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高校の制服がスカートだった件  作者: humihumi1234
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ショッピングモール~理恵と蒼~

蒼は理恵ちゃんと付き合うようになったが、理恵ちゃんは部活はあるし、通学経路も違うので、会える時間は限られており、あまり今までと変わらない生活を送っていた。変わったところといえば、毎日理恵ちゃんからラインが来るようになったことと、涼ちゃんが学食に行ったときは蒼が1組の教室でお弁当を食べるようになったことぐらいだ。

 最初は理恵ちゃん以外誰も知らない1組の教室でお弁当を食べるのには抵抗があったが、1組の女子はクラスのリーダー的存在の理恵ちゃんの彼氏ということで、温かく迎え入れてくれてすぐに仲良くなれた。

 いままで男子生徒と交流がなかった生徒も多く、ハクジョ男子が珍しいのか蒼にいろいろ質問してくる。

「下着もやっぱり女もの使ってるの?」

「外出の時のトイレってどうしているの?」

「男ってばれることある?」

など結構踏み込んだ質問も多い。その分打ち解けている気もするのであまり悪い気にはならない。

 付き合い始めた翌日に、「はるには蒼ちゃんと付き合うことになったって話した。おめでとうって言われた。」と理恵ちゃんからラインが届いたので、はるちゃんは蒼が理恵ちゃんと付き合っていることを知っていると思うが、以前と同じような態度で接してくれる。

 何か申し訳ないような気になるが、こちらから謝るのも不自然な気がして、蒼も今までと変わらないように接している。


 日曜日、蒼は理恵ちゃんとショッピングモールで待ち合わせしていた。部活帰りの理恵ちゃんにあわせるため、学校は休みだが蒼も制服で来ている。

 待ち合わせにやってきた、理恵ちゃんの制服はリボンとスカートだった。

「ペアルックみたいでいいでしょ。」

 付き合って気づいたが、理恵ちゃんは大事な人と同じものや色違いで共有するのが好きみたいだ。8月に家に来た時にはるちゃんと来ていた双子コーデやこの前もらった防犯ブザー付きのパスケースなど、今思えば思い当たる節があった。

 モール内のファーストフードでお昼を食べた後、モール内を見て回る。秋物から冬物にかわっており、見ているだけでも楽しい。途中本屋があり、英語の参考書を欲しかったことを思い出し、理恵ちゃんと一緒に入る。

 参考書コーナーに移動して、英語の得意な理恵ちゃんにどれがいいかを聞く。色々見ているときに、理恵ちゃんが本棚ではない入り口の方をみていたので、

「誰か知り合いでもいた?」

「いやハクジョの制服見えたから知り合いかなと思ったけど、知らない子だった。」

再び二人で参考書選びにもどった。




 理恵はショッピングセンターに向かうバスの中で、蒼ちゃんに「もうすぐ着くよ」とラインを送った。

 いままで漠然と男性は苦手で、かわいい女子が好きと思っていたが、それは同性愛ではなく、理恵の好みのタイプが自分に頼ってくる感じの子が好きだからということに、蒼ちゃんと付き合い始めて初めて気づいた。

 蒼ちゃんが自分に甘えて頼ってこられると、守ってあげたい庇護愛が満たされ幸せに感じる。普通の男性が甘えてくると気持ち悪いだけだが、蒼ちゃんだとむしろかわいく感じる。

 1組でお弁当を蒼ちゃんと食べるようになって、クラスの女子からきわどい質問をされたときの、理恵に助けを求めるような視線が最高にかわいい。蒼ちゃんは私の理想の彼氏だ。


 蒼ちゃんと付き合い始めた翌日、部活の終わりにはるに蒼ちゃんと付き合い始めたことを伝えた。はるの気持ちはわかっていたので、伝えるのは心苦しかったが、噂で伝える前に自分の口から伝えたかった。伝えた時はるは一瞬暗い表情をしたが、

「おめでとう。蒼ちゃんも理恵と付き合えてよかったね。」

そう言ってすぐに祝福してくれた。女の子のままでいたい蒼ちゃんにとっても、受け入れるかどうかを悩んでいたはるよりも、そのままで受け入れる理恵の方がいいとわかってくれたようだ。

 

 バスがショッピングモールにつき、待ち合わせしている蒼ちゃんのもとへと向かう。蒼ちゃんはすぐに気づいて手を振ってくれた。学校外で制服で会うとみなれた制服も新鮮に感じる。今日は制服をリボンとスカートにしたので、蒼ちゃんとペアルックみたいでいい。

 昼ご飯を食べた後、モール内を蒼ちゃんとみて回り、途中で蒼ちゃんが英語の参考書が欲しいといったので本屋に行く。

 蒼ちゃんがどれがいいかなと聞いてきたので、理恵の庇護愛が満たされ、参考書選びにも熱がはいる。

 解りやすそうでいいのが見つかりと思い、蒼ちゃんの方を向いたときに蒼ちゃんの後ろに、はるの姿が見えた。目が合った後、はるはすぐにその場を離れた。

「誰か知り合いでもいた?」

蒼ちゃんが聞いてきたが、本当のことは言えず

「いやハクジョの制服見えたから知り合いかなと思ったけど、知らない子だった。」

そう言って、また本棚の方に視線を戻した。



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