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おかえりなさい……?

 

「怖い思いさせたな……俺がついていたのに……」

 ひと段落してオルフェが呟く。


 ひと段落。

 オルフェが女の子に手をあげた上で怒鳴っているのを見て誰かが自警団を呼んだらしく、広場の片隅は一時騒然となった。

 で、ライアが状況を説明して、オルフェの方はパトリシアが証拠隠滅を謀る前に取り上げた小瓶を自警団に渡したところで事態はひとまず落ち着き、パトリシアとコキアが連行されていったのだ。

 周囲に集まる野次馬を回避すべく、オルフェがライアを連れて広場を後にしたので二人で賑やかな通りも抜け、町の外れに差し掛かったところで深く息を吐いてオルフェが呟いた、といった現状だ。


「大丈夫よ。結局無事だったんだし」

 えへへ、とライアが緊張感のない笑いを向けるとオルフェが一瞬目を見開いて……それからちょっと肩を落とした。

「……なんで分かったんだ?」

 オルフェがこちらに視線を向けることもなくそう尋ねてくるので。

「んー……えっと……」

 歩きながらライアがどう答えようかちょっと迷う。

 で、ここはもう誤魔化せないだろうし、その必要もないだろうと思うので。

「緑の歌い手とか緑の歌唄い……って聞いたことある?」

 つい遠回しに聞いてみる。

 旅をして回るオルフェのことだ。そんな話の一つも、もしかしたら聞いたことがあるかもしれない。

「ん……? ああ、植物の声を聞くことができるっていうあれ、か?」

 あ、やっぱり知ってるんだ。

 ライアは一瞬足を止めそうになったところで……思い直して何もなかったように今までのペースで歩き続けながら。

「うん。……さっき後ろにいた木がね、教えてくれたの。それを口にするな、って。……それと……お前の連れも危ない、って」

 くすりと笑ってから隣を歩くオルフェの方を見上げると、緑の瞳が見開かれている。

「え……じゃ、お前……」

「えへへー」

 唖然としているオルフェにわざとらしく笑って見せる。

「そ……か……なる、ほど……だから……薬師の腕が一流なのか……」

 オルフェの方はしばらく独り言を呟いた後、なんとなく納得したようで。

「そうか……俺の護衛は植物以下か……」

 なんて意味不明の言葉を呟きながら村への道を歩き続ける。



「……少しうちで休憩していく?」

 家に着いたライアはなんとなくオルフェに声をかけた。

 いつもの彼なら声をかけなくても無遠慮に家に上がり込んでくるところだろうに、今日に限っては門のところでそのまま別れて宿屋の方に向かおうとしているようだ。

「……え……いいのか?」

 なんて眉まで顰められてしまうので。

「……なんでよ」

 さっきまでのあれこれで疲れているだろうからと思って声をかけたのに、思いっきり意外そうな顔をされてライアの方がむしろ面食らった。

「いや……だって……こんな時間に男を家に連れ込むのって……」

「じゃあ帰れば?」

 台詞の後半でちょっと悪戯っぽく笑われたのでライアもつい、じとっとした目で返すと。

「いや、折角だから休ませてもらう」

 今度ばかりはニヤリと笑って玄関に向かうオルフェはどことなく弾むような足取りだ。


 そもそも街の祭りはかなり早めに切り上げて帰ってきてしまった。日が暮れるのも早いこの時期の、ようやく辺りが暗くなったような時間帯。夜明けまで続いて……なんなら明日の昼中までお祭り気分な人たちのことを考えたら祭りの本番はまだまだこれからといったところだろう。

 ああ、これなら裏庭であり合わせの物を出して続きを楽しんでもいいかもしれないな、くらいにライアは思ったのだ。

 なので。


「オルフェ、悪いんだけどその辺のものを出してくれる? 裏庭に運ぶから二次会しましょ」

「なに? 二次会?」

 ライアが家に入るなり真っ直ぐに台所に向かったので着いてきたオルフェは早速用事を頼まれて……その目的を聞いて嬉しそうな声をあげる。

 戸棚にしまってあるのは今朝焼いたパンやクッキーの類。

 それを皿に盛り付けるように言われている、ということに気づいたオルフェが楽しそうにしまわれているものを取り出し始める。

「へぇ……結構色々あるんだな」

 オルフェの言う通り、ここ数日ライアはオルフェに連れ回された屋台の物が目新しくて、似たようなものを色々試作していたのだ。

 そして消費しきれずにいた。

 パンはちょっと硬めに焼いて、肉を挟んで普段は作らないようなスパイシーなソースを作ってかけられるように準備してある。

 薄く生地を伸ばして作ったパンには見よう見まねで腸詰め肉を巻いてみようと一緒に組み合わせる葉物野菜なんかもわざわざ用意してあった。

 焼き菓子もいくつか試しに作ってある。

 干した果物を蒸留酒に漬けてから混ぜ込んだケーキや、木の実を刻んで混ぜ込んだクッキーは屋台でも売られていた物を真似して作ったし、先ほどオルフェが持ってきてコキアが食べていたスパイスやハーブが入ったクッキーも実はライアは試作済みで戸棚にしまっていた。

