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我が家は変わっている!  作者: K.C
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プロローグ

前からこいうのを書きたかったんです!どうか、微笑ましく見守ってください(笑)書いていて楽しいですw

私は平和が1番だと思うけれど、刺激も嫌いじゃない…毎日を繰り返すだけでは物足りないから、冒険の旅に出ることにした。


「ふっふっふっふ」


ついに…ついに手に入れたぞ!この白輝の盾さえあればあの鬱陶しい鎧のモンスターの攻撃も弾き返せる!見ていろよ…今日は何時もの私と違うことを見せてやる!


『どうやら招かざる客が我が住みかに紛れ込んだようだ…余程命が惜しくないようだな…』


「戯れ言を言っているのはお前だ!村のみんなにした仕打ちは許しがたい!お前の首をもって償わせてやる…ついでに財宝と素材もきっちり貰う!」


『…どうやら引く気がないようだな…死にながら後悔するがいい!グォオオオオオ』


全身鎧の素材(モンスター)が雄叫びを上げながら自身の身長と同じくらいの長さの長剣を振り回している。そう、めっちゃ高速で!あれは地味だが、何気に近づけないから厄介だった。だが、今日の私は一味違う!


「ふっ…お前は只の素材と化すがいい!っはぁ!」


『グァアアアアアア!き、貴様ああ!』


私は盾をしっかり装備して、先ずは体当たりして奴の攻撃を中断させた!この盾には光の精霊の祝福がされているから、魔の者が触れれば大ダメージを受け、攻撃を受けたならば1度に3つは防げるかなりレアなアイテムだ。手に入れるのには苦労した…主に私のお財布事情が泣いた。オークションの招待状を手に入れるために色んな冒険者や協会の方々を恐か…コホン、説得し、オークションで私の大事な財産をかなり使うことになった。まぁ、全体から比べるとそれほどでもないが…ただ、同じオークションに出ていた勇者(偽者)と競う形になってしまってイラっとした。彼奴も、この鎧が守っている財宝が欲しかったのだろう…だが残念だったな!これは私が頂く!


体当たりで祝福の効果が現れいる内に、奴の魔力の源である心臓を突き刺し鎧の中から取り出して真っ二つに切る!


『ギィアアアアア』


鎧、漆黒の騎士は断末魔を上げながら私の為に素材と化し財宝を置いていった。


176580の経験値を得ました。LVが227に上がりました。


うむ、やっと上がったか。LV100を過ぎた頃から上がりづらくなって以来戦闘続きだったが、やはり強敵を早く始末すると経験値の量も多い。人数が少なければ少ない程上がる。


鎧は倒したらかなり大きな魔石となった。これならいい装備が作れるだろう。鍛冶屋に持っていったらブルックは驚くだろうな。次は長剣を作ってもらうとするか。


「ほうほう…アスガルド金貨が10000枚とは、っふ…盾が安くなったな。どれどれ…何で忍者の衣装まであるんだ?あ、でもこれ暗殺スキルが上がるのか…」


珍しい品々があったり、使い道がわからないものが幾つかあったが…とりあえず全部アイテムボックスに入れて、村に戻った。


『おお!ご無事でしたか!あの忌まわしい魔物はどうなったのでしょうか!?』


「心配しなくていい、奴はもういない」


『なんと…ありがとうございます!皆のもの今日は宴じゃ!勇者様をもてなすのじゃ!』


村の人々はその夜盛大に勇者を褒め称え、その名を広めていった…




「ヴィヴィちゃーん!ご飯出来たわよー」


「はーい!今行きまーす」


よしっ、ここまで来たらセーブして続きは明日にするか!


え、冒険はどうしたって?勿論ゲームの話ですが?最近のゲームは凄い!前は画面に向かってリモコンで操作しながらだったが、10年ほど前にでた新しいゲームは一時期流行った小説と同じに作られたらしい。そう、頭に被せるだけで、まるで別の世界を冒険することを疑似体験することが出来る!インターネットで繋がっているから世界中の人々と繋がる上に自動翻訳付きだから、誰とも話せて楽しく遊べるのだ。


「ふぁあ…疲れたぁ」


階段を下りながら思わず欠伸がでた。そう言えばオールだった上に朝食も忘れていた。道理でお腹が減った。


「あらあら、今日もオールしたの?そんなに冒険がしたいならパパもダメとは言わないわよ?あの人も戦闘バカだもの」


「そうだぞ!お前はもっと現実に生きるべきだ!その才能をもっと世の中の為に使おうとは思わないのか」


「……何で一樹が家に居るの?」


食卓には部外者が以下にもこの家の者かのように私を出迎えた。


「今日は月に1度の報告の日でしょう?カー君は貴女を迎えに来てくれたんですって!相変わらず仲いいわねぇ♪」


「コイツが逃げ出さないためですよ…前回は仮病だったらしいしな」


「げっ、忘れてた!…はぁ、仕方ない食べたら準備していくよ…久々にリーナちゃんに会いたいし」


オールしたため少し眠いし怠かったが、母の食事を食べたら疲れがすーっと消えていった。うん、流石癒しの妖精と言われても頷ける。ちょっと抜けているところさえ癒しになるのだから凄い。そして16歳の娘がいるように見えないのも凄い。我が母ながら恐れ入る。是非ともその才能を受け継ぎたい!


「今日はここ帰るぞ。今回はお前が先導役だからな」


「はいはい、仰せのままに王子どの~」


現実は味気ないから人はゲームの中で冒険を疑似体験する。LVを上げながら負けて死んでもセーブさえしていれば、いくらでも同じ所からやり直せる。楽しい冒険も感動も一時の安らぎを得た後、各自現実に戻っていく…


ただ、彼らは知らない…

世界が一つでないことを…

魔法が当たり前のように存在していることを…

そして、この平和な世界が混沌に満ちた世界に支配されていることを…


「あー、開けゴマ~」


ガチャリ…鍵穴が光って扉が木造のものから金属製の物に変化して、世界が繋がった。


「…もっとマシな呪文はないのか?」


「えー、だって別に呪文なくても魔力流したら空くじゃん?雰囲気の為に言っているだけだし」


「はぁ…本当にお前は才能の無駄使いだな…まぁ、いい。帰るぞ、ミーシェ」


「何度も言わなくてもわかっているよ、カール」


ああ…引きこもりたい。でも、現実はいつもめんどくさいことばかり。私は平和に過ごしたいだけなのにな…





読んでいただきありがとうございます!ブクマや評価をしていただけるととても嬉しいです!宜しくお願いします!

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