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いろんな方面での現場把握

 

 さてどうしようか。


 リアムの考えを聞いてから数日。

 彼が言った通り、家にあった本や身の回りのものはほとんどこの部屋に運び込まれた。

 取りに行ってくれたのはこの家の使用人の方々。

 ちょっと気になって私に張り付いているカエデに聞いたら服やなんかは女性がきちんと選別して持ってきたから変な男……主に変態金髪男が見たり触ったりはしていないとのこと。


 そしてカエデの話によればこの屋敷の敷地内に離れを建てるというリアムの話は実現に向けて動き出してもいるのだとか。

 この屋敷の敷地、本当にどんだけ広いんだろう、とライアは思えて仕方ないのだがライアの部屋にある窓から見える庭は完全に庭園で、見渡す限りそういう作業が始まっている場所なんか目に入らない。ということはここからは見えない場所でそれは行われているのだろうが、音も気配もないのだ。

 一度屋敷の中と外を案内してもらおうかな、と思い立ったのだがやたらと警備が厳重になってしまって自分の部屋の周りだけで力尽きた。

 ……逃がさないようにという意思がひしひしと伝わってきて非常に居心地が悪かった。

 カエデでさえも決まり悪そうな顔でついてくる。となるともう、申し訳なくて仕方ない。


 ここで働くという気は無いんだけどな。

 とは思うが……思うのだが、これはもう職業病か。設備にどれだけでもお金をかけられると言われるとちょっと興味は湧くのだ。

 薬草学は奥が深い。

 理論上は可能な物も技術や器具の不足のせいでできないことはたくさんある。

 そこにいくらでも投資するなんて言われたものだから……。


「ライア様、リアム様からこちらをお預かりしています」

 ノックとともに入ってきた男が事務的な口調でそう告げると書類の束を差し出した。

「ああ、ありがとう」

 ライアが受け取ると礼をして出て行った男を見送ってカエデがライアの手元を覗き込む。

「……設計図、ですか?」

 広げた紙面には複雑な図面と細かい書き込み。

「ええ、あの金髪男……やるときゃやるわね……」

 ライアが紙面に目を落としながら悔しそうに呟く。


 できるもんならやってみなさいよ、と、考え得る限りの物を提示してみた。

 離れに用意して欲しいと言って提示したのは、精密な機械だ。

 あの薬草を処理するにあたって、外気に全く触れさせずに出来ると思われるあらゆる工夫を凝らした機械。しかも中がきちんと観察できるように全てがガラス製。これだけ透明度の高いガラスをふんだんに使うとなったらどれほどお金がかかるかなんて想像しただけで気が遠くなる。

