表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
孤高の人身売買  作者: MとKの日常
1/3

エピローグ 真実への切符:受

「もうお話は終わりだ。」


「そうだな。行こうか、真実を見つける旅へ」

--------------------------


俺の名前はヒロト・マルタ、16歳だ。

俺は、10歳の頃までの記憶が無く鬱になって引きこもり生活を続けていた。

引きこもりとは言え、親も居ないので「転売者」という職業をやっている。


俺も昔はこんな職業をやるとは思ってもいなく、そもそもこんな職業などなかった。

しかし俺が11歳程の頃はエドワード・リオルという勇者が魔王であるケトー・デレクを討伐し、平和条約を結んでいた。

そして、魔物と人間は共存をすることになり、仲良く暮らしていたのだ。

しかし、そこに人間の悪い所が出てしまった。

差別である。


魔物は見た目も他の生物のようだし、術を使えるので多人数の中では距離を置かれていた。

しかしそれが発展し集団で魔物に暴力をする虐待となっていた。


人間側が勝っていて魔物を統べる魔王も殺されていたため魔物は手を出すことが出来なかった。

反撃をしない魔物に人間達は調子に乗り魔物達は人間の奴隷となってしまう者もいた。

魔物狩りという新たな職業が出来て捕獲した魔物を別の人が捕獲した魔物と闘わせるという競技も新しく出来ていた。


しかし、そんな魔物への差別に反対する者もいた。

デモを起こし人間の国王を殺すような大事件も起こった。

それでも、ある1人が差別をすると、10人が差別をし、それに続き100人が差別をした。

小規模であったのでデモの数も少なく国家権力によって抑えられてしまった。

これで完全な魔物差別社会が出来上がってしまったのである。

そして生まれた、今1番稼げる職業、転売者である。


簡単に言ってしまえば、強いモンスターを捕まえて魔物使いの人間に売り飛ばす職業だ。


さて、本題に戻ろう。

俺はこれから転売取引の商談をしに行く所である。

しかし、今回するのは自分が売るのではなく買う側である。モンスターを捕まえて売る職業なので、捕まえる戦力も必要なのだ。


「さぁてどんな魔物がいるかな。」


俺はそう言いながら気楽な気持ちでドアを開けたのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