国王との謁見!!
転移して2日目、俺と一輝は国王と対面していた。
「よくぞ参られた勇者殿よ。我はこのエルメイス王国国王エルゼン・フィル・リカエルンである」
王は一輝を歓迎し、名を名乗った。
「今回、我らが勇者召喚を行った理由から話すがシエルが説明したとは思うが魔王が生きていた頃に産み出された魔物を倒して欲しいのだ。」
「はぁ、それは分かりましたけどいくら勇者補正があるとは言っても倒せるんですか?」
「うむ、そこは問題無いらしい以前の勇者殿は多少の苦戦はしたものの倒す事ができていたと伝承に残っておる。無論、普通の魔物であれば冒険者でもある程度は倒せるのだが凶悪な魔物、つまりドラゴンやサイクロプスは倒すことが不可能ではないのだがかなりの被害がでてしまうのでな」
つまり勇者は一人でドラゴンやサイクロプスを相手にして倒すことが出来る為、召喚したということだった。
「無論、強制では無い。命の危険もあるのでな。ただこれだけはわかっていて欲しいのだが凶悪な魔物はさまざまな人種を無差別に襲う、言わば天災じゃそれのせいで民は完全には安心出来ていないのが現状じゃ」
なんだろう、この断っても良いけどお前のせいで大勢の人が大変なことになるぞと、遠回しに言っているような言い回しはこれをいったら無駄に正義感の強い一輝は·····。
「わかった。引き受ける」
やっぱりな、まぁ、想像は出来たけどな。
「良いのか本当に死ぬかも知れないんだぞ?」
「良いんだ。俺は助けられる命は出来るだけ助けたい。」
「おお、引き受けてくれるか有難いただ今のままでは魔物と戦ってはすぐに負けてしまうまずは我が国の将軍の下で戦いの基礎とレベルを上げることに専念してくれるだろうか?」
「あぁ、それはもちろんだ。ただ恭夜はどうなる?」
「そちらも心配は無いステータスは一般の市民とさほど変わらないので城下の町に家を用意しよう」
まぁ、無難なところだなただ俺は···
「なぁ、それって断っても良いか?」
「それは良いがどうするのだ?」
王は少し戸惑いつつも俺に質問してくる。
「俺は旅に出たいと思う。この世界は俺の知らないことが多い見聞を広める為にも俺は旅に出たい」
そう、俺は旅にでて自由にしたい···正直、ここにいると息が詰まるってかこんな面白そうなのに家に引きこもってられるかっての‼
「うむ、わかったではこちらからいくらか生活費として白金貨10枚を渡そうそれとこちらの世界での一般的な服を何着か用意する明日には旅にでることも出来るだろう」
「ありがとう、十分だでは明日にはこの城をでる」
俺はこれでようやく退屈だった世界から面白そうな世界での生活が始まろうとしていた。