 しかも素材だけでなく構造の精密さも、職人の腕を試しているのか嫌がらせなのかというレベル。


 その設計図が早々に出来上がったのだ。

 細かい書き込みと図面をもう一度チェックして欲しいという意図で持ち込まれたのであろうことはすぐに分かったが……これ、本当に作れちゃいそうで怖い。


 書き物机の上に図面とその他の書類を並べて見入っているとカエデがお茶を入れて持ってきてくれた。

「すごいですね。そんな複雑な物、見て理解できるんですか?」

 ティーカップからたちのぼるのは高そうな紅茶の香りだ。

「うん……これ、慣れるとそう難しくもないのよ」

 紙面から目を離すことなくライアが答える。

 何しろ自分で提案した物だし、最初の図案は自分で描いて見せた。

 あとは技術的に可か不可か、そしてもっと効率良く組み立てられるかどうかといった調整。

 所々問題がありそうな場所にペンで印をつけながら全体を確認して最終的に満たして欲しい条件の項目を増やす。

 出来ることなら分解して組み立て直すことが簡単にできるものであって欲しい。洗浄のためと持ち運びのため。そして私以外の人が別の場所で使うため。

 でも目的の項目には洗浄のためとだけ書き込んで。


「こんなもんかな」

 ざっくり書いたものを見直しながら紅茶のカップを口に運ぶ。

 カエデが淹れる紅茶はとても美味しい。お茶をご馳走と思えるほど上手に淹れられるっていうのは相当腕がいい証拠だと思うのだ。

「……うん、美味しい」

 ふっと、目を細めて呟いてしまう。

 何気なく口に入れたものなのに、予想以上に香りや味や温度が心地よくて……心のどこかで「うわなにこれ」って思ってつい敬意を表してしまう。そんな瞬間だ。

「ありがとうございます」

 カエデが律儀に返してくれるのでライアもつい視線をカエデの方に向けて口元に笑みを作ると。

「ライア様は何度でも『美味しい』って言ってくださるんですね」

 くすくすと笑いながらカエデがそう言うのでライアが「うん?」と首を傾げる。

「ああいえ、嬉しいんですよ。でもなんだか一口ごとに美味しいって、毎回言ってくださるから照れ臭くって」

「え、やだ。私そんなにしょっちゅう言ってる?」

 ライアが目を丸くするとカエデが大きく頷く。

 そうか。

 そんなにしょっちゅう言わなくてもいいわよね、さすがに。

 と思いながら、ふと。

 そういえば、そういう人、いたな……。

 なんて突然思い出す。


 レジナルドもそうだった。

 私が作る料理でもお茶でも、いちいち口にするたびに「美味しい」って呟いてた。

 じんわりと噛み締めて、一瞬間を置いてぽそりと呟くあの光景はなんだか照れ臭くもあったけど……心が穏やかになる光景でもあった。

 そうか、こういう心境だったのかな。

 そう思うと……なんだか……。


「え? ライア様? いかがなさいました?」

 慌てたようにカエデが声を上げて顔を覗き込んできた。

「え……? あ、あれ?」

 思わぬカエデの反応に顔を上げたライアは頬に何かが滑るのを感じて慌ててカップを置く。

 ……やだ。涙……?

 すん、と慌てて鼻を鳴らして視線を逸らし、頬を指で払う。

「ごめん……ちょっと、変なこと思い出しちゃって……」


「あの……やはり、ここでの生活はお辛いですよね?」

 少し間を置いてカエデが声をかけてきた。

「え……?」

 つい聞き返してしまうのは……単なる時間稼ぎのようなもの。「もちろんです」なんて即答するのはなんだか申し訳なくて。

 それと。


 辛い……というのとはまたちょっと違うような気もしたから。

 確かに楽しい毎日というわけではない。そもそもが強制的に連れてこられた身。

 でも、嫌なことを無理強いされているわけではないし、目の前にある物はできれば完成を見届けたい代物だ。自分がやりたいと思っていた仕事を完成させるのにも必要な物。……出来ることなら気に入らないゼアドル家ではあるが利用できるところは利用してやろう、みたいな事を思っている。

 仕事と割り切ってしまえば嫌悪感もなく出来る作業だ。むしろ興味と好奇心が勝る。


 と、思っていたんだけど。


 なんだろう。

 レジナルドの顔を思い出した途端、胸の奥がずきりと痛んだ。

 彼と過ごしたそう長くはない日々の中で感じていた心地よさを……厚かましくも欲しているのだろうか。

 なんて思う。

 でも彼は、確かに良い人だけど。優しくて、可愛くて、私に自然体でいさせてくれる、そんな存在だったけど……それって多分、私には贅沢すぎる。

 彼の想いにちゃんと応えてすらあげられずに放置していた私は……きっと彼と一緒のあのぬくぬくした時間に戻る資格はない。

 私はやっぱり、ふわふわした幸せじゃなくてこういう契約の間柄に縛られている方が向いているのかもしれない。


 だってほら、もうレジナルドの事を過去形で考えるようになってるし。


「あの……申し訳ありません。ライア様の事はあまり深く探ってはならないと言われておりまして、今まで考えないようにしていたのですが……でもお側でお仕えする以上多少なりとも知っておかねばならないと思うのです」

 おずおずとカエデが言葉を紡いだ。

 ああ、そうか。そういえばここに来てから今までどんな生活をしていたのかとか、家族は? とかそんな事ひとつも聞かれた事はなかった。もう知っているから聞かないのかな、くらいに思っていたけど……もしかして聞いちゃいけないって言われてて、敢えて知ろうとしなかったって事なのかな?

 なんて思いつつライアがカエデの方に視線を向け直す。

「ライア様はこちらにいらしてから、屋敷を抜け出そうとするどころかリアム様の言う通りになさってましたでしょ? 離れの件に関しましても積極的に関わっておいでですし……ですからこの度の婚姻に関しましても全面的に賛成なのかと思っておりましたが……もしかしてそうではない、とういう事でしょうか?」

 いや、誰があの変態金髪男と喜んで結婚するよ。

 と、頭の片隅でライアはツッコミを入れたいところだったが、はたとカエデの言った事を一つ一つ思い返してみる。

 そうか。

 確かに、仕事に関係するような話ばっかりだったから興味と好奇心が手伝ってかなり積極的に関わった、か。

 ……まぁある意味私流の現実逃避だったんだけど。

 で、そんな関わり方をしながらあの男の事を「変態金髪男」呼ばわりする……って。あ。


「……いや、えーっと! 仕事そのものは好きなのよ。薬草いじってるのって元々私の生活の一部だったから。だからここまで本格的に出来るっていうの……ある意味現実逃避みたいな……」

