耳元で......
白髪の男性で歳はまだ、三十代ぐらいかと思う。
その男性は、本屋ではや歩きで動き回っていた。
すると、店員に何かをいっていた!
俺は、聞き耳をたてた!
白髪の男性は「あそこ人立読み時間長いよ!」と言っていた。
自分は店員か自分も居すぎたろと思っていた。
店員も困った顔をしていた。
その白髪の男性は、俺が本屋に幾度にいる。ニット帽を被り、左右に体を揺らしながら、早く歩く。黒色のショルダーバッグを肩に提げている。
ある日、俺がトイレに行こうとすると、白髪の男性と被ってしまったが、その白髪の男性は、男性トイレに行かずに、障がい者のトイレに入る。
俺は、何かしたのかと気分が悪くなった。
白髪の男性は、いつも居たのに、突然本屋に来なくなっていた。
俺は、本屋の店員が白髪の男性の話しをしていたのを聞いてしまった!
店員は「あの白髪の人、精神科に入院したらしいよ。」とその店員がそいつと家が近所だったとの話しだった!
数年がたったある日、俺は営業で初めてくる地域に来ていた。
歩いていると、遠くから見おぼえのある人物が前から歩いてくる!
その人は、黒色のニット帽に黒色ショルダーバッグを提げて、左右に揺れながら歩いていた。
白髪の男性だった!
何事もなくすれ違うと、
俺はなぜかホッとしていた!
すると、白髪の男性が俺の後ろからついてきた。
はや歩きで俺の近くに来ると
耳元で「靴のヒモほどけてるよ!」と小声で言った!
そして、去っていった。
俺は、何だか気持ち悪く思った。
何なんだあの人は.....