第7話 恋愛相談部始動? (4)
という訳ではじまった恋愛相談部。
一体どんなことをしていくつもりなんだろうと、一応高校に入って初めてする部活動だからか多少わくわく感があって、普段よりは足軽に美術準備室に向かったんだけど、、
「で、、これは何してるの?」
現状の確認のためすでに美術準備室にいた二人に聞いてみた。
まあ彫刻とか画材とかが隅に寄せられて、真ん中に机と椅子が設置されているのは部活動を始めるに当たって必要な事だからよしとして、
机の上に広がっているティーセット、その横で広げ始めている人生ゲーム、、、。
「え、、?人生ゲームしようとしてるんだけど」
「いや、なんでだよ!?」
「いいじゃないですか、綾瀬君。部員同士の交流を深めるためです。」
「あれ、この部活って生徒の恋愛相談を受け付ける部活なんじゃなかったっけ?」
「そうだよ?でもこんな活動初日に依頼者なんて来るはずないじゃんか」
「依頼者が来るまでは基本暇なので、遊んでいても問題はないのです」
あっそうなんだ、、
「じゃあ、俺帰ってもいい?」
もう完全にわくわく感はなくなっているし、家で遊んでるのとかわんなくない?
「だめに決まってるでしょ!」
「だめに決まってるじゃないですか!!」
そんな同時に言わなくても、、
「てか、ほんとに俺、必要なのか?」
「うん、必要。部活動は3人からじゃないとだめだし、それに凜君と一緒に居るために作った部活だから」
ん、、?今変なこと言わなかったか?
「俺と居るために作ったって言った、、?」
「うん、言った」
やっぱりおかしくない?なんで?
「いや、なんでだよ」
「私も三日月さんも凜君と一緒に居たいから、いわばファンクラブだね」
「なんじゃそりゃ、、」
「もちろん、凜君が恋愛にもっと興味を持ってもらうためでもある。」
なんだかこの部活思ってた以上に不純な動機で作られたんじゃなかろうか、、
「とりあえず、今日は遊びましょうよ。私、人生ゲームとかやったことなくて」
「三日月さんはやったことなかったの?」
「意外だな。てっきりこういうパーティーゲームは良くやると思ってたわ」
「私は習い事とかが多くていままでこうやって友達と遊んだことがなくて、、それに他の人も私と遊ぶの遠慮しちゃうみたいだから声もかけずらくて、、だからこうやって普通に話せて遊べる友達ができたの凄いうれしいんです!」
そうだったんだ。お嬢様もいろんなところで苦労してるんだなあ
「じゃあまあ今日は遊びますか!!」
そうして初めての恋愛相談部の活動は下校時間いっぱい人生ゲームをして楽しむという顧問の飯島先生に見られたら鉄拳制裁を食らうであろう内容だった。
楽しかったから良しとしよう。
人生ゲームの中で未羽と明音が私の結婚相手は凜君ですって言って俺の車に乗っている棒を引っこ抜いたりしてたのはまた別のお話。
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