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色々確認します。

 

 ・フレンドコール、チャットなどの通知オフ

 ・ワールドアナウンスや経験値やアイテムなどの取得、スキルや称号の取得、レベルアップの通知などの個別アナウンスも全てオフ


 ニーナと一緒に確認したら設定がこういう状態になっていた。

 基本的にはオンになってるらしいから、もしかしたらユーザーデータを作るときに余計な伝え方をしたのかもしれない。NGな表現とかのあたりであとは全部無しで大丈夫、みたいな感じで。あんまり覚えてないけど。


 だから遊んでて全く通知とかがなかったんだね。あと後から確認したら気づいたらレベルアップしてるのもそのせいか。あと個別の依頼が入ったのに気づかなかったのもこれのせいだな。

 オンにすると、音やウインドウだったり、視界の端に表示されたりするらしい。邪魔じゃないのかな?


 ニーナにそう尋ねると、ウインドウで表記されるのは依頼が入ったときぐらいらしいから、そんなにウインドウのポップアップが出るわけじゃないらしい。

 普通の個人クエストだと、ウインドウが出て、受けるか受けないかが出るらしいんだけど、多分道具屋での納品依頼は、こちらから打診して了承されたって扱いだからそういう選択もなかったんじゃないかっていうのがニーナの意見だった。

 個人依頼報酬での『街に対してのポーション納品貢献度アップ』という文言に関しては、確かに気になる、ということで掲示板で聞いてみるとのこと。


 公式ホームページでゲームの個人IDでログインしないといけない掲示板があるらしく、多少いじるとゲーム内でも閲覧や書き込みができるらしい。

 一応やり方を教えてもらったから、閲覧はできるようになった。ただ、すでに沢山掲示板があるみたいだったから見るのは時間があるときにするつもりだった。


「あれっというかチョッキ、HPの表示とか名前とかアイコンの表示もオフになってるんだけど」

「?そんなのあったっけ」

「HPゲージはモンスターと戦うときに表示される残りのHPが色やバーの長さで表示されるし、人の頭の上に逆三角のアイコンが出てその色でNPCかPLかが分かるようになるやつだよ。名前はその人の名前が同じく頭の上に表示される」

「そうなんだ、そういうの出ないから景色とか人と接しててすごく自然な状態だなって思ってたや」

「HPとか見えないの不便じゃなかった?」

「消えるまで殴るかなんかしたらそのうち消えるからそういうもんかって思ってたから不便ではなかったかな」

「真理だね!まぁでもバーを見て強い弱いとか、一発の攻撃でどれくらい削れたかとかでダメージ計算とかもできるから表示しておいた方が便利だと思うよ」

「うーん、とりあえずはニーナのオススメする状態にしておいて不便とかやりにくさがあったら随時設定は変えていくよ」


「それにしても通知を全部切ってたなら、スキルが増えたり取得可能な物が増えたりしても気づいてなさそうだね」

「ちょっと見てみる」


 ついでにニーナから、スキルの一覧を更に選択すると、使い方とか効果の詳細説明も見れることを教えてもらった。

 水魔法の項目見て、なんの種類が使えるかと簡易説明は見てたけど、詳細説明も出たんだね。水魔法の項目、詳細までみたらちゃんと消費MPも載っていた。なんとなくまだあと何発いけるかな、とか勘でやらなくても計算できるじゃん。


 ログと一緒にスキルを確認すると、取得したものはダスティンさんのところで確認したもの以外は変わりはなかった。

 ただ、取得可能なスキルに「革細工」「捕縛」が増えているのに気が付いた。


 革細工に関してはあのなんちゃってロープもどき作成がきっかけだと思うけど、判定ガバすぎない?結構雑な作業だったと思うけど何度か繰り返したからかもしれない。

 ポイント振らなくても取得されるようになるにはもっと時間がかかると思うけど、取得可能のところに現れるようにするのは思ってた以上に早いのかもしれない。


 捕縛に関してはダスティンさんがあと何匹か生け捕りにしたら生えるって言ってたけど、取得可能なところには入っていた。これはこれからも使うつもりだから取得が早くなるならその方がいいだろう、ということでその場でポイントを振って取得した。


 捕縛と増えていた解体スキルの詳細は次の通りだ。


 捕縛

 アクティブ:ロープなどの道具を持っていれば、一定程度弱らせたあとにスキルを使うと自動で捕縛する。一定距離内にいる必要あり。

 ※特殊な相手には使用不可


 解体

 パッシブ:ドロップ品の種類か数量が増える

 アクティブ:生け捕り後にスキルを使った場合、ドロップ可能な種類が全て手に入る

 ※数量、及び解体可能かどうかはレベルによる


 結構便利そうなスキルだなぁ。縄も買ったし是非これも色々使ってみよう。


「面白いスキルだね、初めて聞くよ」

「そうなの?」

「大剣とかでモンスターをいくつかの部位に分けたりするのを何度もするとぶつ切りっていうスキルが生えたりするのは聞いたことあるけど、それのパッシブスキルがちょっと似てるかも。部位破壊したときに落ちる素材のドロップ率が上昇とかだった気がするから」

「そういうのもあるんだね」

「モンスターをテイムとかはあるけど生け捕りにして解剖って発想はなかったなぁ。グロくなかった?」

「うーんグロ設定を中間にしてあるからかもしれないけど、内臓とか大丈夫ならいけるかなぁ。苦手な人は無理だと思う。スキルとして使ったらどんな感じになるかは試してないからまだ分からないけど」

