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(これが宝箱か 当たりが出ますように)
宝箱を開けると中に
(えっ 50エン?)
お金が入っていた
手に持つとお金は消えて ステータス画面に50エンを手に入れたとメッセージ出て 所持金が増えた
(はぁ~ 苦労してここまで来たのに 50エンは無いよな~)
俺は何度も死にながら ロードを繰り返し ここまで来たのだ
それなのに 50エン
俺がため息をつきながら 来た道を引き返そうとすると
(あ~ 死んだ)
G級オークが3匹現れ
・・・
俺は宿に
・・・
俺は村を出て 北に進む
(え~っと ここは 右側を歩いて 真っ直ぐに進めばいいんだよね そして ここから 左を歩けば ・・・)
俺は魔物に遭遇することなく ダンジョンへと向かう
・・・
村から北に1時間ほど進むと 立て札が
この先 ドリムのダンジョン と書かれた立て札が立っている
立て札から 20メートルくらい進むと
草むらの中に ポツンと 地下へと下りる階段が見える
この階段を下りるとダンジョンに行けるのだ
ダンジョンの中は洞窟のような迷宮だが
なぜか 明るい
どこにも灯りは無いのだが
光ゴケのようなファンタジー生物なども何もない
とにかく 明るいのだ
・・・
(え~っと ここを右だな ・・・ ここは真っ直ぐで え~っと ここから右に進んでも 50エンの宝箱しかないから ・・・)
・・・
俺は何度も死にながら ダンジョンを進んでいく
(おおっ あった 今度こそ)
宝箱を開けると
(おおっ 当たりだ 当たり 武器が出るなんて運がいい)
鑑定すると 木剣と表示された
(あれっ 木の剣に色を塗っているだけなのか)
木剣は黒い塗装がされていて 強そうに見えたのだが ・・・
・・・
何度か やり直しながら 村まで 木剣を持ち帰ることに成功する
そして 武具屋で値段を聞いてみることにした
「ほう これは ラドムの剣だな 武器の値段としては1万エン 売ってくれるなら5千エンで買取ることが出来るぞ まあ これをラドムの両親に持っていけば 高く買ってくれるかもな」
この村に住んでいた冒険者 ラドムが使っていた木剣だのだと
しかし ダンジョンから 戻って来なかったと
・・・
ダンジョンで死ぬと冒険者の持ち物が なぜか宝箱の中から見つかることがあるそうだ
・・・
俺は教えてもらった ラドムさんの実家へと
・・・
両親が出て来て 泣きながら 感謝をしてくれた
お礼だと言って 木剣は5万エンで買い取ってくれると
・・・
(おおっ いいのか いや さすがに悪いような)
俺は首を振り これはお返ししますと お金は結構ですと
・・・
俺が立ち去ろうとすると
ラドムさんの父親が走ってきて
「冒険者様 これを お持ちください 息子にプレゼントしようと思っていた 鉄の鎧と盾です 冒険者様が使ってくれるなら きっと 息子も喜んでくれるでしょう 一緒に旅をさせてください」
(おおっ いいのか)
俺は父親に何度もお礼を言って 受け取ることにした
・・・
次の日 俺はダンジョンで死に
もう1度 ラドムさんの父親から鉄の鎧と盾を受け取る
(ハズイ 鎧と盾がもらえると分かっていて 木剣のお金を断るのはハズ過ぎる)
・・・
もちろん このイベントは何度も繰り返すことになる
・・・