 慌ててライアが説明を付け足す。

 と、カエデが目を見開いてこちらを凝視しながら。

「え、じゃあ……リアム様の事は……」

「だから好きでもなんでもないってば」

 そこは速攻で可能性を打ち消す。

「え、っと……そうはおっしゃられましても……やはりこういう状況下でリアム様とご一緒できることは楽しんでおられ……」

「ないないない! なんであんな変態金髪男と一緒にいたいと思うよ!」

 全ての可能性を否定するためなら力一杯速攻で答えてやる。

「……私てっきり……ツンデ……」

「だからそれはない! そもそもかけらもデレてない! ああいうの全くもって私の好みじゃないから!」

 やっぱりそういうふうに誤解してたのか! と、ライアが必死になって説明すると。

「本当、ですか?」

 なんだか訝しげな顔で尋ねられてしまった。

「いや、どう考えても常識的に本当です」

「……でも……」

 どうしよう。カエデのツンデレ説が払拭しきれないなんて辛すぎる。

 何だか考え込むように眉間にシワを寄せるカエデを見ながらライアが泣きそうになりながら乾いた笑みを口元に張り付けていると。

「本当にそうなんですね。……なんだかみんなが言ってる事を信じたくもなるんですけど……私だけでもライア様の事は理解して差し上げた方がいいんですよね……」

 なんてぶつぶつとカエデが呟く。

 ……ん? 今なに言った? 今って私、聞こえない時期なのでそんなふうに呟かれますと全部聴こえるわけではないのだけど、なんか今、とってもいやーなこと言ったよね。

「……みんな……って?」

 拾ってしまった単語をライアが口にするとカエデがはっと我に返ったように顔を上げ……一瞬ためらうように視線を逸らしてから思い直したように口を開く。

「あの……ですね。一応私も仲のいい使用人仲間にライア様の事を話してみたりしてるんですが……ライア様はこちらにいらしてから、まったくなんの騒ぎも起こされていませんでしょ? この屋敷の使用人たちの大半はリアム様の人間性に対しては完全に否定的な見方をしているんです。でも連れてきたライア様がこの状況をあまりにも自然に受け入れていらっしゃるので皆は『あのリアム様が気に入って連れてくるくらいだからこちらも少し変わったお人柄なんだろう』って言って納得してるんです」

 えええええええ!

「……酷い……」

 ライアが今にも泣きそうな目になりながら愕然と宙を見つめる。

「いえね、普通のご令嬢であれば無理矢理連れ込まれたなら暴れるなり騒ぐなりするだろうし、リアム様が部屋に入っていった後平然と出てくるということも無いだろうって。……だからそういう環境を好むちょっと個性的な方なのでは、とか……」

 つまりあれか。

 そういう拘束される事を好んじゃう女が来た、くらいの……。

「断じて私はそういう特殊な嗜好の持ち主じゃありません。……だって騒いだり暴れたりしたところで自分が消耗するだけなのは目に見えてるじゃない。そもそも味方になってくれそうな人なんかいないんだし、私一人でこの屋敷から出て行く事どころか部屋から出るのだってそう簡単にできない状況なのに」

「え……ああ……まぁ、そうですね」

 ライアの力説にカエデが考え込むように俯いて呟いた。

 ので。

「そもそも私、他に好きな人いるし」

 と。

 これは本当に、何の気なしに出てしまった一言。

 言ってしまってから「あ、しまった!」とライアは内心慌てたのだが。

「えええ! そうなんですかっっっ!」

 カエデが思いの外しっかり反応を返してきた。

「え……あ……うん……一応ね」

 あまりにカエデの勢いがあったのでつい逃げ腰になりながらもライアが肯定の意が伝わるように頷く。

 いや、これ肯定しておいた方がまだ私の怪しい評価が打ち消せるかもしれない。

 ついそう思っての肯定なので……同時にレジナルドに心の中で謝ってしまう。


 だって、これじゃなんだか……レジナルドをだしに使って自分が普通である事を主張してるみたいで気が引ける。しかもレジナルドはちゃんと本気で私に気持ちを伝えてくれているのに、私はそれをすり抜けてきた身だ。自分に都合のいい時だけそれを利用するなんて……うわ、改めて考えたらものすごく自分が人でなしに思えてきた。


