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不思議な少女、フローラは旅に出る  作者: 桜姫
第一章
3/19

サシャの能力

「私の能力は、未来が見える事だ。」


「・・・・・・。」


「・・・信じてないな・・・。」


「それじゃあ、フローラ。まっすぐ私の所へ来てみろ。」


フローラは、疑いつつも、サシャの言う通りにした。


「・・・お前は草の結び目に引っかかる・・・。」


フローラは、サシャの予言通り、結び目に引っかかった。


「そして目の前の泥で泥まみれになる・・・。」


ビッシャーーン


フローラは、またしてもサシャの予言通り泥まみれになった。


「・・・本当に未来が見えるのね・・・」


「だから~言ってるだろ?未来が見えるって・・・。」


サシャの言うことは、いまだに信じられなかったが、二回も予言が当たっているので信じるしかなかった。


「まあ、完璧に当たるってわけじゃないんだけどな!」


「・・・?どういうこと・・・?」


「未来が見えたら、ほとんどは、当たる。」

「だが、その小さな可能性に向けて努力すれば、未来は変わるんだ。」


「へーーーっ」


これは、フローラは信じた。どこかの植物が、言ってた気がするからだ。

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