「そっか、明日門が開いたら試したいね」

「そうだね」


 ニーナとどんなスキルを取ったかとか何してたかをお互いにそれぞれ話すと、自分とは全然違うことをしていて話を聞くだけでも面白い。ニーナはスライムを揉んでいたらスライムが死んだことと、ナイフが全然当たらないあたりで笑っていた。


「確かにチョッキ体育のときとかもサッカーとかバスケはイケるけどテニスとかラケット使う競技全然ダメだったもんね。野球だと投げれるし受けれるし守備もできるけど一切打てない、みたいなさ」

「まさかここでも適用されるなんて思ってなかったよね」

「それね」


 仁奈とバッティングセンターとか遊びにいったこともあったけど、結局何回やっても打てなかったから併設されていたストラックアウトのサッカーと野球版の方を楽しむことにしたくらいだ。仁奈は私とは逆でバットに球を当てるのがうまくてめちゃくちゃ打ってたけど。

 ちなみにストラックアウトってテレビで見てるとできそうだけど数枚はいけるけどビンゴとか全部ってなると難しくて、そっちにハマって個人的に遊びに行ってたこともあった。


「ニーナは魔法とか使ってそうって思ってたけど、撲殺メインでやってると思わなかったよ」

「撲殺メインっていう表現の仕方よ。まぁ魔法はβのときにやってたけどMP管理とか頭使うの大変だったのと、せっかくだから前にやってなかったことやりたかったのと」

「うんうん」

「あとは当たればダメージ入るから思い切り武器を振りかぶってぶん殴るとすごくスッキリしたからね」

「そっか」


 そう言ってめちゃくちゃいい笑顔で親指をたてられた。

 仁奈もストレスたまってそうだね。スッキリできるならよかった。


「あれ?チョッキ、称号のところなんかあるね」

「そうなの?」

 そうやって一緒にお互いのウインドウを見ながら色々と話してたら、仁奈が称号のところに何かあることに気づいた。


『モンスターの殺し(キラー)

 短い間にモンスターをありとあらゆる手段で屠った貴方にこの名がふさわしい。殺し屋は格下には目もくれない。

 全ステータスに+5

 戦闘時にクリティカル率が若干上昇


「なにこれ文面こわくない?解体はしたからモンスターの解体屋(ばらしや)とかだったらかっこよかったよね」

「両方ともさほど字面の怖さは変わらなくない?」

「そうかな語呂よくない?」

「チョッキ、一回だけ角ウサギと戦ったけどあとはスライムとウサギとしか戦ってないって言ってたよね?」

「うん。これ、文面的にはあれかな、自分と同じか上のモンスターをいろんな種類でとどめをさすとかそういうのかな」

「スライムとウサギ相手にそんなにいろんな方法で倒したの?」

「ナイフが当たらなかったから」

「あぁー」

「角ウサギと戦ったときに一気にレベルが上がったけど」

「全ステータスにプラスがつく上に、工夫したら取れなくはない称号だね、チョッキみたいに一番最初に取るのが取りやすそう」

「そうなの?」

「うん、かなりレベルを上げちゃった人たちは取るには難しいかもしれないけど、最初なら敵も弱いし状態異常とかを使ってきたりもしないから、この短時間っていうのの時間によっては可能なんじゃないかな」

「それなら他の人にも伝えるといいかもねぇ」

「いいの?」

「?ダメなの?別に何かを競ってるわけじゃないよね」

「やー、個人差あるしそういう人もいるけど、チョッキがいいって言うならいいかぁ」

「うん」

「あとはパーティーで弱らせてもいけるかとか、ソロじゃないとダメかとか何種類の方法が必要かとか検証必要かもしれないけど、そういうのは検証好きな人に任せればいいかな」

 自分で掲示板にのせる?と聞かれたから、大丈夫だと断っておいた。


 グループでチャットとかしてるときも、入力してる間にあっという間に話題が変わったりして入力した内容消す、って感じで結局読むだけ、いるだけ、みたいな感じになってばかりだったから、人数が多い人たちの中で文面でリアルタイムでやり取りするのは苦手意識がある。

 検証するとかも含めて掲示板とかにのせるのせないはニーナの判断に任せることにした。


「チョッキ、明日解体とか捕縛とか試すって言ってたじゃん」

「うん」

「それならよかったら一緒に狩りに行かない?無理させるつもりはないけど一回ぐらいは一緒に行きたいな」

「うん、大丈夫だよ。私もニーナと一緒に遊びたいな」

「よっし!じゃあ一緒に行こうね!」

「うん」


 そうして沢山話したあたりで、門が開く時間まで一旦解散して門が開く6時に北門に集合することになった。


「門が開く朝までだとリアルの方で2時間くらいあるけど、夕飯とかお風呂とか入ったりする?私は少し買い物したいからもう少しいるけど」

「そうしようかな。その辺終わらせてからポーションとか作ったりする」

「生産かぁ、スキルによるけど鍛冶とかは専用施設がないと難しいらしいけど、チョッキのとってるスキルなら道具さえあればその辺でもできるよ」

「道で広げて作業してたら邪魔にならない?」

「まぁ、さすがに広場のど真ん中とかだとアレだけどね。門の付近とかはパーティー誘ったりするために集まったりするからか結構場所あいてるし、今の時間なら門が閉まってるから出入りもないからそこ行ってやる?」

「そっか。教えてくれてありがと。そうしてみる」

「じゃあまた朝にね」

「またね」


 手を振ってお店の方へと駆けて行ったニーナを見送ってからログアウトした。


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