第6話 恋愛相談部始動? (3)
帰りのホームルームのチャイムがなり、さてさて今日も家でゲームでもしようかなと思いながら、がやがやとうるさい教室を出て帰ろうと歩き出した。
「まって、凜君」
が、数歩歩いて止められた。
「どうした、明音」
今、非常に眠くて一刻も早く帰りたいんだが、、、
「いまから、三日月さんのところに行くから一緒に来て」
「それって俺も行かなきゃだめなやつ?」
「、、、、、」
ああ、はい。俺には拒否権はなかったですね、、、
「三日月さんいますか?」
「はーい、、綾瀬君じゃないですか!どうしました?」
やめて、、そんなにニコニコしながら来られると周りに居た男子達からの視線が痛いから!
「そちらの方は?」
「はじめまして、三日月さん。凜君の幼なじみの川瀬明音です。」
「どうしても未羽と話したいことがあるらしくてな」
「、、?どうしました?」
「ここではあれなので、場所を変えましょう」
「分かりました」
うーーん、俺空気じゃね?
連れられてきたのはまたもや美術準備室。みんな好き過ぎじゃない?なんでこんなとこまで来ないといけないんだよ。4階だよ?階段でくるのもそこそこつらいんだけど、、
「では、三日月さんは凜君と付き合っているのですね?」
「ええ、間違いありません」
ちなみに、俺はここから先は女の子だけで話すからって言われて外に放り出されました。話が終わるまで1人寂しく外で待つことになりました。
「わかりました。凜君が嘘をついている訳ではないみたいですね」
「綾瀬君は嘘なんかつきません」
「一応の確認のためです」
「でもなんでそんなこと聞くんですか?ただの幼なじみなのに」
「好きだからですよ、凜君の事が」
「そうですか。でも渡しませんよ」
「あなたは1ヶ月しか付き合えないのでしょう?」
「そうですけど、、、」
「なら交渉しませんか?」
「交渉、、?」
「三日月さんはクラスが違って会うのが難しい、なら部活を作りませんか?」
「部活ですか?」
「私も凜君が恋愛に興味を持ってくれるのはうれしいのです。だからもっと知ってもらうためにも恋愛について考える部活を作るんです。」
「綾瀬君と長く居られるようになるなら反対はしません」
「じゃあ、交渉は成立ですね、これから仲良くしましょ三日月さん」
「ええ、でもライバルなので負けませんよ」
「こっちこそです」
ガチャ、ギィィ、、
「凜君、終わったよ」
「おお、終わったか、寒くて凍えそうだったぜ」
「じゃあ今から生徒指導室に行くから」
「は、、?」
「綾瀬君、行きましょ」
「え、、」
何しに行くのかくらい教えて欲しいなあ、、なんて言ったら殴られるかな、、、
「どうしたんだ、三日月に川瀬まで、綾瀬は珍しくないが、、」
「ちょっと飯島先生、俺だってそんなに来てないでしょう」
「いや、お前はいまの1年の中で一番来てるが?」
「あ、そうですか、、」
あれれ、、若干にらまれてない、、?ここに来るたんびに俺の報告書書かされてたからかな、、
「で、どうしたんだ。君たちは」
それは俺も聞きたいんだよね、、
「飯島先生に部活動の顧問をやってもらいたくて」
「部活動の顧問?そんな仕事量の増えるやつはやりたくないぞ?」
「いえ、名前だけ貸してくれたらいいんです。」
「何部なんだ?」
「恋愛相談部です」
「恋愛相談部!?なんだそれは、、活動内容はどうするんだ」
「高校生は恋愛に対する不安がたくさん出てくるので、それに応えていく部活です。」
「そのまんまだな、、まあうちは部活動に対する規則は緩いから通るだろうが、、」
「文化祭や体育祭で手伝いに出してくれても構いません。」
「分かった、引き受けよう」
小声で私の仕事もやらせようって言ってるの聞こえてるからね?
「それでは、お願いします」
「活動場所はどうするんだ?」
「美術準備室を使えるようにしていただければと思っています。」
「使えるようにしておこう」
「では、これで。失礼します」
「ああ、大丈夫だろうが問題だけは起こすなよ~」
こうして恋愛相談部が始まったのであった。
この部活俺いらなくないですか、、、?なんて内心で思っていたのは内緒だ。両脇にいる虎とライオンに殺されちゃうからね!★
こんにちは!こんばんわ!ねこやまれいんです!第6話の投稿させていただきました!もうすでにネタ切れながら書いているので思いついたときに書かないとお蔵入りになりそうです笑誤字脱字などおかしいところがあれば報告していただけると幸いです!ではではこの辺で次は第7話でお会いしましょう!