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やり直しとぼっち道

人生やり直しを望む主人公がふとしたきっかけで自身二度目の人生を歩む。目指すは究極のぼっち!恋愛なんてしないでただひたすらに一人を楽しむのだ!

ぼっち。それは人間の究極形態であり完全無欠な存在である。世の中はぼっちを劣等種のように考える人も少なくないだろう。だがぼっちこそそんじゃそこらの陽キャとは格が違うのだ。いい?ぼっちは恋愛なんてしないし、友達なんていないしただひたすらに自分のために生きなきゃいけないの。そんな究極ぼっちを目指すために今日も生きていきます。人生は自分に使ってなんぼである。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺の名前は須藤涼(すどうりょう)いたって普通の高校2年生だ。いきなりだか、俺の話をさせてほしい。


俺は自分で言うのもあれだが顔がそこそこいいのでそこそこモテる。だが俺としては恋愛は二度としたくないので、勘弁願いたい話だ。

もう一度人生をやり直せるのなら是非とも恋愛最初からしませんけど男としてぼっちを歩みたいものだ。ぼっちは素晴らしい一人の時間が無限にある!こんなに素晴らしいってのに人間は群れを作るよく分からん種族だ。俺もその種族か。


とまあ、登校しながらそんなことを一人で楽しく考えていたときに事件は起きた。

考え事をしていたので、注意が散漫になっていた。その結果、横断歩道を前に止まる気のないスピードの車に気づかなかった。気づいたときには倒れていて、なんだか体も冷たい気がする。どういうことだろうか?何も分からないが直感的に死ぬと思った。

なんだか死ぬとなっても現実味がなくて、そのせいか頭の中でずっと人生やり直しとかふざけたことを考えている。


(あぁ俺の人生、ぼっち道も終わり、か)


そうして俺は意識を落とした



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

目が覚めたら、懐かしい景色だった。涼の記憶に新しい家とは違う景色。これは自分が小学2年で転校する前まで住んでいた家だ。何かがおかしい。涼の記憶では車に轢かれ死んだことで終わっている。もし仮にそこで助かっていたのならこんな過去の家にいるのはおかしいだろう。


(じゃあ夢ってことか)


そう思い、自身の頬を思い切りつねるが、


「痛って!」


激痛だった。どうやら俺は過去に来てしまったらしい。飲み込みずらい話だから飲み込んで楽しんだ方がいいだろう。何故なら自身の望んだ、ぼっち道を歩めるのだから。そんなの夢だとしても嬉しいではないか。とりあえず今わかる情報を探ろう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一通り部屋を探索し分かったことがいくつかある。

まず、自分は現在6歳の保育園児であること。


これしかわからなかった。今が平成何年かはカレンダーから情報を得てなんとかした。が、思いの外それ以外に情報がなかった。いくつかといったがいくつもなかった、、、とりあえず時間的に現在は休みの日であることは分かった。

改めて状況を整理して涼は思う。


(俺の理想は小学生からぼっちを、極めることだ。それが叶えられるのだ、これ以上嬉しいことはない。ついでに黒歴史を全て無くさせていただくとしよう。とりあえず小学校の入学式で一生泣いていた黒歴史をなくすか)

と、ひとり決意を固めたところである人が来た。


「あら、涼ちゃんどうしたの?何か考え事?」


母だった。あの母である。小学3年生までママ何歳?と聞いて永遠に25歳と答えていた母である。これお母さんあるあるだと思います。

そんな母も実際今は若いので25といわれても全然通じるレベルの歳だ。

とりあえず、変な勘繰りされないようにしなければ。


「いや、ママ何歳かなぁって思って」


「あらそんなこと、前にも言ったでしょ。」


「そうだっけ?忘れちゃった教えて!」


「21歳よ」


「………そうだったね」


母よそれは無理があると思うぞ。俺は訝しむ目を向けたが自身の記憶の頃と変わらない母の姿に内心安心するのだった。


——————————————————————————

時は進み、小学1年生となった。多くの人は小学生という新しい環境にワクワクしている印象を受ける。が、自分は2年になったら親の再婚で転校するのでわざわざ周りと仲を深める必要もない。ここはぼっち道を極めるための修行期間とさせていただこう。


「ねぇ、君名前は?」


俺が修行に思いを馳せていたところで隣の席の女子に話しかけられた。誰だこの人?

過去の経験から遡ってもいまいちピンとこない人だった。そもそもあまり覚えてないせいかもしれないが、、


「人に名前を聞く時はまず自分から名乗るんだよ」


……しくじった。小学1年生相手に言っていい言葉ではない。実際彼女も困惑している。が、困惑ながらも口を開いてくれた。


「わ、わたしの名前は松山雫って言います。よ、よろしくね!」


「あぁよろしく」


よし会話終わり早速本を読もうとランドセルを弄っていると


「あ、あの君の名前は?」


忘れていた。高校時代はぼっちになろうと努力した際に身につけたあなたに興味ないですよキャラで行ってしまった。とりあえず礼儀として名前だけ伝えるよう。


「あぁ悪い。俺の名前は須藤涼。よろしく」


「涼くんね。よろしく!」


さっそく名前呼び。現代の子は順応が早いなぁ。いや過去の世界だったか。

とりあえず、これで問題は無くなった。気を取り直して本を読もうとしたら、名前を教えた事でやる気になったのか雫に話しかけられる。


「涼くんは、休みの日って何してるの?私はね本をよく読むよ!か◯け◯ゾ◯◯とか!」


(女の子ってゾ◯◯読むのか)


さすが昔の時代。子供世代といえばの本を読んでいる。とはいえ、困った。この感じしばらく会話が続くパターンだ。ここで何をしてるかいえばそこからさらに話が広がるのは目に見えている。ここは路線変更をして早急に切り上げよう。


「俺も休みは読書とかかな。一人の時間が好きだから学校とかでもこれから一人でゆっくり読もうと思ってる。」


完璧だ。これならやんわりと拒否を入れつつ話題にも触れている。俺の意図が伝われば「そうなんだじゃあ話しかけない方がいいよね」と、なって会話が終わるはずである。伊達に高校時代まで生きていない。完璧な作戦だ!


「へぇーそーなんだ。どんな本読むの?」


終わらなかった。いや小学1年生なら空気を読むのを期待するのが間違っていたかもしれない。あの年齢は本能で生きてるからねしょうがないね。


結果この日はずっと話しかけられて、断っても伝わらないのをひたすら繰り返す日となってしまった。これは計画を練り直す必要があるな。と、一人で決意を固めるのだった。




初めまして紫伯(しはく)と申します。ふと書きたくなったので書いてみました。おそらく拙いでしょう。許してください。気が向いたら続き書くと思います。やりたいことはまだまだたくさんあるのでね。よかったら感想とか書いてください。書いてくれたら続きを書くやる気が出てきます。よろしくお願いします!

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