表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/62

再び南門へ

 

「よお、チョッキ。昨日ぶりだな」

「ロルフさん!こんにちは。今日もお店開いてるんですね」

「まぁな。朝から売り切れになるぐらいまでは開けてることが多いな」

「そうなんですね、じゃあせっかくだし串焼きを4本ください」

「おう、まいど。ありがとな」


 皆と別れて南門へ行く途中、ロルフさんが今日もお店を開いていた。昨日作った料理はもうなくなってしまったし、簡易食料は多少残ってるけど4本ほど串焼きを購入する。


「そういや解体は教えてもらえたのか?」

「はい。ギルドに行ったら無事教えてもらえました。

 解体したらドロップしたお肉よりいろんな部位をとることができて嬉しいです。焼くだけでも簡易食料よりも結構美味しいですし」

「そうか、よかったな。……あぁそうだ、ギルドに売るのもいいが部位によってはうまく解体できてりゃ食事処に卸すと店主が喜ぶと思うから、気が向いたら行ってやってくれ」

「そうなんですか?」

「あぁ、あそこは肉はギルド経由で調達したりするから直接買取ができるなら喜ぶと思うぞ」

「手持ちがなくてまだ行ってないんですけど、今度聞いてみますね」

「おう。そうしてくれ。」


 ポン。

 ロルフさんのその言葉と共に目の前にポップが現れた。


 納品クエスト

 内容:小鳥亭へ動物の肉を5種類5個ずつ納品する

 報酬:納品した肉を使った料理、部位買取


 普通に会話をしていただけでまたしても納品クエストが発生した。

 イメージしていた個人クエストと違って結構会話中にクエストが発生するもんなんだな。明らかに困ってます、という人に声をかけて受けるようなイメージを持っていたから、こういうこともあるのか、と思いつつ特にクエストの期限もないから引き受ける。

 ロルフさんから焼きたての串を受け取って、挨拶をしてから南門から街を出た。


 スライムやウサギと時々戦闘しながら薬草を採取していく。


 南門では北門ほど人はいないとはいえ、最初にここに来た時とは違い、他にも薬草をとりに来ている人が何人もいた。ポーションが買えないことも要因の1つなんだろう。

 他の人達の様子を見ていると自分が採取した場所も、後から来た他の人達は採取できるようだったので、薬草をとりすぎて他の人に迷惑がかかるということもなさそうだった。


 レベルも多少上がったおかげで体当たりされたぐらいではそれほどダメージはないから、黙々と採取をしていても問題ない。何個かは根っこから採取し、他はナイフを使ってとっていく。


 自分のスキルのレベルをあげるためにも、スライムやウサギと遭遇したら投げ縄を使って捕獲してから攻撃。スライムもウサギもレベル差があるからか投げ縄がほどけることもほとんどなく、弱ったら生け捕り状態に移行されたのでそのまま解体を行う。


 ここで気づいたこととしては、イノシシや狼に解体を使った時は内臓はとれなかったけど、ウサギに関しては解体スキルを使用しただけで内臓も一緒に素材として得ることができるということだった。

 これについては、ウサギは実際に解体を行ってウサギの内臓、という素材として認識したからその違いではないかと思う。

 この後にイノシシと狼の解体を教えてもらって、そのあとにスキルで解体を行って内臓があるかどうかでこの予想が合ってるかも分かるだろう。


 普通に倒した場合のドロップにはさすがに内臓は入ってこないけど、解体スキルを使ってとどめをさした場合には内臓も一緒に獲得できるから、そこそこの量の内臓がたまった。

 また農園に納品に行くのもいいし、何かに使えないか試してみるのもいいかな。


 そんなことを考えながら薬草採取を続けた。

 そうしてギルドに納品する分に、道具屋に納品する分、そして自分たちで使える分。それぐらいの量のポーションを作れるぐらいに薬草の採取が終わった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