが決めて。」
『はあ?なんでアタシが…(いや、でもコレでこいつをコントロールできれば事後処理や色々が楽になる?よし。)いや、いいよ。決めてあげる』
「どんな風にすればいい?」
『なら教会のシスターとかどう?一応アタシを祀ってる教会が始まりの広場の近くにあるからそこに行けば良い。』
「わかった。それにする。」
『やっぱり淡白なんだよなぁ、教会の位置は地図に書いて置いたからチュートリアルが終わったら教会に行きなさい。それで教会に着いたら像があるからそれに祈りなさい。そしたらシスターになれるから』
「わかった。ありがとう。そういやあなたの名前は?」
『そういや言ってなかったわね。アタシはカルナス。秩序を守る女神。よろしくね?シスター候補』
「うん、よろしくカルナス」
『一応女神なんだけど…まぁ良いわアナタにだけ許してあげる。』
「そろそろ行ってくる」
『いってらっしゃい。チュートリアル頑張って』
「バイバイ」
そう言って私は手をカルナスに振りながらチュートリアル行きの魔法陣に乗った
頑張った!