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ウサギと戦闘。

 

 角の生えたウサギを見る。


 なんというか、思ってたのとだいぶ違うなぁ!ウサギっていうからただのウサギでサイズが大きいのかなーとか思っていた。角だ。角が生えている。

 多分当たったら痛い。というか刺さる。

 こういう角があるウサギって一角ウサギとかアルミラージとか角ウサギとか分かりやすい感じの名前なんじゃないの?なんでおじさん達これのことただのウサギ呼びしてるのかな?もっとつけるべき特徴あるでしょ。


 そんなことを思いながらもナイフを構えた。

 目の前には通常のウサギの4まわりぐらい大きいウサギ(角付き)。足は大きく、その目は鋭い。ふさっというよりはごわっという感じの毛並みに見える。可愛くない。

 口から見える歯も中々噛まれたら痛そうな感じだ。


 どれくらいの速さで動くかとかどんな動きをするのかとか分からないから、とりあえず避けれるように集中する。

 足で大きく踏み込んで思い切り踏みつけるようにしてジャンプしてつっこんでくる。とっさに後ろに避けるとその足がついた地面からは大きな音がする。


 あれは当たったら痛い!というか死ぬのでは?


 角付きウサギはそのまま片足を軸にして蹴りをいれるような動きをする。ナイフを正面で構えて、ナイフで受けるようにしたら蹴られた衝撃で身体が後ろに下がった。


 ナイフの後ろをもう片方の腕で押さえていたけど、かなりの衝撃があった。

 ウサギのスピ―ドから、ただでさえ当たらないナイフを振って当たる気がしない。


 ポケットから握り拳大ぐらいの石を取り出して横投げをしてウサギに当てる。狙いよりも勢い重視で思い切り投げたわりには、距離が近くて的が大きかったこともありウサギの頭に当たった。

 石が頭に当たったことで頭がのけぞったから、投げた勢いでそのまま踏み込んで思い切り頭めがけて足で身体を倒すようにして正面から足裏をあてて踏み下ろす。

 サイズ的には大きいとはいえ膝上ぐらいの高さしかないから踏みやすい。


 地面にウサギを倒したあと、そのままナイフを振り下ろした。胴を狙ったつもりだったけど、動かれてウサギの前足の付け根、人間でいう肩口に刺さった。

 が、そのまま跳び起きるようにして起き上がられて、その勢いで上から体重をかけていた私の身体は1メートルほど吹っ飛ばされた。


「っ」

 しまった。ナイフから手を離してしまったせいでウサギの肩にナイフがささったままになってしまった。


 地面にこすれたところが痛い。あとウサギの蹴りを受けた腕も結構じんじんしている。

 こ、れはやばいんでない?


 あとは武器みたいに使えそうなものは持っているのは石と採取用のナイフぐらいだ。あと使ったことないけど水魔法。


 デスペナはないとはいえ、痛いのは嫌だし死んだときどうなるのかも分からないから結構怖い。使い方とか知らないけどダメ元で水魔法を……


 そう考えている間もなくウサギが思い切り跳び蹴りしてくる。これは直線的だったから今度は後ろじゃなく横に避ける。避けれた。素早さに多少なりとも振ったのに意味があったのか私の運動神経のポテンシャルが高かったのかは分からな……って思ってるそばから次の攻撃が来る。


「だ、めで元々!ウォーターショット!!」


 左の手のひらをウサギに向けてスキルのところに書かれていた技名を声に出した。


 ドンッという音がして、思わず瞑ってしまった目をあけると、地面のところに水のあとがあり、魔法が当たったんだろうと分かる。


 が、ウサギは倒れていなかった。ナイフが刺さったまま、ウォーターショットが当たったであろう場所のすぐ横に立っていた。怒っているのか最初よりも顔つきが悪く見える。私の心境のせいかもしれないけど。


 当たってない!!もしかしてこれもナイフと同じで当たらないやつ!?


 確かに発動したんだろうことには安心したけど、当たってないことには意味がない。あと見てなかったからどれくらいの強さだったかも分からない。水がプシャって感じだったらどうしよう。


 当たっていなかったことに動揺していたら、ウサギが突っ込んできて右腕に噛みついた。

「ったい!ってそれですむのすごいな!痛覚設定低くなっててよかっいだだだだ!ダメだやっぱ痛いいたい」


 噛まれた腕が痛い。あとウサギの顔が近くにあるせいで角まで刺さりそうで怖い。やめなさいこっちに角を向けるんじゃない。HPを見る余裕はないけどごりごり減っているのを感じる。このままだと死に戻っ


「っちゃうでしょうが!ウォーターショット!!」


 腕を噛まれているということは近くに身体があり、かつ動かないということだ。そのまま勢いでもう一度ウォーターショットを、今度はウサギの顔面に左手をかざして至近距離でうつ。

 今度はちゃんと目を開けたまま、だ。


 技名を唱えた瞬間、手のひらに水の球が現れ、そのまま手をかざした方に勢いよく飛んだ。もちろん至近距離からだから避けられもしない。ウサギの顔面に当たってその勢いでウサギの歯が腕から離れる。ウサギに当たって跳ねた水が自分にもかかる。勢いがあったから結構な量がかかった。


 ウサギが吹っ飛ぶ。


 やったか……?

 消えるまでは油断できない。噛まれていた右腕を押さえつつも様子をうかがう。

 ピクっとウサギが動いた気がして、驚いて倒れたウサギに向かってポケットから出した大き目の石を振りかぶって殴りつけた。


「……っ、はあぁぁー」


 そうしてようやくウサギがボンっと音をたてて消えた。

 それを見て思わず力が抜けて座りこむ。


 しぬかとおもった。


 南門側にはスライムとかウサギとか、比較的弱いモンスターしかいないっていうのはなんだったんだ一体……!自分が初期装備だったからか、初期の武器だったからか、とはいえナイフは買い換えてたとしても当たらないんだけど、めちゃくちゃ個人的に大変だった。


 危ないと分かってるけどそのままずるっと仰向けに倒れこんだ。


 これがあと9匹、いやウサギだったら9羽、いやでもモンスターだからやっぱ9匹でいいか。それだけ戦わないといけないのか……。


 前途多難。とりあえず一匹ずつでお願いしたいところ。

 そう思いながら、回復とドロップの確認をするためにウインドウを開いた。



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