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暁の史記  作者: 焚火卯
三章
105/123

第四十五話『She fills white atlas』

 ミネリアはプリズムだった。

 ならば、その子であるフラムもプリズムというのは不思議なことではない。

 当然、プリズムの固有の能力である『歪』も有している。

 彼女にその自覚はない。

 そもそもエール・オイリアンテにプリズムの知識は無いので、指導はもちろん不可能だ。

 しかし、プリズムとして生を受ければ、本能で『歪』を使用し始める。

 

 彼女を取り巻く環境は『歪』によって、微々と変化していく。だから、どこが初めてだったかは正確には分からない。

 ただ、少なくとも——、

 

『お助けジジイ! 人死んでる!』

 

 力を酷使し行き倒れたフレンを、フラムが見つけた。

 その時、彼女が『運命』を歪ませたのは確かだった。

 

 

 

 

 メレブンにとって、フラムは排除すべき危険因子だった。

 『歪』は完全にこれという定義に当てはめることは難しい。使用は本能で行えるが、能力の名称が天啓のように降ってくることはないからだ。

 検証を重ねて、最も収まりの良い解釈に委ねられる。

 しかし十年間フラムの監視を続けたメレブンにも彼女の『歪』は、特定するのに困難を極めた。

 だが、ノンダルカス王国の一件やファミルド王国、『魔法国家』での彼女の行動が、メレブンに確信をもたらした。

 

 ——彼女は人の魂を、最も良い場所へと運んでいる。

 

 荒唐無稽に思えてしまうかもしれないが、彼女の引き起こす偶然性を『歪』によるものでないと主張するのならば、そちらの方が荒唐無稽だ。

 すなわち——、

 

「フラムちゃん。その『歪』は『運命』」

 

 命を運び、魂を司る、神の代理人。

 それが、かつてシュネルが『暁の戦乙女に』成長することを期待した、フラムという少女の力だった。

 

「あの……プリズムとか『歪』っていうのは、なんなんでしょうか」

 

 同じく机を囲むレクトが手を挙げて質問をしてくる。

 実際、一般的な立場から言えば、プリズムを知らないのはマジョリティ側だ。——一般的というのを彼に当てはめるのは些か不適当かもしれないが。彼もプリズムと全くの無関係というわけではない故に。

 

「プリズムは種族。『歪』は君の『星王の啓示』と似たようなもんや。君らも人によって能力はちょっとずつちゃうやろ? それをもっと多様化させたら『歪』になる」

 

「アタシはアンタらの祖先に、プリズムがいたんじゃねーかって思ってるけどな」

 

「——歴史研究は自分の専門じゃないから、なんとも言えんわなぁ」

 

 チラチラとこちらの反応を伺うレーアに、何も知らないと手を振る。

 何も知らないは流石に嘘だが、確信的に言えないのは事実だった。

 

「『星王の啓示』みたいなもの……。なんとなく分かった気がします。でも、それなら……」

 

「それなら?」

 

「その力って本当に大丈夫なものなんでしょうか」

 

 レクトにとって『星王の啓示』は、死と隣接している力なのだ。

 おそらく、今までにも使いすぎで脳が焼き切れたスカイラーク族の者も少なくはないだろう。

 それ故に問うている。大丈夫なのかと。

 

「例えば、ここに一枚の地図がある」

 

「———?」

 

 メレブンがノンダルカス王国の地図をなぞると、レクトは怪訝そうな顔を見せる。

 それに構わず、メレブンは口を進めた。

 

「この地図はペラッペラ。君でも簡単に折り曲げられる。やろ?」

 

「……はい」

 

「この地図の下には、机——木板がある。君はこれを折り曲げられるか?」

 

「でき、ません」

 

 机をトントンと指で弾くと、レクトは頭を振った。実際、メレブンだって、パワーで折ることはできない。

 

「このように、物によって変化させるためにかけなあかん力というのは変わる。もちろん正の方向にな」

 

 木板ぐらいならレーアにはできる。しかし生身でという条件で鉄板を曲げろと言えば、彼女ではできない。フレンを連れてくる必要がある。

 そのように、変化というのは大小あれどエネルギーを用するのだ。

 

「ほんならフラムちゃんは、運命を歪めとる。形ある物じゃないから簡単か? そんなわけはない。むしろ逆や」

 

「それって……」

 

「つまり、大丈夫やないよってこと」

 

「そんなの——っ」

 

 レクトは前のめりに突っ張る。それを引き止めたのは、愛らしさと凛を混じらせたフラムだった。

 

「レーくん、いい」

 

「いいって……フラムちゃんが危ないかもしれないんだよ!?」

 

「だから、いいの。——それでいいの」

 

 フラムは隣のレクトの手を掴んで、嬉しそうにはにかんだ。

 

