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九州大学文藝部 新入生号

かくしごと

作者: 藤野遠子

作者コメント:よみました。

   花瓶と恋

穏やかに笑う人など愛してはいけなかったと雨に打たれては


一度血が流れたらもう触れない綺麗なだけの恋が恋しい


みんな水の容器で一輪の花を投げて誰かに挿さったら恋


夢でしか会えない人が少しずつ遠く優しくなっていくこと


生きていたきみはえらいし生きるのをやめたきみだってちゃんとえらいよ



   近寄らないで

雨の夜を人と歩いて女とは狂えば高く笑う生き物


解釈をしても良いけど私にも他の人にも話さないでね


好きだけじゃ生きられないよ ねぇ、わたし四月で二十二歳になるよ


救おうと優しい人が伸ばす手を掴んで引き摺り込むよ。僕は



   かくしごと

早春の風と光を浴びながら誰にも言えない恋をしている


渡された水のボトルに揺れている貴方の涙、優しいだけの


ゆうらりとグラス回してこの人の心は此処にないのでしょうね


その人は言葉でできているジェンガ 透き通っては不意に崩れる


本が増える 棚を溢れて海になる どうか私を愛してください

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