 とはいえ。

 後悔に顔色が沈んでいくライアとは対象的に頬を紅潮させているのはカエデの方だ。なんなら鼻息も荒いかもしれない。

「じゃ、じゃあ! ライア様には将来を誓い合ったお相手がいらっしゃるという事なんですね!」

「え! いや、まだ誓い合ってはいないけど……」

「でも! その方にご自分の将来を捧げるおつもりでいらっしゃったんでしょう?」

「え……将来を捧げる……って、いやそんなガッツリした将来なんか思い描いてなくて……だって私なんかにはちょっと勿体なさすぎる人だから……」

「ええええええ! なんて事! つまりそれは片思いという事ですかっ?」

「あ、いや……一応、相手からはご好意を……イタダイテオリマシテ……」

「はいいいいいっ?」

 ものすごく食い気味のカエデに対して、なにをどう説明して良いのか、もはやわからなくなっているライアはもう完全な逃げ腰だ。


「……おお、なんて事でしょう。……そうですか、ライア様は既に心に決めた方がいらっしゃる上にその恋愛はだいぶこじれていらっしゃるんですね……それは大変。……いえ、そんな方をいつまでもリアム様の婚約者としてここにお引き止めするのもいかがなものかと思いますし……かと言ってすぐにここから出ていけるかっていうとそれも難しいでしょうし……」

「え……ちょっと……カエデさん? 大丈夫? カエデさーん?」


 何やら一人でぶつぶつと呟き始めてしまったカエデの言葉はもはやライアには聞き取れなくなっており、その何かを企んでいるような表情から、何かやらかす前に……というより変な結論に辿り着いちゃう前に止めなきゃいけないんじゃないかという気がして声をかけてみるのだが、ライアの声はどうにも届かないようで。


「分かりました! 使用人全員が一丸となってライア様救出に当たるというのは不可能なんですが、出来るだけのことは致しますね。それにリアム様がライア様に変な事をなさらないようにも気をつけさせていただきます」

 何かを固く決意したような目でライアの方を見つめるカエデにライアは一抹の不安を感じ。

「えっ……と、出来るだけのこと? ……リアムが変なことするって……?」

「ですから! うまくこの屋敷から出られるような機会を伺って差し上げますっていうことです! それに、リアム様だって自分の妻になる女性が同じ屋根の下にいるんですよ? しかもライア様みたいな美人が、ですよ? 夜這いにでも来たらどうするんですか! 何かあったらうまく阻止いたしますのでご安心ください。使用人全員が味方というわけにはいきませんがライア様に直接関わる者くらいなら上手く説明して手回しはできると思います」


 鼻息も荒く言い切るカエデはもうすっかり当初のイメージとはかけ離れた雰囲気だ。その意気込みにライアの方が不安になってくる。

「あの……でも、あんまりこの家のやり方に逆らったらあなた達の仕事そのものに差し障るんじゃ……?」

 だって、そんな事でクビになったら責任負えないよ?

 と、ライアはもうオドオドしっぱなしだ。

「だって、人として許せませんもの。好きな方が他にいらっしゃる女性を拐かしてきて幽閉して自分の思い通りにさせようなんて! ええ、許せませんとも。ライア様の方に少しでもそうしたいという気持ちがあるのならそれでも良いのかしらって思ってましたけど、そうじゃないんでしたら尚更です!」

 ……あ。

 なんか、そういうふうに言われると自分の置かれた状況がとても不愉快なものだって自覚できるかも。

 遅ればせながらライアがノロノロとカエデの言葉を一つ一つ噛み締めて自分の中に湧き上がる感情を認識してきた。


 なんとなく、今までは。

 自分には自分の思い通りに楽しい幸せな生活なんて出来ないんじゃないか、なんていう思いがいつも頭の片隅にあって、手放しで喜べるような状況が怖くもあり、だからこそそうではない何か不幸な要素がある状況の方が安心できてしまったりもしていたけれど。

 カエデの言い方を客観的に聞いてみて、今の状況が理不尽極まりないものである事に唐突に気づいてしまった。


 そうか。

 そうよね。

 これは、怒っても良い状況かもしれない。


 彼の怪我の代償として私が払わなければいけない犠牲かな、とも思っていたけれど……そういうものでもないかも。

 だって私、あの木に近づくのは危ないって警告したし。

 それにあの男、自分からあの葉っぱをむしったんだし。

 さらには私、できる限りの応急処置だってしてあげたんだし!


「……ありがとう」

 どこか吹っ切れたような笑みを浮かべて礼を言うライアにカエデは大きく頷いてみせた。

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