「フラムの力がお役に立てるんだよね? みんなを救うことになるんだよね?」

 

「なる」

 

「それならそれが一番いいってフラムは思う」

 

 コクリと頷いて、心配してくれるレクトに語りかける。しかし、彼はまだ納得しかねる様子で——、

 

「——君は自分の能力に理屈から入ったから、難しいんかもなぁ」

 

 憂い顔のレクトを助けるように、メレブンはたおやかに唇を動かした。

 

「『星王の啓示』っていう既存の解答に、自身をアジャストしただけ。その考え方が、乖離を生み出しとる」

 

 彼がその力を発現した経緯に詳しくはないが、性格を読み取るに、あまり的を外していないアナライズだろう。

 

「フラムちゃんはまだ理屈の外側で動いとるさかい、内側に入ってしもうてる君じゃ理解し難いんやわ」

 

 説明が重なるたびに、レクトの眉間の皺は増していく。まだ納得には遠いのかと——、

 

「要するに、死にやしねーってことだ」

 

 メレブンの説明に耐えかねて、レーアが口を挟む。

 

「お、そうそう。つまりはそういうこと。フラムちゃんはそれがちゃんと分かってるいう話や」

 

「……本当にそんな話してました?」

 

 レーアの要約に賛同すると、急に話の筋道がバグったように感じたのか、レクトの眉間の皺は最高潮になった。

 

「アンタが遠回りするせいで、大変なことになってるじゃねーか。こんなんはビシッとバシッと言うのがいーんだよ。死なねえ、死なせねえ、それで終いだろーが」

 

「そうやろか? 自分はいつか役立つ言葉を紡いでおくことにも意味あると思うけど」

 

「なら、合わねーな。なんなら流せねー」

 

 その豊満な胸を腕に抱きながら、レーアはメレブンに向き合う。ピリッとした空気が漂って——、

 

「——ケンカしないのっ!」

 

 フラムの可愛らしい制止が二人を引き止める。

 

「今はそんなことしてる場合じゃないっ」

 

「……分かってるっつーの」

 

 膨れた感情を解かすように、彼女は自分の髪を手で梳いた。

 

「結局、アンタが何を企んでるのかはまだ聞けてねーな。地図持ってきたってことは、というかアタシが必要な時点で、転移に関係するのは明らかだけど」

 

 最低限の地形だけが記された地図を指で叩いて、レーアは話を推し進める。

 

「転移はその通り。ただ、ちょっと転移対象に変更を加える。人と——情報」

 

 転移は基本的に人や物を対象にしている。だが戦場において最も有益なのは戦力でも物資でもなく、情報だ。

 

「とりあえず全員の位置と状態ぐらいは各個に飛ばさないと始まらんやろ」

 

「悪くねー考えだが、当然アプローチの仕方は変わってくる。——ここはアタシの意見を言うところか」

 

「そうしてくれると助かるわ」

 

 自分の連れられてきた役割を把握して、レーアが少しばかり思案する。そして——、

 

「アタシの転移は、転移場所の位置情報を持った仮想座標を、自分のいる座標に密着させて、距離を省いてる。位相の変換はそれを空間上に起こしてるだけだ。ちなみに、極端な魔力濃度の場所では、仮想座標を作れねー。エラっちまう」 

 

「シュネルはんの予想は正しかったわけやな」

 

「アイツはバケモンだぜ。フレン・ヴィヴァーチェなんかよりよっぽどな」

 

 シュネルは相手の大きな策の一つを、外聞の情報から予想を立てて見事対策してみせた。

 彼自身、魔法は使うがメレブンほど魔法に頼っていると言うわけではないのに。

 

「でも、人間相手はそうはいかん。動くからな」

 

「人間には決まった座標がねー。だから、ダイスのやろーみたいに個人を特定するマーキングをするしかねー。最悪、アタシが回ってやっても良かったんだが……」

 

「『再現者』のアンタさんは、レクトくんの啓示が切れたら肉体が崩壊する。ダイス・アルジェブラとの接続を無理やり掠め取っとるだけやからな」

 

「それに魔力も外付けだから、好き勝手行使できねー。往復ぐらいならいけるが、万が一戦闘が発生したら保たなくなる。——だからと言って接触の要件は崩せねーぜ。それともアンタがマーキングするか?」

 

「嫌やわぁ。だってアンタさんの転移魔法、ドメイン設定してへんねやろ? 再現するにも毎回術式が変わるし、疲れてしゃーない。……まだやることあるし、消耗は抑えたい」

 

「勤勉だな。——なら、どーすんだ」

 

 個人に付与していく案は無しだ。そんな非効率の極みはないだろう。

 故に——、

 

「『再現者』を使う」

 

「———!」

 

 身近な魔法で、しかし、思ってもいないような場で登場して、レーアが驚きを表す。

 

