魔法の属性
「はあ・・・はあ・・・」
「フローラ・・・木陰で休むか?」
「・・・うん」
フローラは木陰の所に座った。
「・・・サシャは疲れないの?」
「まあ、これくらい。旅に慣れてるからな!」
「・・・そう・・・。」
サシャはフローラの隣に座った。
「そういえば、フローラは何属性なんだ?」
「・・・え?何のこと?」
「魔法だよ!魔法!」
「なに?そんな物この世の中にあるわけ?」
「え?もしかして知らないのか?」
「うん知らない。」
「それじゃあー説明しよう!魔法とは、能力を持っている奴には誰にでも持っている物なんだ。
魔法には、属性があるんだが・・・旅には、危険な事がたくさん起きるからな、フローラ。自分が何属性か知っておいた方がいいと思うぜ。」
「・・・どうやって属性を見分けるの?」
「あー・・・敵にやらせるのは無理だが・・・。」
「フローラ、両手を前に出してみろ。」
「??こう?」
「そして念じるんだ。」
「・・・解った。やってみる。」
フローラは精一杯念じた。すると、フローラの両手の前に不思議な紋章が現れて、そこから炎が勢いよく吹き出した。
「きゃあっ!」
あまりの勢いの強さでフローラは吹き飛んだ
。
サシャは驚いた。フローラにこんな力があるなんて・・・。
しかも、一番魔力が強いと言われる炎属性だったからだ。
「いった・・・。」
フローラには吹き飛んだ時についたすり傷ができていた。
「大丈夫か!?フローラ!」
サシャが、怪我をした事に気づいて駆け寄ってきた。
「うん、なんとかーーーいっ!?」
足が痛い。
「・・・、足首が赤く腫れている・・・捻挫だな。」
サシャはフローラをおんぶして、歩き出した。
「・・・どこに行くの?」
「ん?里だよ。人間の里。そこにいろんな物が売ってるし、フローラの怪我も直してもらうんだぜ」
「・・・サシャ。」
「何だ?」
「ありがとう」
そう言うとフローラは、初めて魔法を使った疲れと歩き疲れで、サシャの背中で眠ってしまった。
続く
テストがあるので、投稿が遅れます(^。^;)