 あとは適当に果物でもカットして持っていけばゆっくり食べながら休憩ができるだろうと思える。

 ので。

「じゃ、この辺のものから裏庭に持っていくわね」

 戸棚から適当なサイズの皿を探し出すのにあれこれ手間取っているオルフェについ笑みを漏らしながら、盛り付けが終わったものから運び出すべく手に取って声をかけると「ああ」と軽い返事が返ってくるのでそちらは任せることにして。


「えーと……灯りもつけなきゃね」

 なんて独り言を言いながら台所にある裏口から裏庭に出たところで。

「……っ!」

 ライアの肩がびくりと震える。

 なんとなれば……。


「……え?」

 作業小屋の前にある作業スペース。

 つまり、これからオルフェと二次会をしようと思っていた場所に、誰かいる。

 作業スペースの上にある屋根を支えるためにある幾つかの柱の一つに寄りかかるようにして座り込んでいる、男。

 なんならその、ぼんやりと座り込んだまま裏庭の植物たちを眺めている男の姿勢や姿は暗がりとはいえ……知っている人のそれで。


「レジ……ナルド?」

 ライアがそちらに近づきながら小さく声をかけると白っぽく月明かりに浮かび上がっている、色の薄い金髪がノロノロと上がってこちらに顔が向いた。

「……ライア」

 満月ではないとはいえまだ十分明るい月明かりに照らされて白ウサギがへにゃりと笑ったのが見てとれる。

 いや……はっきり見えるわけではないが、声の調子と肩の力が抜けた姿勢と微かに傾げた首の角度、そんなものから表情が読み取れてしまうのはもう彼をよく知っているからこそ、なのかもしれない。


 一瞬嫌な予感がした。


 ライアは急いで持っていた皿をテーブルに置いて座り込んでいるレジナルドのそばにしゃがみ込む。


 ついさっき、パトリシアが持っていた小瓶。

 あんなもの、あんなお嬢様が街で自力で手に入れるとは考えにくい。帰り道、オルフェと話していたのは、最近急に羽振りが良くなったというテスラート家が裏でやっている仕事がそれ関係なのではないかということ。

 つまり、自宅にあった薬物だから彼女はそれをあんな気軽に持ち歩けていたのだろうということだ。


 そして、あんな危険な物をあんなに気軽に持ち歩けるということは。

 もしかしたら普段から自分の都合に合わせて「使って」いるのではないかという嫌な予感がした。

 つまり、レジナルドに使っていたんじゃないかという、予感。


 あの薬には酷い中毒性があるとオルフェが言っていた。

 始めは少量を服用させて、いい気分にさせる。で、薬を与えている人の言うことを聞くようにさせてそのうち薬無しではいられないようにする。そうやって主人が相手の身も心も拘束するのに使うらしい。

 もちろん最初から大量に与えれば一気に中毒症状が引き起こされて廃人同様になってしまうらしいのでパトリシアはそれ狙いでライアに薬を飲ませようとしたのだろうというのは、なんとなくあの流れで解った。

 ちなみにコキアは……薬についての詳しい知識がないままに、何かこちらの言うことを聞かせることができる魔法の薬くらいの認識だったのだろう。


 そんな物を当たり前のように持っている家で働いていたレジナルドがこんな所でぐったりと座り込んでいるということは……もう嫌な予感しかしない。


 ライアが庭に茂っている薬草に視線を走らせて組み合わせを即座に頭の中で考えながらレジナルドの様子を確認すべくその頰から首筋にかけてに右手を滑らせる。と。

「……え?」

「捕まえた」

 ライアの右手がレジナルドの左手に思いのほかしっかり掴まれて、彼の右腕がライアの体を抱き寄せ……そのまま抱きしめられた。

「ちょ、ちょっと……レジナルド!」

 なんか今コノヒト、変な発言したし、そもそも私を抱きしめるとか……今の彼の状況であり得ない!

 これ、やっぱり薬物の影響!

 ライアは本格的に焦り出して離れようともがくが、どうにも中途半端な体勢なので体に力が入らずジタバタするだけになってしまう。で、レジナルドの方には離す気はさらさら無いようで腕の力がさらに増し、なんなら両腕でライアの体を抱きしめにかかっている。

「……ダメ。離さない。……もうずっとライア不足なんだ。もう少し補充させて」

 そんな言葉が耳元で囁かれて……。

 ああほらなんかコノヒトやっぱりおかしい! なんか乙女なセリフを平然と吐いてるし!