「座標が分からんのなら、『再現者』を使って固定化する。図面に仮想的に同一の魂を書き起こせば、理論の上では同一人物とみなされる。——君の転移と本質的には似てるやろ」

 

「似てるけど、似てるが……クソ、馬鹿げたこと言ってるぜアンタ」

 

「できひん?」

 

「——できる」

 

 メレブンの机上の空論を、レーアに実体化させる。それが、彼女をこちら側に引き入れた最大の理由だった。

 

「『再現者』の魂の因子は、フラムちゃんが代替できるから心配なしや」

 

「なら、そこは任意入力できるように空けとくのがいいな。……ところでこのちんちくりんに魔列が読めるのか?」

 

 魔列——魔力を視覚的に書き表したもののことだが、訓練も無しにそれを読み書きすることはできない。一般的な言語と同じである。

 『魔法国家』で数日寝食を共にしている中で、たまにルステラが魔法の指南をしていることがあったが、おそらく読める段階にまで育っていることはないだろう。

 故に——、

 

「情報転移その一や」

 

「アタシが注ぎ込んで、復唱させるのか」

 

「そや。イメージ訓練はそれなりに積んどるみたいやし——なにより要領もええしね」

 

「なら、変なもんが混じる心配はねーな」

 

「——それと、もう一つ」

 

 メレブンは指を立てて追加の要望を言う。

 

「転移の術式も、情報の中に含めてくれへん?」

 

 全員が全員、レガートのように爆速で移動することはできない。

 迅速な移動のために転移は必須だった。だが——、

 

「それは教えらんねー。アタシの大事なものだから」

 

「そっか。ま、言ってみただけや」

 

 魔法使いとして、同じ感覚を宿しているメレブンはそれを咎めない。

 人間誰しも、冒してはいけない領域はあるのだから。

 

「でも——」

 

「ん?」

 

 潔く引いたメレブンから目を逸らして、彼女は髪を払う。

 

「一回こっきりの転移権。それなら付与してやれる」

 

 目を逸らしたまま、彼女はボソリと呟いた。それが彼女の最大限の譲歩だった。

 

「最高や」

 

 その言葉に口元を緩めながら彼女は筆を取ると、地図の上に魔列を書き始めた。

 なにも紙不足でそんなことをしたわけではない。

 地図に直接書くことで、ノンダルカス王国全土に転移が及ぶというイメージを無意識下に発生させやすいからだ。

 彼女の中にはすでに理論が組み立てられており、あとはただ書き起こすだけだった。

 おおよそ、二分で終わった。

 

「こんなところだな」

 

「いや、思った以上やね。コストカットもされてるし、非の打ち所がないわ」

 

「アンタはアタシのせんせーかよ」

 

「師匠って呼んでもええんやで」

 

「ぜってー呼ばねー」

 

 唇を曲げて、レーアは戯言を連れなく吐き捨てる。

 

「この真ん中の円に因子を描く。最初はフラムの因子だ」

 

「ぶっつけ本番でいくん?」

 

「じゃねーと、魔力が足んねー。アタシがアンタにやって、その次にフラムに付与するの順でやってもいいが……消耗は減らしてーんだろ?」

 

「せやね。ま、瑕疵はないやろし、それでええか。アンタさんからフラムちゃんにやね。で、それをしたら——」


「——アタシは終わりだ」

 

 彼女は肩をすくめて、なんともない雰囲気で告げる。

 

「ぼくと繋がっていれば……っ」

 

「その間、アンタはずっとアタシの側に居るつもりか?」

 

 鋭く反論されて、レクトは口ごもる。

 まだ彼の能力は、離れ離れになっても接続を確保しておけるほど育っていない。

 

「アンタの価値は、アタシで使い潰すにはもったいねーよ。総力戦の今、アタシはアタシのできることをやり切った。アンタはまだできることがある。ま、アタシの一意見だが」

 

 レーアの意見を受け止めて、レクトは隣のフラムの顔を見た。

 彼女はレクトの視線に気づき、キョトンとする。彼にとっては、それが全てだったのだろう。

 

「ぼくも、やり切ります」

 

「やったれ。男見せてなんぼだ」

 

 そう言って、レーアは机を回り込んでフラムの後ろに立ち、彼女を両脇から抱えた。

 

「『再現者』の術式を発動するには魂の因子——魂因子がいる。今回は血を使う」

 

「フラムの?」

 

「まずはアンタに付与するからな。——指、切るぞ」

 

 フラムを片手で抱えながら、レーアは爪で彼女の指の腹を裂いた。

 痛みで微かに吐息を漏らすフラムの指から、刹那遅れて血が滴る。それを、術式の真ん中に空いた円に打った。

 

「ここでマーキングしておかねーと、アンタは自分に付与することを忘れそうだ」

 

