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癒しの宝樹  作者: 神共 美詩(しんとも びし)
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 夜明けに、窓から差し込む、優しくて青い光の中で目覚めた。

 青い光が部屋中を満たしている。

 窓際にある机の上で開いたままの本。落ち着いた色の背表紙が並ぶ本棚と、3つのタンス。全身鏡の隣には小物を入れる棚。そして、全ての家具は木から手作りされたもので、柔らかい線が優しい。

 ベッドの上で大きく息を吸い込み、深く長い息を吐き出す。

 体を少し動かすと、柔らかくて少し冷たいシーツを肌が触る。その感触が気持ち良くて、また深い呼吸になった。

 ベッドの横の窓からは、ほのかに青白い光に照らされている庭が見える。

 庭には色とりどりの花達が咲いていて、月の青い光が、青を上塗りしている。

 花の影の部分は、青が濃くなり、花びらは、青のグラデーションで染まっている。

 本来は緑色である葉も、青くて深い緑色になり、花を抱いているようだ。

 もう一呼吸、大きく胸に吸い込むと、全身の伸びをしてから、ベッドから起き上がる。

 季節はだいぶ暖かくなってきたが、まだ朝は寒い。

 柔らかくて温かいショールを肩から掛けて、まずはキッチンにあるストーブに向かう。

 ストーブの蓋を開けて、中に薪を置くと、小さな紙切れに火をつけたものを、薪に寄せていく。

 薪に火が燃え移り始めたのを見ると、蓋を閉める。

 ストーブの上面には鍋が2つ置ける場所があり、右側にヤカン、左側にスープの鍋を置いた。

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