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6/7

ゲーム開始〜仲間〜

平日はなかなか書く時間が取れないので夜に頑張って書きました。

ご意見・ご感想等ありましたら是非よろしくお願いします。


チュンチュン(鳥の鳴き声)


アレイ『お、もう朝か…。』


今更だが、この世界も現実と同じ時間感覚らしい。多少のズレはあるようだが…。

今は朝の6時だ。まだ朝早いけど、ギルドは一日中営業してるみたいだから、今から行ってみようと思う。


もうスカウトは来ているだろうか…面接とかは緊張するけど、幸運があればなんとかなるだろう。


そんなことを考えていると、すぐにギルドについた。


アレイ『あの、すみません。先日登録したアレイなんですけど…』


受付のお姉さん『アレイさんですね。お待ちしておりました。パーティからスカウトが来ています。今日の10時頃から面接を始めたいとのことなのですが、どういたしますか?』


アレイ『え!もう来たんですか!!』


受付のお姉さん『はい。スキル2つ持ちで魔法も剣も使えるということで、今のところ正式なスカウトは1つだけですが、他にもかなり多くのパーティがスカウトを検討しているとのことです。』


アレイ『そうですか…分かりました!面接受けてみます!』


受付のお姉さん『では、そう伝えておきますね。緊張せずに頑張って下さい。入るパーティを選ぶのはあなたですから。』


アレイ『ありがとうございます。』



やっぱり俺の能力は珍しいのか…やっと俺が異世界転移した特別な人間だって実感が湧いて来たな。

よし!朝ごはんを食べて元気出して面接に挑もう!


俺はまた昨日行ったレストランへ足を運んだ。


店員『いらっしゃいませ。何名様でしょうか?』


アレイ『一人です。』


店員『一名様ですね。ではご案内します。』


一人で来るのはやっぱり少し恥ずかしいな…。

次からは誰か誘ってみるのもいいかもしれない。


また二人席に案内された。まだ朝早いせいか、なかなか空いている。料理も、朝食向けのものが多いみたいだ。


俺は現実ではかなり少食だったけど、この世界では普通に食べられるみたいだ。

まあ前回はそれで調子に乗りすぎて結局少し残してしまったが…。

今回はそうならないように、少し気を使った。


今回とったのは、朝食向け?の小さめのクロワッサンのような形のパンを3つと、細かい刺身の乗ったサラダ、野菜スープに、ドーナツのように穴が空いたハンバーグだ。


起きたばかりの体に、コクのある野菜スープが染み渡って食欲が湧く。サラダは冷たくて酸味があり、夏にすごく嬉しい味付けだ。珍しい形のハンバーグは、肉本来の旨味が味わえるように、ソースはかかっていなかった。重すぎず、朝でも美味しく食べることができた。