 ライアの方はもう混乱するばかりだ。


 って……え?

 ふと。

 ライアの動きが止まる。

 今この人、なんて言った?


「えーと、レジナルド……? パトリシアさんじゃなくて、私でいいの?」

 パトリシアさんが不足してるとか言うならともかく、私?

 それこそ薬の影響で彼女から離れられなくなってるとかなら真っ先に彼女の名前が出そうなものだ。

「……気持ち悪いこと言うな」

 途端にむすっとした声がして腕の力が弱まった。

 ので、ようやく体を離すことに成功したライアが目の前の不機嫌そうな顔を覗き込む。

 ……不機嫌そうな、至って正常に見える表情。目の焦点が合ってないとかもないし、口調はしっかりしていた。なんなら腕の力だってしっかりしていて正気そのもの、に見えなくも……ない。

「……危ない薬で朦朧としてる、とかじゃないの?」

 ついぽろっと言葉にしてしまってから、あれ? こういうのって本人が自覚してるとは限らないんじゃなかったかな、とも思う。


「誰が薬中だ」

 即答。


 あれ?

 ライアが目を瞬かせていると。

「……っていうか……ライア、あの薬のこと知ってたの?」

 レジナルドが目を眇めた。


「テスラート家のお嬢さんに今しがた一服盛られそうになったんだよ」

 背後で声がしてライアが振り返るとオルフェが隣の柱に寄りかかって腕を組んだままこちらを見下ろしている。

「え……なん、だって? あの女……っ!」

 途端にレジナルドが殺気立ったように声を上げて立ち上がりかけたので。

「あ! 大丈夫よ! 私もオルフェも一口も飲んでないから! 後ろにいた木がね、教えてくれたの。で、オルフェが彼女を持っていた薬ごと自警団に引き渡してくれたから私たちは全然無事!」

 なんだか不穏なものを感じて一気にライアが捲し立てるとレジナルドの殺気と勢いが少し薄れた。

「あ……そうなんだ……」

 そう言いながらチラリと目の前のオルフェの方に視線を上げるのは……ちょっとした感謝の視線なのかもしれない。

 が。

「……で? テスラート家のレジナルドさんが今頃なんでこんな所にいるんだ? 言っとくが彼女の心配なら無用だぞ。俺がついてる」

 その視線の意味を汲む気は全くなさそうなオルフェから投げられた言葉には棘があった。

 そんな言葉を受けてレジナルドのライアを抱く腕に再び力が入る。

「誰がテスラート家の、だって?」

「そうだろうが。あそこの娘と結婚して婿入りでもするんだろ? 今更捨てた女が恋しくなって戻ってきても遅いんだよ」


 ……なんだか二人の間で火花が散っているような気がする。

 と、ライアは肩をすくめながらも……どうにもこの会話に割って入ることができない。

 ライアだって、なぜ今更レジナルドがここに来たのかよく分からないのだ。


「違う! テスラート家のやり方も事業も知ってたから、ライアを守るためにやむを得ず奴らの懐に入っただけだ! 僕がライアを裏切るわけないだろ! あいつら薬物で儲けた挙句、それを使って人身売買にまで手を出してたんだ! パトリシアがライアに目をつけたからライアがその犠牲になりそうで危なかったんだよ!」

「……げ」

 レジナルドの言葉を聞いてライアがつい声を漏らす。

 あの人たち、そんなことまでやってたんだ。……っていうか私がそんな対象になるところだったの?


「……ならなんで何の説明もなしにいなくなったりしたんだ」

 少し間を置いてオルフェがため息混じりにそう言うとレジナルドが、ぐっと言葉に詰まる。

 で、それを見たオルフェが「おいライア、そこは怒っていいところだぞ。何も知らされずに待たされることほど残酷な事はない」と言葉を付け足すのでライアはついオルフェの方を見やってから改めてレジナルドの方に視線を移す。と。

「……なんでそんなこと、お前に説明しなきゃいけないんだ」

「え?」

 視線を落として呟いたレジナルドのセリフをまともに拾ってしまったライアがびくりと肩を震わせて小さく聞き返す。

「……っうあ! 違う! ライアに言ったんじゃない! そこの赤毛に言ったんだ!」

 慌てたようにレジナルドが顔を上げた。

 気づけばレジナルドの両手はライアの両腕を掴んでおり、その目も縋るような逼迫したものに変わっている。


 あ……そういうこと。なんだ、びっくりした……。

 なんてライアが言葉に出そうとしたところで。


「そうだな、聞く権利くらいはあると思うけどな。少なくとも今夜の俺は彼女の祭りのパートナーだ」

 どこか取ってつけたようにも聞こえるけれど間違ったことは言ってない。

 オルフェのその言葉になんとなくライアは口を挟むのをためらった。


 なにしろ。

 レジナルドが理由も言わずに出ていったのは事実。

 テスラート家に行った自分を冷たく追い返したのも事実。

 で、今、なんだか当たり前のように帰ってきているけれどその意味が正確にはわからない。

 さっきの話の流れだと「私のため」に彼はテスラート家に行ったようだけど……じゃあ今ここに戻ってきた理由は? と改めて考えるとまだよく分からないのが現状。

 嬉しい気持ちはもちろんあるけど、素直には喜べない。喜んでいいのかわからないし……その説明を聞いて、もしまたがっかりさせられる可能性があるなら……一人で聞くのはなんだかいたたまれない。


