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暁の史記  作者: 焚火卯
三章
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幕間『A doll』

 限りなく無に近い小さな点が、無限の質量を持つ大きな炎を内包している。

 それは、庇護するため。

 この炎は誰にも御せない。だからせめて、守っておこうと。

 今それが、許された気がする。

 ——の意思ではなく、外からかかる力によって。

 炎の外側から、点の外側から、力がかかる。

 点の外側は無が広がっているように見えて、実際、無が満たしているのだろうけれど、満たしているということは一定の範囲内という概念が存在していることの証左だ。

 つまるところ、果てがある。

 この点は、炎がそれを満たしてしまわないようにしているのだ。

 それが、揺らぐ。揺らがせられる。

 

 ——は、揺らぎに意識を放任した。

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