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一家心中  作者: 琥珀
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2/5

決別の夜

深夜




何十年振りの家屋に最初は体が震えた





こんなにも人間は昔の記憶が

鮮明に呼び起こされるものだろうか





震える手を震える手で抑え

忍びこむ





遠い記憶の

両親の部屋へ歩む






ようやくこの日が来た






苦しむ奴らの顔は

僕の何十年もの苦しみを

自由へと解き放たれてくれる




お前らは、

罪のない僕に、

もっともっともっと、、、、、





‘もっと’なんて、


比べて欲しくもないくらい

苦しめたんだ


僕の人生を狂わせたんだ







奴らの死を確認し

その場から去った









殺人罪でも

強盗罪でも

窃盗罪でも


捕まえてくれ警察さんよ



いや、窃盗罪ではまずないか




あんな家から盗みたいものはなに一つない











僕は清々しい気持ちで

朝、交差点を渡ろうとしている

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