 そんな気持ちから黙ってしまったライアの方にそろそろとレジナルドの視線が向いて「祭りの……パートナー?」なんて小さな声で確認が入るので。「うん、一応……そうだったけど」と、つい肯定の返事をしてしまう。

 多分ここで肯定すると誤解されるんだろうな、という気はするのだが。

「今、祭りでダンスしてきたところだぞ。羨ましいだろ? で、これからここで二次会だ」

 調子に乗ったオルフェが、わざとらしく得意げな笑みを浮かべてレジナルドを見下ろす。

 そんな言葉をライアが特に訂正もせずにいるものだからレジナルドが愕然とした顔になった。

「……まぁ、あれだ。ちゃんと分かるように説明するってんなら、この二次会にお前も入れてやってもいいけどな」

 白ウサギの分かりやすい反応をを可哀想に思ったのか、オルフェがニヤリと笑いながらそう告げると、レジナルドが視線を逸らして苦虫を噛み潰したような顔になり……そのまま視線を落とした。


「……だって……あの状況で……言えるわけないだろ。全部……僕のせいなんだ。……ライアが迷惑するようなことも怖がるようなことも、全部僕のせいなんだ! これ以上迷惑かける前に……全部キレイに片付けて……それから戻ってくるつもりだったんだ」


 ほんの数瞬、何かを考え込んだように見えたレジナルドが、俯いたまま言い放ったのはそんな言葉だった。


「……え? なに? どういうこと?」

 混乱したのはライアだ。


 ……だって私、レジナルドのせいで迷惑なんかしたことあったっけ?

 そう思ってあれこれ思い出してみようとするけど、こんな深刻に思い詰めた顔をされるような迷惑を被った記憶がない。


 と、ノロノロとレジナルドの瞳がライアの方に向いて……眉間のシワが更に深くなり。

「……ゼアドル家に連れて行かれたのだって突き詰めれば僕のせいだ。リアムはグランホスタの後継者だった僕に対抗意識を燃やして無茶な業績を上げようとしたんだし、僕にとって大事な存在だって知ったからライアに執着した。ただでさえライアの平穏な生活を奪ったのに……今度はパトリシアだ。彼女の家が裏でやってる事は尋常じゃない。……僕がグランホスタにいた頃に、いずれ明るみに出るだろうがその頃には僕はグランホスタと無関係になってるだろうから尻拭いするのは祖父さんだ、と思って放っておいたのが裏目に出た。ライアに目をつけた段階でまだ明るみに出てないなんて放っておきすぎたんだ……! あれじゃ、ライアに手を出されかねなかった!」

「アホか! ならちゃんと本人に説明するのが筋だろうが!」

 やっとの思いで説明しているのであろうレジナルドをオルフェが速攻でぶった斬るように声を上げた。

「説明したら怖がらせるだろうが! テスラート家は裏で人身売買まで始めてたんだぞ! 薬漬けにした人間を闇で金持ちの変態に売りつけたりしてたんだ! そんな目に遭うかもしれないから気をつけて、なんて言えないだろ!」

「ちょ、ちょっと待って! レジナルド、分かったからちょっと落ち着こう。オルフェもレジナルドのこと煽らないで。……とりあえず話は聞くから……一回落ち着きましょう」

 なんだか放っておくと怒鳴り合いに発展するだけのような気がしてライアがようやく割って入る。


 ライアが声を上げた事でレジナルドがハッとしたように言葉を途切れさせ、オルフェがやれやれと言うように大きくため息を吐いた。

 ので。

「あのね、レジナルド、とりあえずお腹空いてない? 私、まだ夕食食べてないんだけど」

 そう言いながらオルフェの方にも視線を送る。

 オルフェだって夕食らしい物を食べてないのは分かっている。

「……え、お腹……?」

 話の流れで食べ物のことが話題になるなんて全く予想外だったらしいレジナルドが目を見開いてきょとんとしたところで、ライアが立ち上がり先ほど持ってきていた皿を見せる。

「とりあえず食べながら話そう。お腹が空いてると人間、情緒不安定になるからね」


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