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不思議な少女、フローラは旅に出る  作者: 桜姫
第二章
8/19

人間の里

「・・・んん」

フローラは目が覚めた。

ここはどこだろう。

私が寝てるところ・・・フカフカしてて暖かい。なんかフワフワしている物が頭の下にある。

フローラは体を起こした。


「お、気がついたか、フローラ。」


サシャがこっちを見てにかっと笑った。


「私・・・どこに寝てるの?このフカフカしてる所・・・。」


「それはベッドだが・・・?」


「じゃあじゃあ、このフワフワしている四角いのは?」


「これは枕。」


「へぇ~っ!世の中にはこんな寝心地良いものあるんだ~~!」




{そうか、フローラはベッドとかが無かったから、木の上で寝てたんだっけ・・・じゃあ色んな物を知らないのか・・・?}


サシャは悩んだ末、ある事を思い出した。


「それじゃあ、商店街に行って見るか?」


「それって何?」


「・・・まあ行って見ればーわかる!」


「うん!じゃあ行く!」

フローラはベッドから降りる時に白いものが、足首が巻かれている事に気がついた。


「これって・・・。」


「ああ、それか?それは-」


「知ってる!『包帯』でしょ?よく怪我するから、巻いてたんだよね~。」


{全部知らないって訳じゃぁ無さそうだな。}


サシャは考え事を置いといて、フローラと商店街に出かける事にした。






少女達移動中・・・・・・









「うわぁっっっっっ!!」


商店街には、いろんなものが売っていた。

しかも、人が何か叫んでいる。


「いらっしゃいいらっしゃい!今日は特売日だよ!」


「並んで並んで~~!」




「サシャっ!色んなのが売ってるね!」


「ああ、そうだろう?みんな屋台出してやっているんだ。」



すると、一人の少女が何かを売っていた。


花だ。小さな真っ白な花。


「そこのお姉さん。この花、買ってくれませんか?」


どうやらその子は、花売りの子のようだ。


「うーん、じゃあ一輪買おうかな。」



サシャはお金と交換に、白い花を買った。

そしてそれを、フローラに付けてあげた。


「似合うじゃないか。フローラ!」


「うわあ・・・可愛い花!ありがとうサシャ!」



サシャはキュンとした。やっぱりフローラが同い年と言うのが信じられなかった。

だってちょっと萌えちゃったからだ。同じ女の子なのに・・・


「ねえサシャ、あれは何?」

そう言ってフローラが走ると、さっきサシャに付けて貰った花が落ちた。


「あっ」


そうフローラが言うと、誰かがそっとそれを拾って持ってきてくれた。


「はい、どうぞ、これあなたのでしょう?」


フローラの目の前に、優しそうな女の人が立っていた。






続く


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