 そんな心配を口にしながら、レーアはフラムの指を治す。

 フラムは傷の治った指の腹をまじまじと見つめて、

 

「あったかい治癒魔法。今までで二番目にあったかい!」

 

「二番目かよ。……一番は?」

 

「アレキ!」

 

「あー、あいつか」

 

 レーアとアレキスには面識ありなので、納得もスムーズだった。

 治癒魔法が心優しき人にしか使えないというのは、完全なるイメージからきたステレオタイプだが、当人の性格はやはり載ることはある。

 ともあれ——、

 

「褒めてんのか褒めてないのか分かんねーアンタの言葉は置いといて、さっさとやるぞ」

 

 レーアはフラムの後頭部を胸に押し当て、余った右手で彼女の頭を撫でた。

 

「最後に言っとくが、これは取引だ。アタシがアンタに協力したように、アンタもアタシに協力する」

 

「もちろん」

 

「アタシが望むのは一つだけだ」

 

 わざわざ言わせるまでもない願い。それでもメレブンは聞き届けよう。

 

「——あの、ふざけ散らかしたヤローをぶん殴る!」

 

 レーアを殺しネイアを殺し、世界という盤面を大いに翻弄した男——ダイス・アルジェブラへの憤り。

 ぜひ、こちらからもお願いしたい。

 

「しかと聞き入れましたわ。君の願いは叶います。絶対に」

 

「そこまで豪語されると、逆にキメーな」


「なして急に罵倒!?」

 

「わりぃわりぃ、口が滑った」

 

 全く悪びれない雰囲気で、レーアが謝る。

 それに空気が弛緩し——来たる次の形勢を予感する。

 

「こっから楽なんてことはねー。むしろ、何倍も大変だ。そして、アタシはそれを知らんぷりさせてもらう」

 

「清々しいねぇ」

 

「その分、アタシはアタシのできることをやった。後はやりてーことやるぜ」

 

 レーアは気持ちいいほどに言い切る。メレブン相手じゃなかったら、おおよそ許されてないほどに。

 それを咎めなかったのは、レーアの凄さを最も理解できる一人だったからだ。

 

「じゃあな」

 

 端的に呟いて、彼女はフラムの頭を再度撫でた。直後、レーアの肉体は光に解けて、手に抱えられていたフラムが地面に落ちる。

 

「レーたん」

 

 フラムはそこに残滓すら残さず消えたレーアの名を呟く。——否、彼女の中には確かに残された。

 

「フラムちゃん、やれるか?」

 

「任せて」

 

 いくらか頼もしくなった顔つきで、彼女は地図にのめり込み、空白を因子で満たしていく。

 

「……魂が」

 

「ん?」

 

「————」

 

 そよ風に負けるほど小さな声で、フラムが何かを呟いたが、集中した彼女に聞き返しても届かない。

 

「——そっか、羨ましいな」

 

 届かない。フラムの呟きは、届かない。

 ——魂の数が足りていないことなど、彼女以外が知ることはなかった。

 

「お願い、みんなに届いて!」

 

 フラムの願いに呼応して、地図上の術式が薄紫の光を纏い発動される。

 次の瞬間メレブンの脳内に——否、フラムが願った全ての人間に、情報が渡った。

 敵味方の位置、敵味方の状態、そして転移権の付与。

 改めて、『歪』とは法外な力なのだと理解させられる。

 

「これで『運命』は大きく変わった。改めて自分はここに残ることにしたわ。フラムちゃんたちは?」

 

 瞬時に己の役割を判断し、メレブンは残ることを選択する。

 

「フラムたちは——シストル村に行く」

 

 レクトの身を引き寄せて、フラムが何らかの確信を抱いて頷く。

 

「分かった。レクトくん、フラムちゃんのことよろしく頼むで」

 

「はい!」

 

「あと、君もね」

 

 二人の背後で置物になっていた、謎の馬にも託す。引っ込んだ顔で、どこからかは分からないが嘶いた。

 やはり奇怪である。

 

「こっから反撃編や。カミングスーン、乞うご期待ってな」

 

 馬の背に跨った、二人にメレブンは手を振る。

 

「それじゃあ、行ってくるね」

 

「行ってきます」

 

「行ってら」

 

 転移とともに姿が消えて、彼女らは今ごろシストル村だろう。

 シストル村の戦況もなかなか厳しいが、あの子らがいれば天秤の傾きも釣り合うはずだ。

 

「自分は——」

 

 そこで気配を感じて顔を上げると、視界に二つの人影があった。

 一人は面識があり、もう一人は面識はないが名前を知ってる者。

 

「アンタさんなら、真っ直ぐここに来てくれる思てたよ」

 

 フラム、レクトと入れ違うように——アレキス、ラジアン・フォーミュラがメレブンに合流したのだった。

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