フローラの旅
「・・・え?旅に?」
フローラは驚いた。
この事をサシャに言われると思っていなかったからだ。
フローラはずっと独りだった。
ご飯を食べる時は、独り。
寝ているときも、独り。
フローラは温もりが欲しかった
話相手に植物達がいたからよかったけれど・・・
フローラはふと考えた。
・・・このまま一生独りなのだろうか
今日も、明日も、明後日も・・・
そう悩んでいるとき、サシャが現れたのだ。
「私・・・行く。サシャと一緒に旅にでる!!!」
気づいたら、自然と声に出ていた。
サシャと一緒に旅に出たいと思っていたことが・・・
「ははっ!そうこなくちゃな!」
サシャはニッコリと笑いながら言った。
そして、クルリと植物達に身体を向けた。
「フローラを連れて行っていいか?」
そう言うと、植物達が次々に言った。
『もちろん!』
『フローラをお願いね~(/_;)』
『フローラ、元気でね!』
そしてサシャは、木の老人に言った。
「フローラは任せておけ。」
木の老人は、フローラをよろしくな。とサシャに言った後、フローラに
『体には気をつけるんじゃよ。そしてたまには、ここに戻ってくるんじゃぞ?寂しいからの(^_-)』
木の老人は優しい声で言った。
フローラは頷いて、最後に、皆にこういった。
「行ってくるね!」
こうして、フローラとサシャの旅が始まった。
続く