1.青年
「ちと短いかのぅ……。不定期とかクソみてぇなことしやがった紅猫に聞いてみるか」
「ダイジョブダイジョブ! 次はちょっと早く出すから!」
と、まあこんな感じで少々短くなっております。
次話は少し早いタイミングで投稿したいと思います。
どこに目をやっても麻美の姿がない。
どこへいった? まさか見えないところで同じようなことをされているのか?
「……落ち着かない野郎だな」
ぐるぐると交差していた思考が横から飛んできた声で、一気に消え去った。
「……言ったろう、俺の質問だけ答え___」
「できません」
「……あ?」
「麻美の安全が確保されているのか、その事実を目で見ることができなければ、あなたの質問には答えません」
「……チッ。解った。おい、拘束を解け。」
「い、いいんですか!? この実験室から出して! 感染しているかも知れないのに」
1人の男性と彼との対話を聞く限りでは、彼がこの場で1番地位が高いのだろう。
「……てめぇは俺を誰だと思ってる? その気になりゃお前ら全員の首を捕ってもいいんだぞ?」
「ひっ! す、すみません」
「……ったく」
空気が変わった。それほど彼の一言に重みがあるのだろう。
「ほら、来い」
拘束を解いてもらった俺は実験室なるところから、彼の後に続いて外へ出た。
なんか"青年"が「○擊の巨人のリ○ァイ」に似てるような……。