バイキングにしては少し少ない気もするが、朝は料金も銀貨2枚に下がっていたし、ちょうどいいぐらいだろう。

最後に爽やかな果物のジュースを飲んで、俺は店を出た。


その後、まだ時間があったので、体操をして、少し街をうろついて、ロジーの店へ行った。


ロジーに、冒険者登録したことや、小屋に住み始めたこと、パーティからスカウトをもらったこと、これから面接だということを話すと、

『大変みたいだな。俺は応援してるから、困ったことがあったらいつでも来いよ。面接は堂々としてれば大丈夫だ。』

と、優しい言葉をくれた。


そうしていると丁度良い時間になり、俺はギルドに向かった。


ギルドに着くと、受付のお姉さんがすぐに声をかけて来た。


受付のお姉さん『面接の準備が出来ていますので、案内致します。』


俺はまた、適性検査の時と同じように受付の奥の部屋に通された。

そこには、20代前半くらいの若い男が待っていた。


若い男『やあ、君がアレイ君だね?』


アレイ『はい。初めまして…。』


若い男『初めまして、俺はギール。トライシオンというパーティの副リーダーだ。』


アレイ『あなたのパーティについて詳しく教えて下さい。』


ギール『ああ。俺のいるパーティ、トライシオンは、現在4人で活動してる。魔法使いが2人に、剣士が2人で、バランスがとれているパーティだ。

リーダーは頭のキレる男で、いつも完璧な作戦を立てる。魔法使いも信頼できる奴らだ。君と同じぐらいの歳の奴も1人いる。』


4人か…思っていたより少ないみたいだな。

最近できたばかりの駆けだしパーティなんだろうか。実力が気になるな。


アレイ『戦績とかも教えて欲しいです。』


ギール『そこは心配しないでくれ。全員がそれぞれの役割でB以上の能力値を持ってる。』


アレイ『B以上…。』


B以上か…実力的に問題は何もなさそうだ。

次はスカウト理由だな。


アレイ『バランスが取れたパーティなのに、何故俺をスカウトしたんですか?』


ギール『魔法が効かない相手や、物理攻撃が効かない相手と戦う時、2人で戦わなければならなくて、火力不足なんだ。どっちにも対応できる君みたいな人材を待ってた 。』


そうか…それなら納得だ。このパーティはかなりしっかりしているんだろうな。最後に一番気になるのは…


アレイ『報酬とかってどんな感じでもらえるんですか?』


ギール『報酬はクエストのクリア報酬を山分けだ。入ったばっかりとかは全く関係ないよ。』


それは凄くありがたいな。うまくいけば、すぐにあの小屋生活を卒業できるかもしれない。


ギール『次はこっちから質問させてもらうよ。』


アレイ『はい。』


ギール『君は剣術や魔法はどれぐらい使えるんだ?適性はあっても修行しないと使えないからな。』


う…やっぱりこの質問は来るよなあ(泣)


アレイ『そのことなんですけど、全然修行したことなくて、適性検査もつい最近初めて受けたんですよ…』


ギール『そうなのか…まあそれは修行すればなんとかなるだろう。最後にスキルの幸運と隠密は本当にあるんだな?』


アレイ『それは大丈夫です。』


ギール『それなら合格だ。君が良ければもう今すぐにでもトライシオンに入ってもらいたい。』


アレイ『え!?良いんですか?』


ギール『ああ、そっちこそ本当にいいのかい?』


アレイ『はい、勿論です。』


こんなにあっさり魔法と剣が使えないという事実を受け入れてくれるパーティはなかなか無いだろう。ギールさんは凄くいい人そうだし、いきなり人数の多いパーティに入るよりは、小さなパーティで少しずつ修行した方が成長出来る気がする。報酬のことも合わせて、ここまで条件の良いパーティは珍しいに違いない。入ることを躊躇う必要は無いと考えて、俺は答えた。


ギール『じゃあもう今から俺たちは仲間だ。俺のことはギールと呼んでくれ、アレイ。』


アレイ『よろしく、ギール。』


ギール『トライシオンの仲間達と早速顔合わせをしてもらいたい。今から時間あるか?』


アレイ『勿論。』


俺はギールに連れられて、トライシオンのリーダーの家へ向かった。


ギール『着いたぞ。ここがリーダーの家だ。』



ギルドから15分ぐらいの所で、かなり大きな家だった。マーノさんの豪邸といい勝負だ。

リーダーは頭のキレる男らしいけど、どんな人なんだろうか…。


ギール『もう俺たち以外のメンバーは揃ってるだろう。緊張しなくていいぞ。みんな悪い奴じゃ無い。』


ガチャッ(家に入る音)



家に入ると、そこには優しそうな顔のリーダーと思われる男と、魔法使いらしき2人の女性がいた。


優しそうな顔の男『君がアレイ君だね。うちのパーティに入ってくれたみたいで嬉しいよ。私はリーダーのレオンだ。』


リーダーのレオンと名乗る男が挨拶をしてくれたが、俺はそれどころではなかった。


魔法使いの片方に見覚えがあったからだ。それも、見たのはつい最近のことだった。


アレイ『ラナ…か…?』

最後まで読んでいただきありがとうございます。

まだ序章なので盛り上がりにかけるかもしれませんが、頑張って更新していきますので、読んでいただけると幸いです。

感想等あれば是非よろしくお願いします。

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