ぼっと?
お休みなさい。お早うございます。今日は。今晩は。
私の小説は衝動で生まれる事が多いです。
今回は衝動で生まれた、短い読み物をどうぞ。
「ぼっと!」
「ボット?なんだそれ?」
「ぼっとってなぁに?」
「ポットの仲間じゃないか?ボットは多分水を凍らせるんだ。」
「たぶんちがう。」
「違うのか…じゃあなんだろうな…」
「わかった!」
「ん?分かったのか。」
「ひが、でたときにいうんだよ。ぼっと!」
「火がね…ぼっと。確かにガスコンロとかそんな音が出るな。だが絶対に違うと思うぞ。」
「そだね。」
「ボット。」
「ぼっと…」
「何かで聞いた事があるんだよなぁ…なんたらボット…」
「あ!ろぼっとだよ!」
「ロボットか。そうだそうだ。」
「じゃあ、ぼっとってなに?」
「ロが取れているからな…ろ…呂…路…路?!」
「わかった?」
「きっと回路が全くないロボットのことだ!」
「すごいの?」
「近頃は無線で何でも出来るようになっているが、まさかロボットの中の回路を全て無くすとは…技術も進んだものだな。」
「う〜ん…たぶんちがう。」
「ちっ違うのかぁ?!」
「じどーでつぶやくんだって。」
「あー…頭が痛くなってきたぞ…ロボットが自動で呟く…喋るのではなく呟く…」
「じどーじどー。」
「…ゔ〜…自動で呟く…」
「ぼっと〜。」
「あ、分かったぞ。」
「わかったの?」
「あぁ。分かった。世の中には呟きたくても呟けない事がある。」
「つぶやけないとこ?」
「自分の会社の悪口とか、この世界の批判とか、そういうのを呟くとそれを聞いた人が呟いた人を責める。会社の悪口を言うなとか批判ばかりするなってな。」
「ふむふむ。」
「そこで、ボットの登場だ。自分が呟きたい事を代わりにボットが呟いてくれる。そうすればボットが何を呟いても人は、『ボットだから仕方ない。』と思って見逃してくれるんだ!つまりボットは、自分の心の内を代弁して呟いてくれる救世主の事なんだよ!」
「む〜。」
「どした?違うのか?」
「たぶんちがう!」
「そんなぁ〜…」
「ぼっとぼっと!」
「ボットねぇ…」
いかがでしたでしょうか?
ぼっと…うーん…
どういう意味なのでしょうね…
ボット!ボット!ボット!
…なんか虚しくなりました。
因みにこちらは「なんだろう?」シリーズ第四作品目となります。大体他の作品も同じ感じですので良かったら「なんだろう?」シリーズ、読んでみてください。
追記:誤字脱字はお知らせください。
それでは皆さん良い日々を。