いじめられてた理由を簡単に
7話かな?
多分7話です!
よろしくお願いします!
〜教室の階段〜 (翔太目線)
「おい、おい、湊?」
湊のことを何度呼んでも反応がない。
流石に大丈夫かと思い、肩に手をおいて大きさ声で呼んだ。
「みなと」
湊は肩が跳ねた後やっと僕の存在に気付いた。
「あ〜ごめんごめん、何?」
そんなふうに聞いてくる。
こいつ話聞いてんのか?
「だから靴はどこに置いてきた?って聞いてんだけど」
「あ〜僕正面玄関のとこだわ、ちょっと取りに行ってくる」
そういって反対側に走っていってしまった。
何だあいつ?俺の話は聞かないし、急に露骨に目は合わせなくなるし。
そんな事を考えていると俺の顔を先生が覗いてきた。
「なぁ?」
ちょっとニヤニヤしてる気がする。
「なんですか?」
顔が近えよ顔が。
先生は俺が言葉を返すと前を向いて歩き始めた。
やっぱりこの先生はなんなんだと思う。
うざいというか面倒くさいというか。
「あの机の上にある物の話が終わってないんだけど」
そんな物もあったなと思い出す。
もう多分こいつは絶対に話を聞き出したいんだと思う。
本当にめんどい。
「あっ」
話をそらせるかもしれないという内容を思いついた。
この話がうまく行けば今日は話さなくてもいいかもしれない。
「あの先生?僕はあの時、交代制の質問を先生からは答えをもらっていません」
というと先生はん〜という顔をしている
「でも、あれやん?あの〜聞いたやん?湊から」
いける、いける、ちょっとしか話してないけどこの先生はちょっと馬鹿だもん。
「でも先生からは聞いてないので1つ質問に答えてほしいことがあるんだけど」
先生ははぁ〜でっかいため息を付いた。
「しょうがないな〜」
俺はやった〜と思った。
「あの、なんで先生は先生になろうと思ったのですか?」
なんでそんな事を聞いたのかはしらない。
とっさに出た質問がこれだったんだ。
まぁでもシンプルに気になったからいっかこの質問で。
「国語の問題でこの人心情を答えよって問題があるじゃん」
僕がいちばん苦手な問題だ。
「俺さ、すっごくその問題が嫌いで正解もできなかった」
堂々と語っている。
「で、流石にまずいな〜って思って学校の先生になったんだよ」
「今、色々ハブりましたよね?」
「ソンナコトナイヨ」
確実に何かに隠している。
普通国語ができないないなら学校のしかも国語の先生になろうとは普通は思わないだろう。
でもまぁもう聞いてほしくないというのなら聞かないでやるか、俺は優しいからな。
そういえば言ってなかったな。
このさっきから俺等の話を聞いてくれたり俺がいじめられた証拠を集めたりそのへんを考えると俺と湊の担任だと思うじゃん。
ごめんだけど違うんだよ。
それで本当の担任は結構クソだ。
俺がいじめられてることを知っているのに目視している、しかも今は湊の机は教室の一番隅で落書きだらけだ。
消しても消しても落書きが書かれるので一回怒ったそうしたらペンで書くようになったので何日かにわけ重曹や洗剤などで消そうとしている。
正直言って先生はこんなもんだと思って別に何も隠してはいなかったのが俺の運の尽きだったのだろう。
靴を履き替えていると先生は俺につぶやくように言った。
「辛くないのか?」
それについて会話して上げる前に外のものすごい風の音がした。
「その話をするので靴を持って正面玄関の方に行きませんか?湊が一人で寒い中待っているのは嫌なので」
そうやっていうと先生はニヤニヤした。
これは確実にニヤニヤしている。
(先生目線)
靴を持って移動している途中忘れていそうだったのでもう一回聞いてみた。
「辛くないのか?」
そうすると翔太はちゃんと答えてくれた。
「辛いですよ、俺はロボットじゃないので」
「じゃあなんで抵抗しないんだよ?」
すると少し翔太が上を向いた。
そんな気がした。
「抵抗しても無駄だと思ったからですよ、人って人じゃない人をいじめるんですよ」
さっきからずっと話しているが大人っぽいなこいつ。
「なんで俺がいじめられたか知っていますか?」
「知らない」
「実はですね、明確な理由があるんですよ」
そう言うとニコニコしていた。
こいつとはいじめの話をする前からちょくちょく見ていたがこんな顔をしているのは初めて見た。
「俺が一人になった癖に人に馴染もうとしないからです」
「は?」
「はい、もう一回言いましょうか?」
やっぱりニコニコしている。
「俺が一人になった癖に人に馴染もうとしないからです、さぁつきましたよ」
そう言うと翔太は顔を戻した。
何なんだ、こいつ?
「あっ翔太君」
湊は翔太の方を見ている笑顔で駆け寄ってきた。
翔太の方はさっきの顔とは違って真顔だ。
湊も顔が整ってるよな。
真剣に湊や翔太の顔を見ていると何を考えているんだみたいな顔で見られた。
「じゃあ行くか」
「え?学校内にあるんじゃないんですか」
湊が聞いてきた。
「あはっは俺新任だよ、学校の敷地なんて使わせてもらえるわけ無いじゃん」
そう言って俺は近くの駐車場の方を指差した。
「行くぞ」
と言って湊と翔太の背中を押した。
2人で喋らせてあげるほうがいいのかなと思い少し遅れて歩いている。
もう遅い時間だ自動車もそんなには走っていない。
気をつけていれば大丈夫だ。
しばらく歩き、もうすぐっとなったっというか目の前にもう駐車場が見える。
俺は前の奴ら見る。
やっぱり見てみるとただ歩いているだけですっごく仲が良さそうにみえる。
本当に何なんだこいつら。
(先生目線)
イケメンが笑うとキュンとくるというがキュンもクソもなかったな。なんかなんて言うかすっごくムカついたな。